その五 諏訪 御柱祭
2004.4.10〜11

フフフ、デジカメ忘れたんじゃないぜ!電池充電忘れたんで最初から持っていかなかっただけなんだぜ!だから携帯で^^;
七年に一度、申と寅の年にだけ行われるというのである。何でも10t以上ある大木に人が乗っかって山肌を滑り落ちるというではないか。
御柱祭という。天下三大奇祭として有名なのだそうだ・・・が、正直に言おう。知らんかったとですばい!
4月半ばから仕事がもぉ〜う無茶苦茶忙しくなることもあり、一泊程度で良さげな処はなかろうかとバイク屋で話していたのである。本来ならば「いやん!何が何でも千葉!」なのだが、ま、それは置いといてーと、御柱祭だ。
バイク屋の店長にこの祭のことを聞いた際に頭に浮かんだのは何故かビートたけしの懐かしのギャグ コマネチ であった。
「ほぉ、そんな祭があるのか。なるほどな・・・」などと相槌を打ちながらも、頭の中ではたけしが「コマネチッ、コマネチッ、コマネーーチッ!」と暴れておったのである。己の馬鹿さ加減に苦笑いを噛み殺しつつ
「面白そうだな、諏訪辺りは歴史的にも以前から興味があったしね。いいこと教えてもらったよ」
などと口にしつつ、やはり頭の中では
コマネチッ コマネチッ オンバシラァーーッ!
と春爛漫なのであった。前夜にCSで何故か ひょうきん族 を観ていたせいだ、いや元々俺はこうした下卑た発想しかできぬのかよなどと思いつつ翌土曜4月3日目覚めると雨なのであった。
半ばからの狂人的スケジュールに向け、諸々準備等をするうちに ああああああああああぁぁぁぁっ!という間もなく金曜日9日である。
この間に店長よりメールにて御柱祭関連のHPを教えられたりもし、また自分でもいろいろ調べてみたのだが・・・正直今ひとつ乗り気でなかったのだ。メディアでもこの祭についてよく報道されているのを目にするにつれ、
「ふん、何で俺はこれほどの祭を知らなかったのか!ひょっとして俺だけが知らなかったのではないか!」
などと、殆ど筒井康隆やかんべむさしの懐かし小説の主人公の如く独り焦っていたのだ。
こうなれば意地である。何が何でも俺もオンバシラするぜ!下品であろうともコマネチのかたちからそのまま両手を前方45度に振り上げ
「オンバシラァァァァァッ!」と叫んでやるぜ!
金曜夕、土日の信州行きやオイル交換をすべしとバイク屋へ行ったのであるが・・・・・
オーヴァーフロー!燃料コック内ゴム劣化!
ま、細かいことはさておき、代車として店長の愛車たるZR-7を貸してもらうことになったのである。
ということで、今回はZR-7にて オンバシラァァァァァッ!
何を置いても千葉へ駆けつけたかった4月10日、昼にバイク屋某Motowinsへ。
楽しそうなルート調べ&「わしのZLはどないなっとるんじゃあああ!」
前出KAZEギャルツーリングでもご一緒した店長の同級生の方も交え、宿探しなどをする。
いつもの如く気の向くままではなく、行き先が決まっているのだから宿くらい事前に考えられないのか?とのご意見は尤もなれど、普段仕事で出張がままある際などは、コレデモカッコレデモカッオネガイモウユルシテッというくらいに下調べをして宿選びをしたりする反動か、バイクでどこかへ出かける時はできるだけ自分自身に課すルールを減らすのがモットーなのだ(ヒジョーに苦しい言い訳である)
などとほざいておっても、天下の三大奇祭の一たる祭である。
諏訪大社である。
歴史も古いのであって、しかも今回訪れた際には甲府で信玄公祭なるものまであるのである。
信玄と諏訪となるとなかなかに陰惨な感が否めないものの、現代では仲良く連日で行われているわけである。
諏訪大社は上社(本宮・前宮)、下社(秋宮・春宮)と四つに分かれているのだが、既に4月2、3、4日に上社の山曳きが行われているのだ。
つまり7年に一度ということは勿論、上社山曳きをニュースなどで目にした人々が
「おぉ、今年は御柱祭だったか。まだ下社があるな」
であるとか、
「うわっ!すげー、すげーよ、これ!これ行こう」
などと考える人間がわんさかいるということなのである。
宿など簡単に見つかるはずもない。実は今回も前出能登重財大祭の時のように飛込みでなんとかしようと考えていたのだが、調べれば調べるほどどえらい祭であることがわかってきたのだ。
そこでMotowinsのPCでワイワイ騒ぎながら宿検索をしたのである。諏訪地方でもまだ幾つか泊まれるところがあった。
