海外衛星 Cバンド編                       
                  

50機近くの衛星から送信されているテレビとラジオが、3000局以上登録出来ます。このうち、ノンスクランブルのTVは900局ほどで、だいたい1.8Mのアンテナがあれば充分見ることが出来ます。

アンテナサイズによるクオリティー値の違いは大雑把ですが、GLOBALチューナーの場合、1.4MでQ:48だと、3.0MではQ:90-99になります。

とりあえず、空から信号さえ届いていれば上位のアンテナで確実に見ることができます。このことから、アンテナ蟻地獄にハマリどんどん大きいサイズを設置してしまいます。2.4Mを導入した際にも、使い込むと同時に限界を知るハメになりましたが、やはり3.0Mでも復調できない弱い信号もあります。4M、5Mを設置すれば、Insat4Aの水平波で更に弱い信号を受信できることはわかっているのですが、さすがにそこまで大きいアンテナになると気が引けますw

 

2007年9月25日、北京時間の0時で、AsiaSat、Apstar-6からChinasat 6BSinosat-3に移管されました。放送衛星での電波ジャックを発端として、セキュリティー対策された新衛星での放送が開始されましたが、AsiaSatが香港の企業であることから、AsiaSat-3Sの香港とAsiaSat-5のマカオは継続されています。Chinasat 6BSinosat-3は故障の際には相互バックアップされ、故障したTPが復旧するまでもうひとつの衛星で代替送信されます。

Chinasat 6BSINOSAT-3、AsiaSat-3.4.5、ST-1、JCSAT-3は1.8Mまでで全てのTPが受信可能につき省略しています。

 

 

Intelsat-902<3.0M 誘電体板付き 2012年7月

3830 L 6619  Feeds
3839 L 6619  Feeds
3848 L 6619  Feeds
3857 L 6619  Feeds
4162 L 3662  Sky News International(スクランブル)、Radio Taiwan International  信号は弱い

4162 Lは09年の秋に大変良好でした。このTPにABC Feedsが出ていたときは02時に終了してABC TV New Yorkのテストパターンになっていました。

ラジオの方は01時より「ふるさとの風」、02時より、ふるさとの風の韓国語番組「日本の風」を放送しています。政府の内閣官房拉致問題対策本部事務局が朝鮮民主主義人民共和国向けに行っている放送で、内閣府から委託を受けた社団法人海外広報協会が番組を制作しています。中継していない時間帯は、終日ずっと同じ音楽が流されていてRTIの番組は出ていません。

北朝鮮に生存していると思われる方に肉親からのメッセージを流しています。同番組は07年7月より放送されており、ネット上にはアーカイブのページもあります。但し、このインテルサットでの送信については、もう何年か経つのですがネット上のどこのページにも書かれていません。

唯一、詳しいいきさつが書かれたページが在り、特定失踪者問題調査会による北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」がKDDI八俣から送信されるまでの話と共に内閣拉致問題対策本部の「ふるさとの風」についても少しだけ触れられています。

その内容などから、KDDI山口からこのIntelsat-902経由で台湾の短波送信所へ番組が供給されていることが推察されます。山口からアップロードするIntelsat-902の仰角は8.2°と十分な位置です。当地の902の仰角は、3.6°しかありませんから前方に高層建造物が出来たりしたら永久に受信不能となります。

短波での送信は英国の放送配信会社VT Communications社の台湾・淡水送信所から行われていて、そのままパラレルで出ています。短波送信について国内で放送免許を取得することが困難との理由で、同社へ委託して送信しているようです。

 

 

 

Intelsat-906 3.0M 誘電体板付き 2012年4月

3772 L 2222  スリランカのCSN スクランブル
4094 L 3680  AFN スクランブル
4136 R 7200  MTN INFO テロップのみ

3714 L 2800 Siyatha TVは09年の秋に良好でしたが、2012年4月現在、受信不可。

 

 

