その四伊勢 宿がない

2003.10月11,12 伊勢おおまつりなどなど

 連休である。出張であるとか休日出勤であるとか、なんだかんだで秋の祭日もあまり取れずにいたのであるが、なんとか3連休である。
どこに行くか・・・バイクライフ復活後としては、かつて制覇していた場所場所をもう一度我が勢力圏内に取り込まねばならぬ!といった感じでやってきておるのであるが・・・甲賀・伊賀の山中も取り込まねばならぬならぬ。
 しかし甲賀・伊賀となれば連休を使ってのんびりと隅々まで走ることも楽しかろう、が、、、久しぶりの連休でもあるからして、もう少し足を延ばしたいとも思ったわけである。で、伊勢まで行っちゃうか!
 調べてみると伊勢では おおまつり というのをするというではないか。
ま、宿のことは何とかなろうし(相変わらずいいかげん)、帰りには吉野辺りをのんびりと楽しむのもいいし、あるいは紀伊半島をグルッと周るなんていうのもいいかなあと!

 オイル交換タイヤ空気圧チェック後、11時出発。
相も変わらぬR27である。小浜へ向かう。若狭では 若狭路博2003 というのが開催中なのであるが、丸っきり興味が持てず素通りして、鯖街道を通り昼過ぎ朽木到着。道の駅朽木新本陣にてバイキング昼食、んまぁ、悪くもないけど美味くもなかったかな(1000円)。京都からも近いし、完全なる関西文化圏であるのに、味付けが甘い!出張で全国あちこちと出かけるのであるが、そうした際地方都市などではままあることなのだが、なんで朽木で?という位甘かったぞ。うどんをぶっかけスタイルで用意されてあったのだが、つゆの甘いこと甘いこと、新潟を思い出してしまった位だ。
いや新潟をどうこう言うのではない。確かに何につけ甘かったが、それがちゃんと郷土の味といった感じでもあり、何を食っても美味かったあるよ越後の国。でも道の駅朽木のバイキングはなあ・・・わしは今ひとつであった。(ミニぶっかけうどん、大根・牛スジ煮込み、こんにゃく・てんぷら等の煮物、野菜炒め、野菜サラダ、カレーライス、焼き鯖・・・もうちとメニューも工夫して欲しいのう)

 朽木を経て琵琶湖へ。
前回は某温泉地を避けて琵琶湖ほぼ一周したわけであるが、今回はマトモに直撃である。
といってもそのような温泉地周辺に寄ろうとなどとも思ってもいないし、また長く寄ったこともないのである。これ嘘のような真実なのである。別段誘惑に晒されることもなく通過。途中燃料補給後、いざ懐かしの信楽へ。
 
 なんで懐かしかというと、幼少時代山城大和河内三国対面状態であるところの大阪は某市にいたのであるが、よく日曜のドライブなどでそっち方面へ行ったのである。やれ庭の置物だ、なんだと。学生時代もこの山里がお気に入りでありしょっちゅう来ていたのである。ちなみに信楽鉄道などというものは当時は影も形もなかった。

到着。
ここらで空の具合が怪しくなってくる。風も強くなってきたしなあ。今回はここから伊賀を抜け伊勢へ出るつもりなのだが、まぁ何とか天気もとうわい!と何の確信もなく思い(実はほぼ雨だろうなとは思ってはいたのだが・・・えへ)出発。

 甲賀〜伊賀へ。
何とこうわしは山中が好きであるなあと思いながら国道を外れ適当に南に向かう、いや海辺好きではあるのだが何故かしら落ち着きをごくごく自然に感じれるのは山中なのだな。生まれ大阪、育ちはというと神戸なのである。港町のあの雰囲気も大好きであるし、海辺をのんびりと流すのも大好きなのだが、やはり山中が好きなのだ。幼きワルガキは北河内の小高い山の上からみる夕陽がギラギラする大阪平野も大のお気に入りであった。んでも山ん中がいいわぁ。
近所のおばちゃん連中が
「うちの子も帰ってきてないわっ」
「あら!うちもよっ」
などと大騒ぎする中、夜まで河内とも大和とも山城ともつかぬ山中で遊び狂っておった幼少時代のせいか。
などと考えておるうちに降ってきおったわい!