ただし宿検索サイトの地方分けは、時に考えられぬ程離れた場所がはいっていることもある。当然のことそうした処しか空いてなかったのである。
しかもペンションであった。
実は学生時代、夏休みや冬休みなどにペンション住込みバイトを経験しているのである。今では信じられぬが、ペンション経営者が近所の大型ホテル内に持つディスコ兼バーなどというところで、蝶ネクタイなど付けてカクテルを作っていたこともあるのである(カウンターの下にカクテルの作り方メモを忍ばせ、適当にやっていたw) 夏は志摩へ、冬は飛騨へとその会社が経営しているペンションでバイトしていたのだが、例えば冬で言えばペンションで働いている人間誰一人としてスキーが好きもしくは得意な者がいなかったとか、乾燥室のストーブ管理を忘れて早朝部屋から煤が漏れているのに気づいてドアを開けてみれば、客のスキー煤だらけ!などという信じられぬけれど事実があったという楽しくも恐ろしげな経験をしていたのだ。
まあ、そこは特別であったのは当時から判っていたし、周りのペンションの方々の態度からも理解できたわけであるが・・・・←ちなみにその会社数年後には潰れたそうである。
であるが、ペンションである。しかも空き部屋があったのはプチペンションとかいうものであった。
ケッ、ペッペッ、何かいかにも!のところじゃないのかね?
などというのは簡単である。しかし本当に居心地良いところもあるのだ。家族的なものを好む客にはそうした応対をし、そうでないものにはそれなりの落ち着きをといったプチペンションなる呼称に似つかわしくないところも沢山あるのだ。
というようなことを書くわしは、やはり プ、プチ?何がプチなんだ!?夜なんか主人が生ギター弾いて星空眺めたりしてるんじゃなかろうなっ!ええ!?どうなんじゃ!?などという偏見に満ちた人間なのである。
店長と同級生たる方も言うのである。
「人柱ってことで、ここにしたらどうですか?」
一人で行くのだぞ。晩飯時に見よう見まねで作ったような胡散臭いフレンチなど出された日にゃ、皿をひっくり返したくなるではないか!
大昔にはコックであったとか言って味の素まみれの料理など出されたりしたら怒りの持って行き所がトイレしかないではないか!
いや、ペンションにも本当に良い宿も沢山あるのは知っているのだよ。その土地土地に詳しい主に星の綺麗な高台を教えてもらうであるとか、季節の料理を給仕してもらうとか、そういうのもいいのだよ。いいのだけれどなあああああああああああ!星の綺麗な場所なぞ、自分で探せっ!大体ああしたものはだな、誰と一緒に見るかで大いに違うものぞ、星見るどころかぜんぜん違う方向に首曲げて朝起きたら風邪引いちゃったじゃないの、んもう!とかそういうのはそれなりにいいもんだけどなあああああと、かなり脱線してしまったのでそろそろツーリング話へ戻る。
とりあえず宿を決めずに出発。状況(気分?)次第で松本で泊まるのもありかと考えつつ小浜〜上中〜今津〜木ノ本へ。
ここから高速に乗る。北陸道〜名神〜中央道である。
ZR-7は好調である。某猛走店長氏の愛車らしくタイヤなどはエラクイイのを履いているとのことであったが、上中〜今津間でもヒラリヒラリが楽しくてこのまま又大和伊勢紀伊山岳地帯へ行くのもありかと思ってしまったくらいである。
特に最新のバイクというわけではないのだが、二十代半ばまで乗っていたFZR系以来新しいバイクに乗ったことがないのである。バイク復活に際して選んだのはZL400SE(87)だったし、今現在はZL1000(これまた87)なのだ。昔の400クラスだなと思いながら走っていたのだが、いや本当良いバイク・・・だけど、10Rなんぞ乗ったらどんなもんであろうか?などと思いはじめてしまった。
なんで道程の話題が少ないのかと言いますとですネ、あのですネ、ちゃんとするんでございますけどネ、いくら備忘録と銘打ってもですネ、こんなページでも読んでくれてる方がいるというのは宅もちゃんとわかっているんでございますんですけどネ、あのネ、中央道でネ、速度違反で捕まっちゃったのネー、オホホホホホホ 去年の秋にも一般道で捕まってるんですけどネ、春の麗かな陽気でですネ、点数のことなどすっかり忘れてたらしいんですネ、ま、元々そうした知識を持ち合わせずして幸せにも今まで無事に生きてきたってことなんですけどネ、今思うとですネー、二輪四輪問わず何で今まで免停にならなかったかというのが不思議っ♪ていう考え方もできなくはないんですネ〜〜〜うははははははははははは!