Intelsat 17 at 66.0°E  <3.0M 2012年4月

3845 V 27690  Mega TVなどノンスクは9チャンネル
3885 V 30000  スクランブル
3925 V 30000  スクランブル
4006 H 14400  Mathrubhumi Newsなど10チャンネル
4015 V 30000  Puthiya thalaimuraiなど24チャンネル
4024 H 14400  Asianet Newsなどノンスクは12チャンネル
4123 R 2070   モルジブのRaajje TV 信号は弱い。2012年4月後半の一時期に受信できた。

 

 

Intelsat 704 at 66.0°E  <3.0M 誘電体板付き (2008年4月末で運用終了)

4055 R 27500 Q:40-48  CFI スクランブル 復調可能なレベルで時々入感していた。

 

 

Intelsat 7-10 at 68.5°E  <3.0M

ほとんどのTPが受信可能。Al Jazeera English、Arirang TV World、NHK World、インド、パキスタンなど多くの国のTVが楽しめます。1.8Mでも多少は見れますが、3.0Mがベターです。12年春に登場した、DVB-S2のインド各局は3.0Mでもレベル不足の日が続いています。

 

2010年の夏から秋にかけて南部と東アフリカのTVも、3.0Mアンテナで見ることが出来ました。その後、2012年5月までに全局が、Intelsat-904に移動してしまいました。

3847 V 7415 ケニヤ、NTV KBC KTN K24、JST-6時間、ギリギリ復調可能
3855 V 3125 ウガンダ、NTV、JST-6時間
3860 V 3895 タンザニア、TBC1、JST-8時間 レベルは弱く不安定
3862 V 2000 スワジランド、Swazi TV、DVB-S2のMPEG-4
3865 V 2315 ジンバウェ、ZBC スクランブル
3868 V 2315 ザンビア、ZNBC、JST-7時間
3872 V 2315 南ア議会チャンネル スクランブル

 

 

Intelsat-4 at 72.0°E (2010年2月末に制御不能となり運用終了)

3865 H 2930、登録名はSin Pakistan。<3.0M 2009年春 22時

KuではナイジェリアAITとロシアPerviy kanalが良好だった。The Best of Nigerian TV、ハウサ語のドラマが英語字幕付きで見れた。<80cm

 

 

ABS 1 at 75.0°E

Cバンドは、1.8-3.0Mで見れます。Kuは北陸では、南ビーム=75cm、北ビーム=1.2Mより見れます。北ビームの安定受信には1.5Mが必要。

 

わりと長い間、World Fashion Channelがノンスクで見えていたので3.0Mアンテナを常時向けていました。2011年9月に送信中止。<3.0M

2007年12月にアナログのTV Malagasyが送信を終了。ローカル番組とTV5Monde Afriqueの中継、Radio Madagasikaraが朝の終了時まで聴けた。<1.8-2.4M

 

 

 

Apstar-7 at 76.5°E  

ギリシア、ネパール、バングラデシュ、インドネシアなどが1.8-3.0Mで見れます。数年前には1.4Mでモルジブを見ていました。

 

Democratic Voice of Burma、ビルマ民主の声はオスロに拠点を置く非営利のメディア組織。ビルマの国外在住者によるラジオとテレビ放送でミャンマーの軍事政権に関する無検閲のニュースと情報提供が目的。1992年7月から短波放送を開始。2005年5月には衛星TVを開始。<Wiki

 

2011年4月から7月にかけて南スーダンのEbony TVが受信できました。低SRのDVB-S2ということで復調できるチューナーは、かなり限られます。8月1日現在、受信不可。

4102 V 1089、Ebony TV、7月に独立した南スーダンのTV局で、エボニー=スーダン名産の黒檀という局名になっています。首都ジュバの古い記録映画(英語)、ジュバ市街の取材(アラビア語)、スーダン歌謡などですが、どうも毎日は出ていないような気がします。同局のホームページは、まだ準備中となっています。チャドと並んでアフリカ内戦の代名詞でもあったスーダンですが、同局の番組を見ていると、随分のどかな感じがします。<3.0M

