I have……
私には心底、ウザったい友人がいる。
死ぬほど耳にまとわりつく笑い声。
常識違いのことしか言わない口。
単刀直入にいえば最悪だ。
「明日香ッ!」
呼ばれたその口調も気に入らない。
マンガで、復讐をすることができるサイトの話を見ると、是非、いって、ソイツの名を刻み込みたい。
こう思っているうちも、ソイツの口は動き続ける。
アロンア○ファでくっつけてやろうかと思うほどに。
そのわりに、私が喋ろうと思うと、ソイツは不満そうな顔をする。
そんな顔をされないときは、ソイツのテンションと機嫌がとてつもなくいい時だけだ。
まぁ、能天気なソイツはフィフティーフィフティーで異常なテンションだ。
「でさ〜・・・・ねぇ、明日香。聞いてる?」
「聞いてるよ。」って小声で言うと、またソイツはしゃべり始める。
しゃべるだけならいい。しゃべるだけなら。
しかし、ソイツはアリが砂糖に群がるように、ソイツは私の友人に群がる。
自分を理解してくれて、自分と一緒に笑ってくれて。
そんな友達をあいつは喰い尽くす。
こうしてまた、私はソイツ以外の友達を無くす。
それが永遠と続く。
友人をつくり、喰われ、また。
ソイツは私から奪った友人で、一人増え、二人増え・・・・・
着々と輪は広がっていく。
外に行けば、
「あ〜ケー子v私服もかわいい〜・・・あ、明日香もいたんだ。ヤホー。」
飾られた社会事例。
学校にいても、
「ケー子!水道行こ♪・・・明日香は別に無理してこなくてもいいよ。」
やさしさに包まれた突き放し。
私には本当の友達なんていない。
いるのは、偽者の金食い虫ならぬ、友食い虫だけ。
いつでも、私はオマケだ。
おもちゃについてくる、ラムネがほしくてそのおもちゃを買う人なんていない。
そのおもちゃがほしいから、買うんだ。
ラムネは別にあってもなくてもどうでもいい。
むしろ、ないほうがいい。
そうに決まっている。
I have a friend who is cunning.
〔私には悪賢い友達がいる。〕
So, I can’t have real friend.
〔だから、私は本当の友達ができない。〕
Please help me.
〔私を助けて下さい。〕
Help me.
〔私を助けて。〕
Please………
〔お願い・・・・・〕
END.
ども、明日路です。
小説では大変お久しぶりです。
「I have」という少女の話でした。
軽く実話風味です。
実話を大げさにもっとひどく書いたバージョンでござります。
受験というかネタが・・・というか。
また、更新が遅くなることと思いますが、長くお待ちください。
LLはなぜか最終回は書き終わっています。
後ろから書いているので書き終わればかなりドバドバ更新できると。
見直しもしますけどね〜
では!以上、明日路でした。