Disc Review

エスターリナ
「meet me at the next shore」

CD(ALUBUM)  TLCA-2018 2002.12.11 発売
tokiora records

「ひかり、ちから、生きること」

このアルバムを聴いて切なくなった。
悲しみ、喜び、いろんな感情がまざったそんな切なさである。
エスターリナのアルバムを聴いてこんな気持ちになったのは、初めてだ。
彼女の透明感だとかゆらゆらしたところ、そんなところが俺にとっての彼女の歌の魅力だった。
だが今回は、俺の心の中にずんずんと踏み込んで、気持ちを揺る動かすのである。
彼女の悲しみ、喜び、その他いろんな気持ちが伝わってきて、俺の気持ちを揺さぶるのである。
切ないはずなのに「ひかり、ちから、生きること」が俺を包んでいく。
生きていく上で「一人」であることに自覚的になり、そして「一人」じゃないことに「ひかり」を見つけ
そして俺たちに「生きること」への「ちから」を与えてくれます。
アレンジ面では、全編に流れるピアノ、ストリングスが彼女の歌を最高に演出して、ひかりを放っています。
いうなればエスターリナのゴスペル。
センスだけでもそれなりに形になる音楽製作シーンにあって、堂々正面から歌で勝負してくる今作品は、エスターリナ魂の一枚です。
そして俺は彼女の最高傑作だと思います。

(RA from Soul Sidecar)