ガックリ
途中岐阜県内のパーキングで給油したすぐ後であった。
パーキングのスタンドにて
「ここらは探知機とかどの辺にあるアルカ?」
「ここからなら長野県内までは大丈夫アルヨ」
「真なりや?」
「真なり」
「覆面は如何に?」
「銀のクラウン、尾張小牧ナンバーだったアル。気付けるヨロシ」
「ふむ・・・」
捕まる時というのは、やはり注意力が不足しておるのである。普段ならそれらしき車を見れば即速度を落とし、二人乗っているか?制服を着ておるかなどなどを精密測定2.0の停止視力でもって判断するのであるが(フフフ、動体視力も2.0なんだぜ!抜群の運動神経と身体があれば人生変わってたかも)、この時は・・・パーキングを出、おぉ山並みの何と気持ち良いことか!春じゃ、春じゃ!天気はいいし、ZR-7も絶好調だぜっとなぁーーんも見てなかったのだ。
気が付けば天井で間抜けな赤い光をピラピラと嬉しそうに回しておる黒の(!)某TOYOTA車がミラーに映った。
選挙の街宣車でマイク片手に名前連呼で時給結構いいんだな、これが!などといった面持ちのオニイチャンにニコニコと手を振られてしまった。最早詮無し、側道へ。
若い巡査と40過ぎ位の警官。
若い方はニコヤカにあくまでも事務的なことを喋る。
「あれ何CCですか?」
「さあ?借物なんでね、どうだったかな?」
ここでもう一人が
「●●さん(わしの名前)、刻印で確認しました750CCだがね」
ここからはお決まりのお言葉
「●●さん、自分でわかっとられるだろうけど、凄い出してたじゃない。俺判定ボタン取ったの、ほら、この速度だよ。114km・・・意味わかっとる?あと1km上で取っとったら罰金も違ってくるんだで」
「いやいや、わかってます」
「じゃあ●●さん、腹割って話しましょうや」
「何も後ろめたいことなんぞありませんがな、こっちも。ちゃんと速度違反認めてますよ」
しばし若い警官と事務手続きの後、再び年配の警官が
「借物って友達とかのバイク?」
「い、いや、自分のが修理中でね、バイク屋の代車ですわ」
「ええバイク貸してもらったんだね、●●さんの何?」
「・・・ZL1000」
「懐かしいなぁぁぁぁっ!俺もずっとKawasaki乗りだったんよ。去年まで白バイ乗っとったしさあ。部品とか大変でしょう?」
図星・・・燃料コック周りもそれで苦労するかも知れんと店長と話していたのだ。
「●●さんさ、岐阜って結構Kawasaki強いんよ。R21沿いのバイク屋なんかまわるとねえ、意外に部品保管してる店あったりするがね。一遍行っとらせるといいよ」
「ほぉ。ところでバイク乗りならわかるでしょうが!あれ位出すでしょうが!まあ確かに法定速度は大幅にオーヴァーしてたけど」
「そやから俺も何回も捕まっとるがね!でもね、BMWに乗り換えてからあまり出さなくなった」
何じゃそりゃと思ったが口には出さず。
「今ねえ、二輪が何でこんなに取り締まり強化対象になっとるか知っとりゃあすか?道塞ぎやら事故誘因、ほれとパーキングでのマナー劣悪。そんなやこんなのせいなんで。俺もバイク乗りやけど、こんなに取り締まりきつうなったんはライダー自らが招いたことなんよ」
そ、それはいきなり大型免許を取って半ヘル被って軍手モドキのグローブで股おっぴろげて集団で昼間走りたがる方々のことですか?