 

 

Thaicom 5 at 78.5°E

水平波(H)のみ全て受信可能。1.8-3.0Mで見れます。垂直波(V)は3.0Mでも受信不可。

Telstar 10と共にバラエティーに富んだチャンネルが多く、アンテナを固定する価値が充分あります。北朝鮮、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、タイ、クルディスタン、ソマリランド、ソマリアなどが見れます。

2010年6月、Thaicom-2の運用終了に伴い、全てのチャンネルがThaicom-5に移動して消滅しています。Thai TV3、RU-TV1、TV5、BBTV Channel7、NBT TV、SBT TVなどが順に消えています。Thaicom-2からThaicom-5の垂直波に移るケースが多いようで、その時点で日本では見れなくなります。MCOTのように水平波に出てきて欲しいものです。海外衛星を見始めたときから、1.4Mでも手軽に受信できていたので残念な気がします。

 

ミャンマー国際放送MITV / 国営局MRTV

MITV、ミャンマー国際放送は、2010年3月に競売で民営化されました。同年4月より、ヤンゴンのShwe Than Lwin Media Co., Ltd (シュエ・タン・ルイン・メディア)によって運営されるようになり局名もMRTV-3からMITVとなりました。同メディアは、有料放送であるSKY NETの出資会社でもあります。一方で、情報省管轄の国営局はMRTVとして存続しています。MITVは、現在、Thaicom-5を含む4つの衛星から24時間の英語放送を行っています。民営化に拠って、外国人スタッフも制作に加わり、それまでの単調な番組構成とは比較にならないくらいの変化が見られるようになりました。英語の字幕付きドラマや映画も紹介されるようになり、海外向けにふさわしいものになりました。番組の合間には独特のダンスが楽しめます。

カンボジア国営局TVK

カンボジアの最大のTVイベントとしては伝統行事「水祭り」の中継が有ります。カンボジア人とっての一番のビッグイベントで、前後に前国王誕生日や独立記念日があったり週末とあわせたりで、一週間ほどの休みになるようです。
そしてその水祭りのメインとなるのがボートレースです。11月の満月の日に合わせて、プノンペン王宮前のメコン・トンレサップ河の合流地点で3日間のボートレースが行われます。2007年の満月は24日で、60人くらいが乗り込んだ長細い手漕ぎボートで200ほどのチームが勝敗を競うそうです。カンボジアTV局は、全部がこのレースを中継。夜は、ライトアップされた船が何艘も河に繰出して華やかさを競っています。花火もバンバン上がって旧正月のような賑やかさです。残念なことに、2010年には同レースにて大きな事故が在りました。

 

 

ソマリランド

Horn Cable TVは、SomalilandHargeisaの民放
Somaliland National TVは、SomalilandHargeisaの国営局

ソマリアから独立を宣言したソマリランドからです。ネットで調べてみると、民放は米国から帰国したソマリ人資産家が運営しているようで、国家の宣伝に一役買っています。とはいえ、Thaicom5から安いコストでアップロードできるとしても、彼の国の民放が衛星に番組をアップし続けるには費用面で無理があるような気もします。湾岸のオイルマネーなどのバックボーンがあるのでしょう。アップロード地上局はカタールにあります。

Somaliland Space Channelは、SomalilandHargeisaの民放Somaliland TVの衛星放送です。一時、Thaicom-5から送信されていました。

 

ソマリア

2011年3月、3551 H 13333、SNTV、Somali National TVが開始しました。モガジシオのソマリア暫定連邦政府による衛星放送が初めて送信されました。<raxanreeb.com

