Follies

<どんな作品?>
 Follyとは本来「愚劣、愚行」といった意味ですが、Folliesはグラマーな女性が出演するレビューのことを言います。このミュージカルは、レビューの殿堂として40年続いたワイスマン劇場の閉館パーティにかつての出演者たちが集まることから始まる一騒動を描いたものです。中でも2組の夫婦、フィリスとベン、サリーとバディにスポットを当てます。もともとフィリスとバディ、ベンとサリーで付き合っていたのが、どういうわけかたすきがけで結婚しちゃったのですね。昔を思い出すうちに、ベンとサリーがかつての関係に戻ってやり直そうとするところからドラマが動き出します。
 時間を経ることで微妙に変わる人間関係を描くというのは、ソンドハイムの得意なパターンだと思いますが、この作品に限って言えば、主人公4人をめぐる物語とそれ以外の人物たちの歌や踊りにほとんどつながりがありません。結末もあっさりしていて、トニー賞を取ったにしては中途半端な作品だなあという感じがしてしまいます。あくまで生の舞台を1回観ただけの感想ですが。

<登場人物>
 フィリス
 ベン
 サリー
 バディ
 
  


<みどころ、ききどころ>

[第1幕]
1.Beautiful Girls
2.Don't Look at Me
3.Waiting for the Girls Upstairs
4.Rain on the Roof
5.Ah, Paris!
6.Broadway Baby
7.The Road You Didn't Take
8.In Buddy's Eyes
9.Who's That Woman
10. I'm Still Here
11. Too Many Mornings

[第2幕]
1.The Right Girl
2.One More Kiss
3.Loveland
"Loveland"
"You're Gonna Love Tomorrow/Love Will See Us Enough"
"The God-Why-Don't-You-Love-Me Blues"
"Losing My Mind"
"The Story of Lucy and Jessie"
"Live, Laugh, Love"
4.Finale