エス佐藤について2006


26歳になりました。


部屋でビール呑んで酔っ払って、
自由とはなんぞや、とか格好つけたことを口走ってみた。

今の俺の暮らしぶりが、
自由って言葉で乱暴に片付けることができる気がしたから。

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今週で会社辞めて、来月新潟に戻るわけで、
今年は激動の1年になるんだ、と思い込めばそうなのかもしれない。

別段思い込んでないので、普通の1年なのかもしれない。
深く考えてるわけじゃない。

ただ、深い考えなんかよりもずっと自分の勘を信頼している。

そして、自分の勘が、ここにいたら損をすると告げた。
だから新潟に戻る。

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川崎での3年2ヶ月で自分がどう成長した、とか
どう変化した、とかをいちいち言葉に変換するのは
物凄く億劫な作業なので、しない。

人間は、どうしても成長してしまう生き物なんだって聞いた。
望んでも望まなくても。

毎日20km走ってたら、
そのうち20kmをラクに走れるように成長してしまう。

毎日朝7時に寝て昼12時に起きてたら、
そのうち朝7時に寝て昼12時に起きても健康でいられるように成長してしまう。

人間はどうしても成長してしまうから、
成長する方向を絶えず見張っていてあげないといけない。

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ただ、この3年2ヶ月の感想を述べるならば、
案外「社会人」ってのは曖昧で適当で自由なものなんだな…と。

学生の頃は、
学校の種類を表す文字(小中高大)+学年を表す数字を並べるだけで
社会的立場まで説明できた。

「高1です」これだけで済んだ。

学生じゃなくなったら途端に曖昧だ。
「高1です」に変わる簡単な言葉がありゃしない。

「社会人です」じゃ何も通じない。

職種を言えばいいか?
「会社員です」「無職です」
それがその人の何を表すというのか?

年齢を言えばいいか?
「26歳です」
それが立場そのものを表す訳じゃない。

学生じゃなくなったら、絶対的な基準ってもんが実はないんだなぁって。

人生はあまりにも人それぞれ過ぎて、
どう生きるのも自由過ぎるから、
なおさら自分がどっちを向いてるのか、絶えず見張っていてあげないといけない。

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これから新潟で、初めて「仕事を探す」作業をする。
器用でない俺は、たぶん痛い目に遭うだろ。
ずいぶんと社会に痛めつけられてしまうだろ。

それが今からとても楽しみ。

痛い目に遭わないと目が覚めない俺は、
痛い目に遭う自由を行使しようと思う。


新潟に移籍します。移籍先は未定です。




2006/4/24 エス佐藤(26)



おきば