2011年1月、3640 H 28066、ソマリアのRoyal Somali TVが開始しました。Royal Somali TVは、ソマリア中部、ムダグ地域の内陸都市ガルカイヨ (Galkacyo) からの放送です。ガルカイヨはプントランドの南端に位置し、北部と南部とを別々の氏族が支配しています。治安はソマリアにしてはよいため、外国からの援助機関のいくつかがここに拠点を設けています。12年6月で休止。

 

ラジオの方は、モガジシオ暫定政府のRadio MogadishuとRadio Bar Kulanの2局が健在です。

Radio Bar Kulanは、国連とアフリカ連合ソマリア派遣団によって設立され、ナイロビのスタジオから、短波、衛星、インターネットの他ソマリア国内ではFM中継されています。ソマリ語で集会所という意味で、ホームページには無党派公共放送との記述がありました。<月刊短波

1991年以降、国家としてまとまる気配も無く現在に至っています。

 

ソマリ海外同胞向け放送

Universal TVSomali Channel、Somalisatは英国からの海外同胞向け放送です。

ソマリ語は早口のアラビア語のように聞こえますが、実際アラビア語の外来語が多いです。Universal TVは、ソマリランドとアル・シャバーブに批判的で、中立でない立場と伝えられています。

 

 

 

 

Express-MD1、Express AM2 at 80.0°E

C、Ku共に多くのTVがExpress-AM33に移動してしまい寂しい状態でしたが、2010年6月になって突然、Express-MD1、GTRKや民放が出てきました。<1.8M-3.0M、3.0Mは誘電体板なしでも見れます。

3644 R 1921、TV KBR モスクワのMir TVを中継
3791 R 2893、RGVK Dagestan (12:00 s/on)

GTRKは、カスピ海沿岸、アゼルバイジャン国境の北側にある北カフカス連邦管区の北オセチア=アラニア共和国、ダゲスタン共和国、チェチェン共和国、そして南連邦管区のボルゴグラードの4つです。いずれも40EのExpress-AM1に出ている局です。

インタースプートニク社のページによると、AM1は04年に投入したばかりの衛星なのですが、2010年4月24日に不具合で衛星の姿勢が制御不能となり、6月10日にはインクラインド衛星となったとの記述がありました。今後、更に8の字を描く大きさがでかくなり受信不能になるようです。

AM1のフットプリントを見てみると、ヨーロッパロシアを中心として、欧州、北アフリカ、中近東、中央アジア、西シベリア、モンゴル、120E以西の中国北部までもカバーしているのがわかります。一番東は北京、天津、済南のようです。同社の代替衛星としてのMD1はCバンドのみですが、ロシアをカバーする上では全く問題がありません。西欧や北アフリカで見えなくなる代わりに極東ロシアや日本、韓国でも見れるようになります。Kuバンドについては、53EにExpress AM22があるので、ウズベクやアゼルバイジャンの局はそちらの方に行くのではないかと思われます。

ボルゴグラードはヴォルガ川沿いに開けた海運要衝の街で、ドイツからの慰霊ツアーなどがよく訪れる旧称スターリングラード、第二次大戦の激戦地です。72年に公開されたソビエト映画、スターリングラード大攻防戦を見て38年近くが経ちます。東部戦線めぐりで、何れは訪れてみたい街と考えています。

 

 

 

Insat2E <1.2-1.8M (2012年4月18日に運用終了)

非常に強力な垂直波(V)のみで全て受信可能でした。衛星の寿命で2011年11月より徐々に他の衛星への移動が開始された。

 

 

Insat4A <3.0M 04:30-05:30 Technomateチューナー

この衛星のフットプリントを見ると、南アジア、中東ビームのみですから完全なスピルオーバーです。季節や時間帯でのレベル変動が激しく年間を通して衛星DXが楽しめます。早朝が最も安定していますが、最低でも、3.0Mアンテナが必要です。

普段は、3.0Mアンテナでも反応の無いTPばかりです。この衛星は全て水平波(H)なのでスキャンは早く出来ますが、微弱な信号なのでブラインドサーチだと素通りしてしまうことがあります。TPサーチやアドバンスサーチでスキャン、登録するのがベターです。