いやわかってはいたのだが、わかってるならなんでちゃんと準備しないのよっ?あなたは!?などと言わんでもよろしい。
準備してなかったけど、雨が降るのはわかっておったのだ。一縷の望みをもって・・・じゃなく、まぁその何とかなるんでないの?と思っておったわけであります。
少し位の雨なら別段どうということもないのだが、高度こそ低いものの山また山である。しかもシールドにバチバチと音がする程激しくなってきてしまった。今更ではあるが真直ぐ伊勢へ行くことに決める。休日昼間の国道とはいってもそれほど車が多い処でもないし国道へ。
ホームセンターでもあれば安いレインコートでも買うかなあ・・・と何故か最近弱気。
などと考えつつホームセンターを素通りし、西名阪自動車道へ。最早降られてしまったのだ、仕方ないではないか。
と、高速をひた走る。途中PAで休憩(最近意識して休憩を多く取るようにしております、少なくとも下道中心700kmで休憩ほとんどとらず飯も摂らずなどといったことはお体に良くありませんことよというのが、やっとこさ体感できるようになってきたのだ)。
Ninja乗りの方と駐輪場にて会い、軽く挨拶。ライダー用レインコートを着込んでおられる・・・うぅ、いいではないか。わしも買おうかなぁ。とここで出発前我が行きつけのバイク屋Motowinsでの店長の一言を思い出す
「雨大丈夫かなあ?ま、久さんなら大丈夫でしょ?」などといっておったが、なんであそこでレインコートを薦めぬのかよ!?と自分勝手に思い電話する。レインコート今度注文するわ と。。。。。PAのGSで燃料補給を終え、店員の「オービスはありませんけれど覆面は結構いますんで・・・お気をつけて」との言葉に礼を言いいざ今一度伊勢へ。

 豪雨という程ではないが結構な雨の中、途中PAで遭ったNinja殿を抜き去りつつこれまた結構なスピードで伊勢到着。伊勢はそれほど雨もきついものではなかった、午後5時位だったか。
とりあえずJR伊勢駅及び近鉄宇治山田駅を偵察。いせおおまつり たしかに大きいのだろうけれど、今夜は前夜祭とのことでそれほど人が浮き立った雰囲気もない。やはり祭ってのは能登輪島の如く小さい街の方が情緒があるなと思う。

 で、宿探しである。前夜祭といってもこの天候でもあるし、大したことはないであろうと今宵はゆっくりと休み、明日の昼程度まで祭見物をしようと決める。
ない、ない、ない、ない、ない、宿がない。傘がないのは今時コンビニでほんの数百円で解決するし、百円ショップでも見つければまさに百円で骨のほそぉ〜い傘だって手に入れることが出来るのである。が、宿はそうはいかんのだ。
 何軒か訊ねてみたのだが、どこも口調こそ丁寧ではあるがどうにも対応が気に入らん。ぺっ!どうせここらは古来別段苦労せずとも観光客は多く来るような処だからな、それにしても言い草が気に入らんわあああああ!などと勝手なことを思いつつ←思いっきり無知なことを後で知るw、鳥羽方面へ。ここらで世間一般に3連休でもあるし、家族旅行友人との旅行と皆遊びに来るわなあと思いつつ、やはり何軒か断られる。雨でずぶ濡れのままの格好ではいささか気が引けるような綺麗なホテルに駄目元で飛び込んでみる。思いのほか丁寧に色々と話してくれた。
最後に
「いやあ、大変でしょうけれど、、、今日はどこも難しいのではありませんか?うちの松阪店も早々に満室になったようでございますし。何せF-1がありますものねえ」
はっ!そうだった・・・ここは伊勢、伊勢は三重県、伊勢・伊賀の国。鈴鹿もそうなのだ。どうせの3連休なら伊勢観光も兼ねて行っちゃうか?どうだい母さん?とか、今度さあF-1行こうよ、ついでに伊勢辺りをこうのんびりと楽しまない?などという会話が多々交わされたであろう。
いやあ朝のうちに付いちゃえば宿探しも何とかなるかもよ?などという人もいたろう。
某日本人ドライバー復帰もあるしなあ。そうかぁ今日はF-1であったか。。。。

さらに南へ。途中観光案内所で聞いてみようとすると、入った途端オヤジが
「あ、あんた独り?素泊まり探してはんの?」
「うん」
「あかんあかん。今日はどこもあかん。諦めて」
挨拶ひとつなしのいい加減なしゃべり方に腹が立ったこともあり
「あのなあ!あかんあかんやないやろが!どの辺行ったらひょっとしたらまだ宿があるかも知れん位教えてくれよ!」
「伊勢市内でも行ってみはったらどうですか」
「伊勢市内か?」
「はい、そこらであかんかったら諦めて南にずーっと行ってみはった方がよろしい」
このオヤジめっ!こっちは伊勢から来たんじゃっ!などと、刻々と荒んでいく己が気持ちを宥めつつ案内所を後にする。

