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小ネタ2 TOPにもどる/小ネタTOPにもどる 前置き。 面倒でしょうが、とりあえずお読みくださいませ。 *以下の前文に少しでも引っかかった方は、お戻り下さい* 義務教育を修了していない年齢の方。BLとか苦手な方。 呟く場所がベッドの上なだけで、内容は当サイトお馴染みのむずがゆい会話です。 いつも以上に話の筋はありません。 ……よござんすか? ↓ ↓ ↓ ■夢より甘く 目覚めると、見慣れた顔がこちらを覗き込んでいる。久しく見ないほどの満面の笑顔で。 「いま、寝言でぼくの名前を呼んでいらっしゃいましたよ」 「ああ……夢に出てきた」 「どんな夢でしたか?」 「出会った頃の……まだ少年のお前を抱く夢だった」 問われたから正直に答えたのに、機嫌を損ねたようだ。表情が一瞬で曇る。 「今のぼくでは、ご不満ですか?」 「そんな訳ないだろう」 その肌に手を延べ、指先で自らのつけた印をなぞる。胸元に散る、紅い痕を。 独占欲と恋着の証。他の誰にも、こんなことはしない。 昨夜の記憶が甦ったか頬を染め小さく震えたが、強情な恋人はなおも不機嫌な顔をつくりながら呟く。 「あなたのせいですよ。ぼくは構わないって……ずっと前から言っていたのに」 「そう易々と子どもに手出しできるか」 「初めてお会いしたときから、ぼくは“子ども”ではありませんでしたよ」 仰向けに寝る俺の顔の横に手をついて、覆い被さるように身を寄せてくる。軽く音をたてて唇が重ねられた。 そのまま抱き寄せて体を反転させ、下に組み敷く。 掴んだ腕は細い。成人して骨格がしっかりしてきても、どこか少年らしさを感じさせる体。吸い寄せられるように、その肌に口づけた。 夢の中ではさらに華奢だった。 15の頃のこいつは小柄で年齢よりも幼く見える容貌で、筋肉はあまりついておらず、肌はいっそう瑞々しく滑らかだった。 幼さの残る顔は羞恥と快楽の狭間で朱に染まり、潤んだ目からは涙が溢れる。 揺さぶられながら、か細い声で繰り返し呼ぶのは、俺の名。 ──夢にしては生々しい記憶。出会った頃からずっと、この体を愛しつづけてきたような錯覚。 「ジョルジュさん」 唇と舌でその肌をじっくり味わっていると、夢の中よりも幾分落ち着いた声で名を呼ばれた。 先を乞うように、期待を込めた眼差しでこちらを見る、艶を含んだ緑の光。 その閃きに灼かれるように、胸が熱くなる。 深く口づけていると、背に手が回り引き寄せられる。胸がひたと合わされば、逸る鼓動が伝わり、同時に互いが昂ってくるのを感じる。 「ジョルジュさん……」 先ほどよりも、切羽詰まった声音で名を呼ばれる。 背筋をのぼってくる、夢の中よりも熱い衝動。 情があるから欲するのか、肌を合わせるから情が増すのか、分からない。 それでも目の前の存在が愛しくて堪らない。 枕辺の匂い蝋燭や香油よりも、夢よりも甘い心地で、飽きることなく互いを求め合った。
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