また、運良くチャンネルが登録できても、さくっとロック出来るTPは、まずありません。GLOBALチューナーで入感を確認して、Technomateチューナーでチャンネルを合わせて待っていると、そのうちにロックして1枚の絵が出てくる。ピークの時期以外は、そんなパラパラ漫画的な感じでしか見れません。

 

2011年11月から翌年1月にかけて、ブータンのBBSが大変安定して受信できました。復調可能な時間は03:00-23:00あたりですが、信号は終日入感していました。番組は常時出ている訳でもなく、番組と番組のインターバルには無人のTV主調整室の映像が流されます。

03時に確認してみたところ、弱いながらもフリーズもなく安定受信が可能で、朝にかけて信号レベルは徐々に上がっていきます。朝の放送は再放送で、英語とゾンカ語(チベット語の南部方言)番組が同じくらいの比率で見られます。13時にゾンカ語、14時に英語のニュース、15時に午前の放送が終了します。

21時の開始時は、ちょうど、電波が弱くなる時間帯なので日によって見えたり見えなかったりといったところです。時間と共に、段々、フリーズする頻度が高くなっていき、ゆっくりフェードアウトする感じです。番組案内のあとに国歌演奏、ゾンカ語ニュースと続きます。<3.0M

2012年1月には、BBS TV2がMPEG4で開始した。

 

 

以下、2010年6月のデータです。<3.0M GLOBALチューナー 15時-03時

3725 H 26665、Q:25点滅
3949 H 3225、Q:25-40 DY 365 微弱な電波、復調不可
3976 H 3200、Q:37-41-49 Zee Up News MPEG-4 深夜に復調可能、TechnomateチューナーでQ:46-50、弱いが安定
4100 H 4750、Q:26-35-40 BBS TV 19-22時に復調可能、TechnomateチューナーでQ:45-46、弱いが安定
4170 H 4650、Q:26-40-48 Lok Sabha TV 微弱な電波、夕方に復調可能、レベル変動が激しい。

2010年625日、Insat-4A4100 H 4750、ブータンのBBS TVが登録、復調出来ました。19時半まで国会中継で、そのあとは調整室をずっと映し出したままですが、音声はBBS Radioとパラでニュース、音楽となりました。ラジオはBBS RadioKuzoo FM2局が入っています。TechnomateチューナーでQ:46とギリギリです。

平日は18時、週末は15時に開始、再放送は朝の06時からとのテロップが出ています。時差が3時間ですから、JSTだと夫々、21時、18時、09時となります。21時には国旗がはためき、国歌の合唱曲で開始、国王の映像も流されてニュースが始まります。24時前になっても信号のピークには断片的に絵が出てきます。時間と共にゆるやかにレベルダウンしていきます。

 

以下、2009年3月のデータです。

3725 H 26666、PBC TV他、Q:44  普段は不安定で弱く復調不可ですが、季節によっては良好に入ります。18局詰め込まれています。
3777 H 10900、Star Majha、Q:47 Star TVのFTAチャンネル
3892 H 3300、 Vanitha TVと思われる微弱な信号
3898 H 6800、 NTV  微弱な信号
3949 H 3225、 DY365、Q:48 ニュース専門チャンネル、良好

2008年までは、3725 Hがまれに入感していた程度でしたが、2009年3月にはStar Majhaが、4月からはDY365が良好に受信できました。特に、DY365は7月には、終日受信可能な状態となりました。2010年3月はDY365が単独で見えていましたが、その後弱くなり、6月にはLok Sabha TVとZee Up Newsの2波が復調出来るようになっていました。Zee Up Newsは弱いながらも比較的安定して入感しています。

 

 

 