同じようなスタイルとはいえ、熟練した運転技術で高年層が優雅に且つスマートに、集団ではあっても交通を妨げることなく走り、傍目からも良い趣味だと思わせてくれたようなものとは似て非なるモノドモのことですか?とも聞くわけにはいかず・・・であったが、それからしばし書いてはならぬような話もする中で己が考えを確信したのであった。うふん☆
「ほんじゃ●●さん、気持ち切り替えて、ええツーリングにしてちょーよ」
話好きな警官もいるものである。
長野に入ったらコレコレがアチコチにあること、未知の覆面レスラーの特徴など独り言を最後に、颯爽と名古屋ナンバー(!)で走り去っていた。
おのれ・・・パーキングのスタンドマン!お前らグルかあああああああああああああああああああっ!?
速度違反で捕まる前パーキングにて、今夜は松本で泊まり翌朝諏訪へ移動してしまおうと考え、携帯から某旅の窓口で宿を検索。
手ごろなホテルが見つかり予約しようとしたのだが、なぜかうまくいかず。2月に千葉で使った際には問題なく行えたのだが、どうにもならぬ為某店長氏に無理なお願いをしてPCより予約を入れてもらった。
ぬう・・・どうにも今回は今一つ調子が良くないなと思った矢先の速度違反であった。
かくして信濃の国は諏訪御柱祭ツーリングは波乱万丈に始まったのであった。
17時半松本着。
値段の割には居心地良いホテルだった。地下駐車場にはバイクも数台停まっていた。
夜はしばし松本の街をふらりふらりとしたが、別段のこともなくおとなしく就寝。
千葉出張を契機に最近はおとなしいもんなんでございますよ★
朝食はホテル一階のレストランでバイキング。値段850円なり。
仕事柄こうした朝食は多く知っているが、なかなか良かった。
イナゴの佃煮などは、小学生時代に同級生が帰省土産だと担任の先生に持ってきたのを半分以上食ってしまって以来であったが、なんのことはない普通の佃煮であって美味かった。
このホテル、値段がなんと4400円だったのだが、応対等はどの従業員も良かった。これはなかなかにないことである。到着前に電話で問い合わせた際の対応も親切であった。ま、又機会あれば泊まろう。
信濃道に乗り岡谷で降り少し東南へ進めば下諏訪である。
宿を出たのが9時半、下諏訪到着が10時過ぎだったろうか。既に特設駐車場はいくつかが満杯のようである。
とりあえず下諏訪駅へ行ってみる。臨時列車?丁度電車が駅に着いたところだったのだが、出てくる出てくる人がわんさか(駅の規模の割りに)
バイクを駅から少し離れた所に置き、駅前へ。ヘルメットとウェアをコインロッカーにぶち込もうと思ったのだが、数えるほどしかロッカーがなく断念。
と、駅前広場で臨時荷物預り所が開設されている。東日本キオスク・・・受付にいるのはいい年をした中高年男性ばかりである。ううむJR民営化以降君らも少しは世間の風を感じているようだなと若干の憐れみを感じつつカウンターへ、オトウチャン思いのほか親身な対応でヘルメットやグローブに気を使ってくれた。
駅前広場に岡谷市観光協会?だかが机を出して祭に関する資料等を配布している。4人いた中から迷わず20代半ばの美人の前につつと進み、
「ください」
こういうのってあるよね?ね? スーパーとかでもさあ、どうせなら綺麗な女性のいるレジで!とか無意味に辺りの商品棚見たりして間を作るというか、まあそこまではわしはしないんだけどなっ。ま、それでどうなるというものでもないんだけどなっ。うふ
この日、10時に最初の山曳き(例の大木に乗っかって山を滑り降りるもとい落ちるやつである)、次は午後1時、午後4時とのことであった。
ふむふむ、ここから歩けばいいんだな。シャトルバスも出ているが、それとて途中までだし、何やら本数も少なくて満員状態が朝から続いているらしい。別段歩くのが好きな方でもないのだが、いざ歩き出すと1時間でも2時間でも歩き続けることがある位の俺だ!と他の観光客に混じって歩き出す。
はぁはぁはぁ、戦国時代には社人が比叡山や興福寺みたいに兵となり近隣に威を振るった位であるし、そもそも信濃の国であるし、山の上にあるのは当然だわなあ、何より山からドデカイ木にまたがってオンバシラァァァァァッって位だからな。うう、後ろジジババ5人なんでこんなに元気なんだ?まあ話を聞いているだけでこの祭の概要や見所がわかるのはいいんだけど、え?前は45分で着いたけど、今回はゆっくりで行きましょうだあああ!
