|
小ネタ2 TOPにもどる/小ネタTOPにもどる 前置き。 面倒でしょうが、とりあえずお読みくださいませ。 *以下の前文に少しでも引っかかった方は、お戻り下さい* 義務教育を修了していない年齢の方。BLとか苦手な方。 呟く場所がベッドの上なだけで、内容は当サイトお馴染みの病みポエムです。 いつも以上に話の筋はありません。 ……よござんすか? ↓ ↓ ↓ ■彼のひとの我を呼ぶ・裏 「……あいつの他にも、誰かいたな」 どこまで見ていたかは分からんが、と、彼は言葉を続けながら、寝台に横たわったまま背後からぼくを抱きしめる。 部屋の扉をきちんと閉めずに事に及んで、師の友人である副団長に窘められたのは先ほどのこと。ふたりとも、その少し前から視線に気付いていたのだけれど。殺気を感じないのだから構うものか、というのが、そのとき言葉も交わさぬままお互いに出した結論で。 甘い余韻に霞がかかった頭で、心当たりがありますと答えた。 「素直で真面目な良い子ですよ。口止めの必要はありません」 それだけ言うと肩越しに視線を送りながら、絡め合う指に力をこめ、繋がったままの彼自身を後ろで軽く締め付ける。背中にぴたりと添う彼の肌がまだ熱いから。もっと証をこの身に刻んで欲しいから。ぼくの願いに応えるように、彼は再びぼくの中で大きさを増していく。 不意に片膝を持ち上げられ体を仰向けにされ、正面から突かれた。先程までとは違うところに届き、思わず悦びを含んだ声が漏れる。 ぼくの反応を認めて満足そうに微笑む彼の顔が間近にある。頬に手を添え、いちど唇を重ねてから呟いた。 「いいですよ……もっと乱暴にしても」 彼からは返事の代わりに口づけが返される。 そして熱を求め動き始めると、繋がったところから残滓が零れるのが分かった。いやらしい音をたてながら溢れてくる、ぼくの奥に注がれた彼の──。 ああ、今日はずいぶんと敷布を汚してしまったな、と頭の隅で考える。湯を使ったあと眠るのは、彼の部屋の寝台になるのだろう。 そんなよそ事をぼんやりと考えられたのも始めのうちだけで、やがて与えられる愉悦に思考は散らされていく。いちど敏感になってしまった身体はどんな小さな刺激にも反応を示し、唇からは喘ぎと愛しい人の名前だけが漏れる。 好きです あなたが 好きです ぼくたちが体を重ねること、それ自体に意味などなかった。 このままふたりが添い遂げたとして、何も生み出さないことも痛いくらいに分かっていた。それでも、共に生きることを望んでいた。 その信頼は、言葉や態度にして確かめるまでもないことで。一度も熱を交わすことなく、互いの心だけを糧に生涯を共に歩むこともできたはずだった。 だけど、知ってしまったら、繰り返し求めずにはいられなくて。 身を突き動かす衝動は命そのもので、行為を通じて擬似的な死と蘇生を繰り返すなか、深く強く互いの存在を感じることを止められなかった。 穏やかに視線を交わすだけで満たされる、いつの日にかは、そんなときも訪れるのだろう。 でも、そのときまでは。 速度を上げる鼓動に従い、烈しく体を合わせる。もっと壊して、いっぱいにしてと告げると、望みのままに応えてくれる。きっとこれは、あなたの望みでもあるから。そして熱を溢れさせるあなたの呼吸は、ぼくの呼吸と重なり溶け合っていく。 ぼくはあなたで、あなたはぼく。 温かな想いも、切ない願いも、抑えきれない欲望も、すべてを分かち合えるただ一人のひと。 ふと、あなたの口から繰り返しぼくの名前が零れているのに気付く。頬を伝う雫が、汗ばかりではないことにも。 ほらね、あなたは、ぼくでしょう? そしてぼくはあなたになり、熱に浮かされながらも笑みを湛え、その想いを一身に受け止める。 お前だけだ 意識を手放す刹那、そう聞こえた気がしたが、答えることはかなわず、ただ多幸感とともに甘やかな闇に落ちていった。胸の奥で刻まれる鼓動は、想いをのせ言葉となり彼に届くだろうか。 あなただけです あなたこそが ぼくのすべて
|