 もう6時過ぎではないか。天候も相まって気分は夜中である。
飯を忘れておった!近頃は出来るだけ規則正しい食生活を心掛けていたというのに、これではまた腹が減りきったと感じること数度を繰り返した挙句やっとこさ飯を食うなどという悪癖に戻ってしまうではないか。と道路沿いによくある浜料理、磯料理の看板を出した食堂発見。通り過ぎてから、あら?民宿の看板もあったなと引き返し中へ。客は一人しかいないが、厨房では何やら磯料理コースとでもいうような物を準備している様子。
ふむ、泊り客の物であろうな、しかもちらと目にしたところでは客室も7つ8つというところであったが、10人分以上あるようだ。
何はともあれわしは飯を食うのだ!とメニューを開く、結構いい値段するのだな・・・お手軽にこれにしよ、トンカツ定食1,200円。
的場牡蠣や伊勢海老などを使った定食もあったのだが、むかぁーし志摩賢島のペンションで蝶ネクタイなど付けて住み込みのバイトをしたことがあり、牡蠣や伊勢海老の養殖場に仕入れに行ったりなどという経験もあり、懐かしくもあったが、、、牡蠣をでかい袋詰で仕入れてきた中に必ずやいくつか何とも形容し難い匂いを放つ牡蠣が混じっていたのを思い出しパス☆ いや牡蠣は大好物なのであるがね、伊勢海老も嫌いではないがそこまで高いものでもなかろうというか・・・仕入れ値とか知ってバイト当時からゲンナリしていたもので。

 で、トンカツ定食である。
バタバタと忙しげな中、おばちゃんが聞きに来る
「トンカツはソースですか?味噌ですか?」
おぉ、三重は昔社会で習った地域分けなら近畿地方なれど、昨今天気予報などでよく聞く分け方なら東海地方だものな。新聞も中日が強いしな。
迷わず ソースで! と答える。おばちゃんニッコリOK〜味噌であるが、味噌自体は好きである、が、が、が!わしには名古屋周辺で出される味噌(あくまでトンカツやおでんに付けられている味噌ね)は甘すぎて嫌いなのである。もう少し塩が効いた味噌ならさぞかし美味かろうなと思いはするのだが、何もそんなに甘くしなくても!と思ってしまう。ま、たまにはそういうのもいいんだろうけどね。

 料理を待つ間にお茶のおかわりを頼みがてら、立ち上がり厨房で忙しそうに立ち働いているところに訊いてみた(家族経営という感じである)
「あの民宿の看板も出てますけど、部屋なんて空いてないでしょうね?」←既に弱気モードである
「お独り?」包丁を振るっていた亭主らしき人が答える。
「はあ、独りで。何せF-1も知らんかったもので、、、天候もこんなんで泊まれる場所がなくて困っとるんですわ」←かなり弱気かつ同情をひこうとしているようであるな
「お独り、朝食なしの素泊まりならよろしいよ」
「あ、お願いします!お世話になります!」
「4000円ね」
むへへ 宿ゲット!
揚げたてホクホクの厚みたっぷりのトンカツを頬張っていると、急須を持ってきたおばちゃんが言ってくれる。
「どうぞ。今日はもう天気もこんなだし、ごゆっくりとしてくださいね。お部屋は後でご案内しますから」
トンカツも美味かったけど、小鉢が野趣味溢れるというかその美味かった。
お茶を飲み、煙草を燻らせていると、泊り客用料理の準備を終えたらしい亭主がやってくる。
「オートバイで来たはんねんなあ。どないします?ここへ入れときまっか?」
「ええ!?いや、でもまだお客さんら料理食べはるんでしょ?」第一飛び込みで料理を食べに来る客もいそうだしな、何せ引き戸を開けていきなり雨泥まみれのオートバイがあるなどというのはなあ・・・気持ちは嬉しかったが遠慮して軒先に置かせてもらうことになる。とはいっても玄関半分占拠したのであるが。
バイクのことをあれこれと気使ってくれる亭主に礼を言う。と、おばちゃんが
「お客さん、そしたら4000円ね。宿帳書いたってください、それと御飯の分と一緒に今いただけますか?」
「はい」
「朝御飯8時頃でよかったら用意できますけど、どないします?」亭主が聞いてくれる。勿論朝飯も頼む、が、お金4000円でいいとのこと。