うう、時に急な坂道になったりするし、途中お寺の石段もあったりするしで、わしもう汗ダラダラなんだが。
足がだるくなってきたなと思いながらも、徐々に速度を速めつつ歩く登る歩く。途中いくつか飲み物を売ったりしていたり、郵便局の記念物売り場があったり、新聞に載りますよーと叫ぶ新聞社の記念撮影などなどを横目に、ワシワシと進む。
40分程歩き続けた(登りとも言えなくもない)後、湾曲した道の向こうから人声が聞こえてくる。案内のアナウンスも何やら聞こえてきた。
やっとか!もう汗だくになってしまったぞ。久しぶりに1時間近く歩いただけで充実感を覚えてしまった。
道路(二車線)は歩行者専用となっているのだが、祭会場というか最後の区切り線Byオマワリ君へ到達するまでに、2ヶ所も防御線これまたByおまわり君がある。時に傲慢な注意などをするガードマンなどがそこここで見物客に文句(真っ当な意見が多かったようだが)を言われている。

山曳き下の窪地。山と相対した斜面は有料席となっているが、その情報も調べなければわからないものであったらしく、あちこちで不満を聞いた。
前述した通り、この日かなり人出があったようである。信濃毎日新聞社の御柱祭HPによれば、前回より3万人多い20万5千人であったらしい。10,11,12の三日間で前回より3万7千人多い52万3千人とのこと。決して広い場所ではないし、警官、ガードマン問わずあちこちで見物客から叱られている有様も至極当然とはいえ、気の毒になる程であった。中には全く祭を見れず、途中道路沿いにいくつかあるトイレ休憩所に設置されたモニタで山曳きを見てそのまま帰らざるを得ない人もそうである。まあ、これはニュースや山曳きスケジュールを少しでも調べて早めに出発すればなんとでもなったことでもあるので仕方ない。
今回から諏訪の観光連盟でも携帯サイトで案内をするなど新しい試みも多々されたようではあるが、50万人以上の人が来るのであるからにはもう少しやり様があったのではないかな。とは言うものの、祭はあくまでも地元の人の為のものである。観光客のもたらす経済効果は無視できないにしても(前回は220億という)、7年に一度の祭ということでそうそう祭準備だけに関わっているわけにもいくまい。そう考えると7年に一度というのは良いのかもしれん。毎年毎年だとビジネス祭になってしまう。神戸で育った身としては、いかにもな神戸祭などあまり好きでなかったので(まあ、神戸はなんだかんだ言っても明治以降に出来た街なので仕方ないが)、これはこれで仕方ないのかなと。警備体制に対する不平不満はメディアでも随分と報道されていたが、取り立てて大きな事故があったとは聞かないし、まっ徐々に改善していけばいいんでないかい。
上の写真に写っている警備員の帽子上辺り、さらに道が曲がっていて見えないがその右のくだり坂までずーーーーーっと人、人、人である。
で、ここから回れ左をすれば次の写真風景が目に入るのだ。

ここをオンバシラァァァァァッするわけである。こうしてみると然程の高さには思えないかもしれないが、実際に上へ行ってみるとかなりの急勾配と高さである。
この写真を撮っている場所で木落としを観れるわけではない。ここは木落としの際には立ち入り禁止区域になる、尤もこんなところでエヘラヘラと見物しておっては危なくて仕方がない。
で、どこで見たかというと・・・着いたのが11時前であったので次の13時からの木落としまでは時間があり、いろいろと探すことができたのだ。
けれどー!何せ人が多いのだな!朝からずっとという人も当然いるわけだし、オマワリ君防御線も通って1時間もしない内に閉鎖されたくらいである。
山肌で真横からというのもありだが、実際に人間がいける場所は限られている。TV局をはじめとする報道関係のスペースもさほど広く取ってあるわけでもなかったのだが、やはり安全優先ということでかなり限定された場所でしか見物することは不可能である。
そこでどうしたかというと、一旦オマワリ君の線まで戻ってから木落とし山(勝手に名付けてスマン)、上の写真で言えば右側斜め後ろ辺りから攻略にかかったわけである。