Yamal 201 at 90.0°E

Cバンドは、3.0Mで全てのTPが良好に入ります。誘電体板なしでもほとんど見えてしまいます。誘電体板を装着すると1.4-1.8Mでもいくつか見ることが出来ます。但し、3552 R、3553 L、3603 Rは3.0Mでも誘電体板が必要です。それ以外は誘電体板なしでも充分見れます。

北陸では、3925 L 1116、Telekanal Pilot、MPEG-4はQ:99と超強力です。全部、ロシア語であることを差し引いてもノンスクが43チャンネルあり、これだけバラエティに富んだ番組が楽しめる衛星は他にはありません。

音楽専門では懐メロが多い3552 RのBridge TV、ポップス系の3954 LのRu TV、ロシア歌謡が聞ける4042 RのMusic Box、そして大御所の3675 L、MTV Russiaが出ています。

中央アジアの共和国からはトルクメンが3553 L、3623 Lで5局、カザフスタンは3局入っています。トルクメニスタンのTV4は音声がトルクメン、英仏露語、ならびに中国語で出ている国際放送です。女性がみんな三つ編にはただ驚きます。トルクメンのAltyn Asyrは01時より、祖国と題するニュース番組がありますが、その時報の前にちょっと面白いものを見かけました。大統領府の衛兵が隊列を組んで行進してきて交代する場面ですが、こういうのはあまり見る機会が無いので見入ってしまいました。

2009年6月には、TRT Avaz、TRT Cocukが出てきました。TRTが90EのYamalに出てきたと言うことはトルコが中央アジア諸国向けの送信を開始したものと考えられます。TRT CocukはTRT4とチャンネルを共有しているようで、朝方はTRT4が放送されています。
TRTについては、同年5月に開始したTRT TurkがTRT Internationalに変わって国際ニュースおよび文化、総合チャンネルを担当。それに対してTRT Avaz(TRT7)は、約2億5000万人を擁するトルコ世界に向け、同年3月より放送されています。ウズベク、アゼルバイジャン、トルクメンなどの気温が画面の右下に出ていたりします。それ以外では、TRT Cocukは子供向け、TRT4は教育放送です。

3698 L 2963、MTRK、カザフスタンの北部国境の街、Petropavlovskからの放送です。13時にはカザフ語ニュースがあります。3886 LのKazakhstan muxほど強くないので、誘電体板が必要です。<3.0M 誘電体板付き 2012年1月12時半

 

 

 

Measat 3a at 91.5°E <3.0M

4000 H 30000、マレーシアの英語局、LI TV-HDが楽しめましたが、2012年よりスクランブルがかかるようになった。DVB-S2の局には3.0Mがベターです。

 

Measat 3 at 91.5°E <1.8-3.0M

ホーチミンのHTVは2.4-3.0Mのアンテナが必要でしたが送信中止。 その後、HTVはVinasat-1で再開された。

 

 

Insat3A 1.8-3.0M

アフガニスタンとインド国営地方局、全て受信可能

カブールの民放Ariana TVが受信可能。アフガニスタン東部ナンガハール州のTVは2010年に休止しましたが、11年に再開された。

 

 

Express-AM33 <3.0M誘電体板なしで全て受信可能

 

ProtoStar-1 at 98.5°E (2009年末で、98.5°Eから離脱し、大西洋上でIntelsat-25として運用)

4171 H 5000 データ波 <3.0M

 

Express A2 at 103.0°E インクラインド衛星なので突然、電波が切れたり入ったりしてきます。2012年5月現在、まだ使われています。<1.8M 

 

Palapa-D <3.0M

水平波(H)、垂直波(V)共に受信可能。垂直波(V)はやや不安定で、日によっては受信しづらいことがある。<3.0M

Aseanビームも強くはないが3.0Mでほとんど受信可能。10年3月には、ミャンマー国軍のMyawady TVも開始した。

 

Palapa-C2 <3.0M (2009年11月度にて運用終了)