 さて部屋へ案内される。食べている途中に若奥さんらしき方が二階へ行って準備してくれていたようで、ふとんも枕できれいなシーツでちゃんとつくられている。
 いい部屋ではないか。玄関部もあるし、部屋も清潔そうだし、TVも20インチ以上だ(今回は文庫本一つ持って来ていなかったし、何せ雨降りでどこへも買い物に行けないのだ。普段あまり見ないTVではあるが、K-1でも見てのんびりとしようと思ったのだ)
 トイレと浴室の確認をし、案内してくれたおばちゃん(奥さんである)にお礼を言い、服を脱ぎそこら中にかけ浴衣に着替える。そうこうしているうちに廊下が賑やかだ。泊り客が夕食の為一階に下りていく様子。風呂も空いたなと、いざ風呂へ。

 さっぱりとした後部屋でのんびり の筈であるが、やることがないのだ。文庫でも買えばよかったなと思いつつ、この辺りはコンビニもなかったしなあとTVを観る。携帯でメールを書いたりしつつ、腹が空いてくる、午後8時半なり。
 いやずっと考えていたのだ。これは暇を持て余すから、階下へ下りビール一本と何か料理を頼もうかどうしようかと、あさりのバター焼とか何か新鮮な魚介類の唐揚げとか、焼きウニなんかもメニューにあったし何しろ本日のお勧めと書いてあったしなあ、、、などと思いながらも、最近は多少身体のことも考えたりしておるからして、間食は控えねばいかんいかんと思い、またまだまだ階下では泊り客が磯料理コースなどをワイワイ騒ぎながらやっておるから厨房はまだまだ忙しそうだなどと遠慮していたのだ。で、結局部屋のポットでほうじ茶を啜りつつ最早午後10時。K-1もつまらなかったしなあ、石井館長という人は元来大のプロレス好きというし、それがいい面でK-1の発展につながったと思っていたのだが、今のK-1はどうかね。
興行としてお金を取り試合を見せるということはショーであるし、そこに何の演出もないなどということがあり得ないのはわかっておる。K-1も初期から観ているけれど、明らかにこれは・・・じゃねえの?ということはいくつもあったし、またそれはそれで納得して楽しんできたのだが、、、今回ははっきりいってつまらんかった。どっちつかずじゃ!大体全てシュートであればある程ゴールデンタイムで放映などできるものではなかろうになどということは置いといて、11時過ぎには就寝。健康的だ☆

 翌朝7時に目が覚める。日曜朝の地上波放送など観るのは久しぶりなので、なかなか楽しくアバレンジャーなるものまで観る。子持ち孫持ちのおっさん共がよくいうアバレンジャーとはこれであったのかとゴレンジャー世代のオッサンは思いながら朝食へ。
泊り客も何人か朝食を摂っている。うは!わしも同じ朝食ではないか。新鮮な鯵の開きが美味い美味い。この赤だしも美味い(赤だしという辺りがやはり名古屋文化圏でゃーねぇの)烏賊刺身もいいし、この小鉢も良い うははははは!これで4000円とは泊り客に悪いなと思う位であった。
給仕をしている若奥さんに少しゆっくりしてから出かける旨を告げる。
「どうぞごゆっくりとしてらしてください」
部屋で一服、まだ食い足りんなあ、もう三杯位食べたいなあと思いながら、やはりほうじ茶w ちゃんとティーパック複数用意されていたのだ。
関口宏があーたらこーたら言うTVをまぁーだこのオッサンはこんなことしておったのかと思いながらアバレアバレアバレンジャー♪

 10時宿出発。他の客は既に出た後であった。若奥さんが外まで出て見送ってくれる。

 ホームセンターの場所を聞き、いざ。
若狭辺りでよくみかけるホームセンターチェーンにてレインコート購入。一番安いヤツにする。ゴアテクス生地のものもあったが高い。どうせバイク用のものは機能的ないい物を買う気になっていたので、今回は急場凌ぎの物で充分なのだ。1,500円なり。

