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小ネタ2 TOPにもどる/小ネタTOPにもどる 前置き。 面倒でしょうが、とりあえずお読みくださいませ。 *以下の前文に少しでも引っかかった方は、お戻り下さい* 義務教育を修了していない年齢の方。BLとか苦手な方。 呟く場所がベッドの上なだけで、内容は当サイトお馴染みのむずがゆい会話です。 いつも以上に話の筋はありません。 ……よござんすか? ↓ ↓ ↓ ■夜明けの夢 ──もう泣くなよ、ライアン。 幼い弟が泣いている。ぼくは繰り返しその頭を撫で、語りかけ、慰める。 久しぶりにそんな夢を見た。 目が覚めれば思考は現実に引き戻される。 弟はもう子どもではなくあんなふうに泣いたりはしないのだと、例え困難な状況に陥ったとしても自分を頼ってくることはないのだと、安堵と共に湧く一抹の淋しさ。 そして、自分に覆い被さる愛しい人のぬくもり。 「…何…?」 「腕の中で他の男の名を呼ばれて捨て置けるか」 「……弟ですよ」 「分かっている」 夢の最後は支離滅裂だった。泣いていたはずの弟に唇を奪われ、体を弄られ、ぼくは必死にそれを拒んでいた。 目覚めれば、それは寝所を共にしていた人の悪戯のせいだとすぐに知れたのだけれど。 「おかげでひどい夢見でしたよ」 「仲の良い兄弟だと思っていたが……」 「こんな事をするはずないでしょう」 寝返りをうちそっぽを向いたぼくの首筋やうなじに口づけが落とされる。 「こうしてお前に触れられるのは俺だけだものな」 大きな手が、優しくぼくを抱きしめる。それだけで鼓動が速まり、体が熱くなる。 そして裏腹に、胸の奥に感じる冷たい塊。 ──ぼくも、同じですか? あなたにとってぼくは、いつまでも真っ直ぐな憧れを抱きあなたの後を追うだけの子どもなんですか? 喉まで出かけた言葉を飲み込んだ。 肯定されてしまうのが怖かったから。 肩越しに振り向くと、軽く唇が重ねられた。 「ジョルジュさん……」 「ん?」 「触れてください、もっと中まで……もっと奥に、あなたが欲しいです」 あの頃と違うただ一つのこと。 互いを求め、応え、満たされること。 ぼくがそれに縋っていることを、彼は気づいているだろうか。 「眠らないでいいのか?」 「こんな夜は夢みたいなものですよ」 「夢…か」 仰向けにされ片膝を持ち上げられた。数刻前にも繋がったところに彼の指が挿し入れられる。 ゆるゆると弱いところを刺激され、快感を逃す術もなく、ぼくは彼にしがみつく。 「あ…ジョルジュさん…っ」 「お前の縛めは心地好いな」 「ふ……あっ…」 押し寄せる感覚に頭の芯が蕩けて、何も考えられなくなる。はしたない願いも、今ならば言える。 「早く下さい…もっと奥に……」 望みを告げると彼の熱が与えられる。ぼくの中を満たしていく、大きなもの。 「あ…あ……あぁ…」 「…っ……ゴードン……」 深く繋がったまま、幾度も口づけを交わす。やがて身を起こそうとする彼を、強く抱きしめた。 「待って…もう少し、このまま……」 意識が飛んでしまう前に、もう少し感じていたかった。愛され求められているのだと。 たとえ彼とぼくの想いの形が違っていたとしても、今はそれで充分だった。
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