本州はフットプリントの外なので、1.8Mだと沈黙の衛星でした。

2009年11月 Aseanビーム<3.0M

3838 V 2100 KBS World Q;72-82
4055 V 6510 ANTV    Q:49
-60 
4074 V 6500 Indosiar   Q:50
-60 以前は1.8Mでも受信できていた。

 

 

Thaicom 1A  <3.0M (2009年7月度にて運用終了)

2009年4月から6月にかけて順番に入らなくなり、6月現在はTV3のみが入感しています。前年末でこの衛星の設計寿命は過ぎていますから、今後はTP出力低下から衛星の休止へという運命にあります。タイの国内向け放送に使われている78.5EのThaicom-2も2009年で設計寿命となります。

Bayon TVCTNはAgila-2でも出てきたので、そちらで1.8Mアンテナで見ることが出来るようになりました。代替衛星への切り替えと考えるのが妥当なようです。

以下、2008年秋のデータです。

3725 V 3255 Q:40-74 TV3 Cambodia 08時開始、01時終了。秋から冬は不安定で朝晩のみ入感。春から夏にかけては安定。
3745 V 2850 Q:72-90 Panyapiwat TV1、TV2
3784 V 3300       VTV feeds
3769 V 2170 Q:25-40 MOE Channel1、朝のみ復調可で、2008年の秋に数日間送信。
3854 V 9628 Q:40-60
 CTN1CTN2 International、My TV 24時間
3881 V 2000 Q:40-60 K-Bank TV 平日のみの放送。朝の放送は09時から
3916 V 3359 Q:40-74 Bayon TV 24時間
4135 V 1808 Q:40-72-90
 Radio Thailand 

この衛星の信号レベルは微弱なため、時間帯によってかなり変化します。ピーク時でも2.4Mないと厳しいようです。北陸より西が有利です。

CTNはAsiaSat-4 Kuでもオーストラリアに向けて送信されているので、人気があるようです。特に、深夜に時々見られるクメールダンスは必見です。番組構成も垢抜けた感じがします。一方のBayon TVはプノンペンのローカル局といった感じです。

K-Bank TVは、Kasikorn Bank Groupの放送で金融情報、語学講座、コマーシャルなどが放送されています。13時、15時、19時などに見られます。番組の出ていない時間帯は、Kasikorn TVの局名テロップと歌謡曲が延々と出ています。夜の放送終了後はカラーバーになります。低SRが読み込みできない場合はCOSHIPマニュアル入力で。

Panyapiwat TVは、タイのコンビニ最大手であるCPセブン-イレブンが運営するパンヤピワット技術専門学校のTV局です。その後、スクランブルがかかるようになりました。

VOVは14-15時ごろや夜間に弱い信号が届いていましたが、2008年6月でVinasat1に移動。3784 V 3300でfeedsが時々見れます。

 

 

 

Vinasat-1 <3.0M

3413 Vは1.8Mで受信可能。3558 Vは少し不安定で3.0Mでも受信出来ない時期もあります。

2009年3月、3558 V 3000、TNVN (VOV TV)、TVの放送時間の合間には画面にテロップが出ていて、国営ラジオ局「ベトナムの声」 VOV3-FMが流されています。VOV3は主に若者を対象にした音楽と娯楽番組のチャンネルです。このTPはレベル変動が激しく不安定です。テロップにはTNVN VOVの局名と06-09時、11-14時、18-22時という時刻表記が出ています。時差は2時間ですから08、13、20時に開始していることになります。おなじみ軍国調の開始音楽「ファシストを殲滅しよう」で放送が開始し、ニュースと続きます。

2010年2月、DVB-S2-8PSKになっています。テロップによると放送時間は06:00-23:15、時差は-2時間なのでJST 08:00-01:15になります。<3.0M Technomateチューナー

同局のラジオ放送は次の通りです。
VOV1 APID0511 left channel
VOV2 APID0511 right channel - cultural and artistic programs
VOV3 APID0512         - news & music
VOV5 APID0513 left channel - Foreign language service
VOV6 APID0513 right channel - External service
VOV4 APID0514         - Minority language service