 で、JR伊勢駅でコインロッカーにヘルメットやら余分なものをぶち込み祭のあるメイン道路へ歩いていく。出店が結構出ている。
地元企業や自治会の出しているような出店も多くなかなかよかった。祭自体は・・・ううん、わしが育った神戸の神戸祭程に大規模かつにぎやかでもなく、祇園祭のような熱気(あれは季節柄もあるのだが)もなく、天神祭にも程遠く、、、地元密着といった感も良いし、神輿をはじめいろいろと楽しかったけれども、正直中途半端な感じを受けてしまった。すまぬすまぬ。ま、初日の午前中と少しの間しか見ていなかったからでもあろうし、夜は夜でまた街路の雰囲気も変わろうし、きっと印象も変わることだろう。また機会があればいずれ。焼き鳥美味かったなあ。


なにやら地元結婚式場かの催しであったか、伊勢志摩美人パレード?とか何とか。いやあこの二人が図抜けて綺麗であった。

 なんだかんだで昼過ぎには伊勢市を後にする。昼飯は大通りを入った商店街にて天ざるうどん。
かぁーやはり地図位持たねばいかんかなあ。学生時代ならば休み明けのことなど考えなくてよかったのだがなぁ(考えねばいかんのであるが、当時はなぁーんも考えていないバブル真っ盛りのお気楽者であったのだ) せめて方位磁石付のライターでも持ってくればよかったと馬鹿なことを考えながら走る。祭前に本屋でみたツーリングマップのことなど最早わからなくなってしまったw ま、それでもこうした気侭な旅が好きなのであるが。
とりあえず南らしき方向へ県道を進む、と燃料がそろそろ危ないではないか!エリミネーターに乗っておるのだぞ!こればかりは絶えず気を配ってやらねばいかんのだ。スタンドスタンドと思いながら走るのだが、道はどんどん山中へ。これはちぃとばかしヤバイかも〜と思っていると、バチバチバチバチいきなり大粒の雨が降ってきた。道路沿いの郵便局の軒下にていそいそとレインコートを着込む。シューズカバーは売ってなかったので足は諦める。せめてジーパンの裾を靴下の中に入れてしまおう。で、道を引き返しGS見つけ給油。
 大まかに方向及び道筋を尋ね(スタンドのニイチャンの「なんとこの人は地図も持たず、こんないいかげんさで旅をしているのか!?といった顔が印象的であった)、R422を目指す。

 さてR422である。ずっと国道を進み途中海岸縁を走る道路に乗り換え紀伊半島をグルッと周るルートも当初の予定の一つではあったのだが、天候時間を考え今回は却下。祭みてなけりゃ行けたろうけど。R422〜県道31(だっけか?)〜R422のルートをとることにする。
 三ヶ瀬ダムなどを通るルートである。奥伊勢という名称もなかなかにすごいのだが、いや実際いい処である。そういえば多芸郡なども奥伊勢になるのだろうか。多芸といえば国司にして塚原ト伝の弟子北畠具教が織田信長に暗殺された場所だ。多芸御所だったか、中々の山中でどれが城跡だろうと雨の中思いながら通り過ぎてしまったw

 奥伊勢である。紀伊山地へ、或いは吉野へと山また山である。こういう処は大好きなので楽しくて仕方ない。雨も降っており路面は良くないのだが、こうした山中では雨もまたいいものなのだ。霧が出ているのもなおよろし。凄く走りにくいけど・・・


霧の具合がもう堪らないほど綺麗であったのだが、こうして写真でみるとおどろおどろしいだけであるな。写真下手だなあ。

 道程を奥伊勢〜吉野〜奈良〜京都とすることに決める。
 霧のある風景というのは大好きではあるのだけれど、あまりにも準備不足で慣れない山中を走り回るには不安がある。次回はガソリンスタンドなどもしっかとチェックしておかねばならぬ。

 R422〜R161といった具合で吉野へ。
飯高町辺りで雨も上がる。しかし奥伊勢というのは良い処であるなあ、それほど散策したわけでもなくただ単にバイクで通り過ぎただけなのだが、気に入ってしまったぞ。ま、道路の整備状況は必ずしも良いとは言えないものだが。


飯高町〜吉野、いやホントいい処だ。また行くど!