また山登りかよ!と言うでない。土埃と靴で踏み散らかされた草が、花粉ニュースです!本日の花粉は・・・などというナレーションの背景に使われている花粉が飛び散る様の如く、どわーーーっと舞い狂っているのである。女性なども髪の毛から服から傍目にもわかる位土と草が付いてしまっている。時に傍迷惑にも山肌を走って(ひょっとして滑り落ちかけていたのかもしれんがw)一段と土埃を舞い上げ、周りからキツーイ視線を浴びている大人もいる。結果、到着時間の割にはまあまあの場所に落ち着く。とはいっても動くわけにいかんのだが・・・

木落としの場面を観るならもっといい場所もあったのだが、オマワリ君達は「ここでは観れません!ここはもうすぐ立ち入り禁止となりまーすっ!」とがなるばかりであって、観覧可能場所を明示した方が混乱(12時半位からはまさに混乱状態であった)せずに済むであろうなどとは考えもしないらしく、とりあえずワタシラ長野県警は明石の花火大会であったような事故さえ起こさせなければ褒められるのだ!とりあえず駄目なものは駄目と言い続けなければいかん!という決意を満面に浮かべているばかりで、TV中継車の人間などがお年寄りにどこへ行けば観れますよなどとアドヴァイスしている体たらくであった。
実際の木落としはかなーり予定時間をオーヴァーして始まったのだが・・・木がセットされてからブラスバンドが山肌で演奏を始めたりとなかなか始まらないのであった。見物客の誰もが「まだ終わらないのかよ!急坂で転びそうになるのを耐えながら顔引き攣らせているブラスバンドなんか見たくねえよ」といった顔をしていたんだが・・・あれが警察や自衛隊の楽隊だったならお粗末極まりないな。呼ばれてないのに、演奏しましょう!とか言ってしゃしゃり出てきたんじゃなかろうな!地元の学生とかだったら少し許す。中学高校のブラスバンド部だったらもう少し許す。
まあ正直この演奏には満場早く終われな雰囲気だったのだが、その次にあった木やりはよかった。
ひどく子供っぽい感想ではあるが、いかにも信州に来たのだなという感じで大変よろしかった。
それでもなかなか始まらない木落とし。見物客の整理などで警察からGOが出ないのか?経済効果があるとはいっても、実際に祭に参加している方々にはこの遅れはどうだろうと思ってしまったぞ。あくまで地元の人の祭なのだからな。とか言いつつ自分も浮かれてやってきた見物客なのだが。
正直言うと、木落とし!となった頃には皆疲れきっていたんではないかと思う。無論良い席を取れた人はそうでもないのだろうが、大多数の人はこのイベントに参加したということだけで充足感が得られたんかもしれんと思うのだ。
読んでいる方は木落としの描写を期待しているのかわからんが、太鼓の音、歓声の中から微妙に聞こえる土の崩れる音、そして更なる大歓声!
え!?終わったの?(実際周りからそうした声を聞いた)
滑り出しはよく見えたのだが、一番見所でもあったろう一番速度が出たあたりなどは当然見えなかった。
まあ、これだけ人がいる中で全てをいい位置で観れた人など僅かだったろうと思う。有料席も楽しむにはその多くはかなりの距離があった。
なんだかんだ言ってもひとつのイベントを目的にこれだけ多くの人が一つ処に集まる。観れなかった、場所が悪かった、警備や案内が不十分だなどと言いつつも、祭が終わり帰路につく際に皆が皆良く似た表情で疲れた体を引きずって歩く。祭っちゅうのは本来こういうもんなのかもなあ などと思いつつわしも山を降りたのであった。
山を折り始めたのは木落としが終わった直後、朝一番の山曳き?木落とし後に木を曳いて歩くのは午前中に観ていたのでまっしぐらに下諏訪へ。
靴をみると土埃で色が変わっている。前を歩く人も皆そうだ。
疲れを猛烈に感じながら惰性で足を動かしながら駅へ。
駅に着いたのは3時前後(思い出せば松本のホテルで朝食を摂ってから何も食べていない)
荷物預り所へ行くと、係員が皆「お疲れ様でした」と言いつつ出迎えている。預かり証を渡しヘルメット、ウェア、グローブを受け取る。
駅傍の駐輪場へ。
さて!腹が空いているが即高速に乗って途中のパーキングで食おう!と、ヘルメットを被り、グローブを・・・・ない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
去年千葉出張の休日に、東京大森まで出かけて買ったJRPのグローブが片一方しかない。これ1万2千円もしたんだが、そんなことより何よりもレザーソープで洗ってはミンクオイルを塗りということを2度程行い、手に馴染んできたところだったのだ。走りながらも、不思議な程手に馴染んでいくのがわかるような感さえあったのだ。それがなーーーーーーーーーーーい!