VOV5の日本語放送は13:30からと22:30から各30分です。

2011年7月、3433 V 14800、ホーチミンのHTVが10チャンネル開始しました。DVB-S2-8PSK、MPEG4です。HTV 7、HTV 9、FBNC、HTVC系列が7つ(Phim、The Thao、Ca Nhac、Du Lich Va Cuoc Song、Thuan Viet、Gia Dinh、Phu Nu)。ハノイのVTVに次いで大きなネットワークです。

 

 

Apstar 6 <3.0Mで全て受信可能

以下、2009年夏のデータです。

3766 H 4285 新娯楽 スクランブル 
3775 H 5632 中華衛視 Feeds
3840 H 27500 CECTV test
3905 H 6100 Nusantara TV 10:57に国歌で開始 <2010年3月にPalapa-Dに移動

 

Apstar-5 (Telstar-18) <3Mで全て受信可能

 

Express AM3 at 140.0°E <1.8Mで全て受信可能 

Kuは、ヤクーツクが見れます。<60cm-1.2M

 

ABS-5 (Agila-2) <1.4-1.8-3.0M (2011年にて運用終了)

カンボジア民放のBayon TVが2009年5月にThaicom 1Aより移動。フィリピンや宗教局が多い。エジプト国営局 Al Masriyahは2010年に休止。

2009年に寿命を迎えたため、Telstar 18やABS-1などへ移動した。

 

 

 

以下、2009年までのデータです、

 

Intelsat-8 at 166.0°E

Kuは60cmオフセットでも可。Cバンドはオーストラリア、BBCなど。<1.2-1.8M

過去のFeeds; 4089 H 6620 NASA TV Feeds1時まで出ていました。チャンネル取得名はNAPSA1。早朝にも短時間ですが出ていました。宇宙ステーションからの中継です。3997 V 6620及び、3727 V 6620にてVNNのテスト放送。CNNスタイルのニュース局。Q;491.8M  01

 

Intelsat-2 & 5 at 169.0°E

以下、2009年1月の水平波データ<1.8M

3760 H 28937 MCPC CH.1-4 INTELSAT NAPA カラーバー (Intelsat-5)
3901 H 30800 BBC、Australia、Iqraa
3985 H 3500 GLOBECAST AUSTRALIA ラグビー中継
3990 H 3500 GLOBECAST IS2&2 ラグビー中継
4160 H 26478 BBC、Australia、Iqraa (Intelsat-5)

新らしく置かれたIntelsat-5の方が弱く入っています。

 

Intelsat 701 at 180.0°E

1.8M 誘電体板付き 

3773 L 13744 Q:60 NBC Solar channel、2008年3月に休止。
3794 R 6111
 Q:49 スクランブル
3860 R 2000 Q:40
 データ通信
3854 R 2000 Q:60 NASA TV、2009年3月に休止。
3928 R 11394 Q:60 Smile of a Child他
4174 L 3680 Q:83 AFNラジオ

 

NSS 9 at 177.0°W

2009年、NSS 5からNSS 9に置き換えとなり、3922 Rが1.8Mで受信できなくなっています。

以下、2009年1月のデータ<1.8M 誘電体板付き

3922 R 2895 Q;44-74 Télé Wallis et Futuna 状態がよければ誘電体板なしでもQ;48で入ることがあります。
3977 L 28000 Q;40 AFN Pentagon Channel
4185 R 6527 Q;25-49
 BYU TV

ワリスエットフォトナ諸島は太平洋にあるフランス海外領です。短波で聴いていたニューカレドニアやポリネシアフランス(タヒチ)は観光でも有名ですがココはあまり知られていません。上空からのラグーンが綺麗に写されると、思わず南国ムードに引き込まれます。

 

 



最終更新日 : 2018/11/24.