 途中何度か横道へ逸れかけた、もとい逸れようとしたのだが今回は我慢。既に帰りたい症候群が始まってしまっておったのだ。
 いやあ、でも横道逸れまくりの気侭旅をここらで楽しみたいなあ。天河辺りへも足を伸ばしたかったが、またの機会にとっておこう。
 飯高町〜東吉野村〜兎田野町〜大宇陀町〜桜井市〜明日香村(いやあ何か標識をみてフラリと・・・ね)〜もっかい桜井市〜天理市〜奈良〜京都のルートである。
兎田野町では革製品レザーフェアなどという幟が道路のそこかしこに立っていたりし、やはり兎の皮製品などかな?と思いつつ通過。既に午後7時前後である。大宇陀町もやはり史跡なども多そうで良さげだった。又兵衛桜という観光標識を見、何の又兵衛だ?と見に行こうとするもわからぬままに国道をそれ、山中の集落沿いの道路を走る。何やら日本的でない道路というか、その某アメリカ天使達市のような道路・・・というかジェットコースターのような落差ある場所がいくつかあり、楽しかった。
ぉお、坂の先がなぁーんもわからんもんねという位勾配がきつい!頂点を越えたと思った途端、先がなくてジャーーーンプなどということになっていてもおかしくないなどと馬鹿げた考えが浮かぶ程であった。
 奈良の山岳地帯も良いなあ。十津川村辺りで迷いに迷って一昼夜などというのも楽しいかも〜と、その前にエリミの燃料が切れるか。
 
 天理辺りからR24の渋滞がひどくなる。いやあ、我ながら恥ずかしくなるようなマナーの悪いすり抜け運転で爆進してしまった。思わず某掲示板の
DQNライダーを報告しろ!というようなスレッドを確認したくなる程であった・・・一応大型二輪免許も持ってるんですがね、あのまあ、誰しもそういう時はあるんじゃないかなと。今後気をつけねば。
 R24をこうしてバイクの視点で走るのは久しぶりである。10年振り位か、車では何度も走ってはいるのだが、視線の高さが違うと随分目に入る景色印象共に変わるものなのだ。こんなに綺麗になっていたのだな、こんなに賑やかになっておったかなどという間に京都市内へ。

 なぜか伏見〜洛西〜R9ルートを取らず、気の向くままに丸太町通りまで行ってしまう。
丸太町で嵯峨まで。学生時代嵯峨に住んでいたこともあり、歳月過ぎ景色変わろうとも路地のごとき抜け道も知り尽くした界隈である。
おお、ここは昔のまんまじゃ!ここは全然面影がないなどと暇人しつつ、学生時代よく行った中華ソバ屋を目指す。が、ない。何やらスーパーマーケット付マンションに変わっておった。それならばもうひとつこれまたよく通った中華料理屋は・・・ありました。
料理しておるオッチャンも同じだ(ま、当時はオニイチャンであったが)。ニラレバ定食プラス餃子昔より美味かったw
昔は横山光輝の三国志が全巻揃っており・・・というかそれしかなかったのだが、4年近くも三国志を読みながら飯を食うということをしていたのだ。
精算の際、そうしたことを言ってみると、ニヤリとして今は置いてないとのこと。
「オオキニ」
「また近所きたら寄らせてもらいますわ」
しかし昔もよかったけど、こんな美味くなかったな。

これまた毎日(ではなかったが)バイクで通った渡月橋で休憩。旅館も橋周りも変わりないのだが、妙に新鮮だ。
大学の同級生の女の子とこの河原で花火などをして、うふ などということもあったなあ ぐひひひ となりながら、見る間もなくどんどん密着していくカップル数組を見ながら一服。よく早朝など、この辺りで時代劇のロケをしてたものだ。真冬の河原で土左衛門発見の図を撮っていたりしたな。そうその辺だ!お前らが今イチャついておるその目の前だあああああ!

 と、ここからは有料道路も使いおとなしく帰路についたのであった。

いや、あらためて自分の山好きを再確認したのでありました、
今改めて地図を眺めてみると、奈良・三重・和歌山の重なる山岳地帯は魅力的である。ただしこうしたところへ行くなら、いいかげん装備などにも気を配らねば落ち着いて楽しむこともできぬなあと思った次第。
帰った後、しっかりとMotowinsにてゴールドウィンのレインウェア及びシューズカバー注文しておきました。
ゴールドウィンは夏用ジャケットをもっているのだが、快適快適♪ゴルフクラブではヘンテコなのを作っていた記憶があるのだが、バイク関係は良いぞ良いぞ。
今週末にはその前に注文しておいた冬用のライダーウェアも手に入ろうし、冬へ向けての準備は万全なのだ。でもさすがにあの山岳地帯を冬に走るのは無理かね。

 ああ、やっぱり山はいい。

終!

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