気分暗澹となる。
まあ、書いてなかったんだけど、もうひとつ理由があってですネ、諏訪に着きバイクを止め、盗難防止ロックをはめている時にですネ、いつも後輪につけるところを何故か前輪に付けようとしたんですネ〜、したら自分のバイクじゃないこともあってか、信濃道をぶん回してきて熱〜くなったZR-7のエキパイにですネ、ウェアの左肩辺りがくっ付いちゃったのネ〜〜〜〜〜〜!
ゲッ、冬用に奮発して買ったMy GOLDWINがああああああああああああ!化学繊維の溶ける匂いのオゾマシサよっ!とネ。
千葉へ長期出張行ってたから、肝心の冬にバイクを乗る機会は殆どなかったわけであるからして、下にTシャツ一枚で春用に使っちまえと着てたわけなのだが・・・・まだこれ着て1000kmちょいしか走ってないのに・・・・
と更なる追い討ちでグローブ紛失。
駅まで戻り、荷物預かり所や駅員室、さらには祭パンフレットを配っている人にも聞いてまわったんだが・・・出て来ず。
最早3時である。翌日は仕事があるのである。帰らねばいけないのである。
諦めてバイクを走らせる。国道のガソリンスタンドで給油がてらホームセンターの在り処を尋ねて、手袋購入。
皮の作業用手袋しかなく、とりあえず頑丈そうな分厚い豚皮のものを440円で買う。
半ば自棄になりつつ右手だけ豚皮手。
これで帰りに速度違反などやったら、目も当てられんぞ。
中央道をおとなしく走る が、地元ナンバーベンツがかなりの速度で追い抜いていったのを機にそれに合わせて走り出す。
ベンツが高速を下りてからは、尾張小牧ナンバーのリッターバイクに追随しつつやはり飛ばす。
飯のこともすっかり忘れて走り続け、岐阜養老に着いたのが17時28分。
もうわし帰る!帰るったら帰る!
とノンカウルの風当たりの猛烈さなど知らん!とばかりに飛ばした。
北陸道に入ってからは更に更に!
で、木ノ本で高速を下り、ガソリンスタンドで給油。店内の時計をみると18時5分。
いかんなあ、いかんいかん。スピードなど無知と無謀とアクセルをひねる力さえあれば誰でも出せるのである。何キロで走っちゃったよ〜なんて子供じゃあるまいに。もう少し考えないといかんなあ、俺人生も考えないといかんなあなどとロクなことを考えないので、一路今津へ。
奥琵琶湖つまり湖北の桜はこの時期が最高なのであって、要するにえらい渋滞である。
ったく最近の大型バイクはマナー悪いのが多いわよねぇ的なすり抜けで303へ。走りまくり走りまくり。
左手は黒のJRP−DRN、右手はいかにも安っぽい作業用皮手、さらには左肩辺りがぼっかりと開いたウェア。
えーその後若狭に入ってからも、ま、このー、安全運転で舞鶴着。
某店長と電話で話した際、気をつけて帰ってきてくださいね!などと言われておったので店に寄ってみるが既に真っ暗19時半。
ふんっ!俺は給油はここでしたいんだよっといつも行く近所のスタンドも閉まってた(と思う)。
ぬう、なんて冷たい街よと思いつつもーーーーー
ひぇーーー飯、飯、飯。
結局家の近所の定食屋に飛び込む。
店主が出てきて
「えらい焼けてまたどこ行ってこられたんです?」
オンバシラァァァァァッ!と返すと、実は自分はあの辺出身なんですとのこと。
しばし二人オンバシラッと叫んでいると、おばちゃんまで来てオンバシラァァァァァッ!
一気に疲れが襲ってくる。
部屋に帰り着き、グローブを脱ぎ捨て、ウェアもちと躊躇してから床に投げ出し風呂へ。
風呂から上がって水を1リットル程飲み、目覚ましをセットしたまでは覚えているのだが、即効爆睡。
毎度毎度のことなれど、次はもう少し下調べした方が良いかな
ツーリングマップル持ってるんだし(どこにいったかわからんが)、見る見ないは別に地図を持っていかなきゃいかんか
まあ、グローブだけは惜しいけどなっ!あんなにいい感じに馴染んできてたのにな!
終わり〜
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