ド真ン中で生きていくために必要なもの
2文字お題 6崩壊
世界の真ん中で捨てられたように俺は一人だった。
世界のド真ン中で生きているように俺は一人だった。
すべてに裏切られて、家族も友人も教師もすべての世界の人々に。
いつも隣にいたあいつでさえも俺を捨てていなくなる。
今まで笑って頭をなでた親、教師。
取り残していく、俺を。
『みんないない。』
それが現実、真実、真。
「みんな仲間だったんじゃあないの?」
“だった”、ということは仲間じゃあなかったのか・・・・・
「そうだよね、仲間だったら一人にしないもんね。」
俺の独占欲すべてをさらす。
そんなこともできる、そんな存在だと一人で思っていた。
じゃあ消えてなくなればいい。本当に俺一人にすればいい。
あれだけ応援した。
「俺、アイツは嫌いだ・・・・クラス変えしてぇよ・・・・」
「頑張って!俺はいつでもお前の味方だから!!」
「最近、涙もろいわぁ〜・・・ありがとう、俺がんばるから・・・」
そういってくれたやつでさえ、いまや俺の敵だ。
この地上に足をつくすべての人間が俺の敵だ。
『ごめん、アイツ結構いいやつでさ〜お前との約束いけねぇわ。』
2時間待った。それでコレ。
自分でも笑ってしまった。
『やっぱ新しい友達のこと知りてぇしv』
そうだよな、新しいもののほうがいいもんな。
古いのなんてその辺に捨てるもんな。
『またな〜・・・・ツーツー』
そうだよ、俺なんてお前に必要じゃあないんだからな。
「優勝しようなッ!」
ラケット片手にみんなで叫んだ。
大会当日。
「これさ、関東大会とかまで続いてないし。」
「俺たち塾あるし。」
「悪いな、篤。」
――――――――1人で行ってくれ
そうさ、俺なんか一人で大会にも行けばいいし
一人で練習をすればいい。
でもむくわれるのはお前たちばかりで
俺はいつでも何もない。
幸福なんてない。それに不幸すらもない。
何もおきない。何もない。
そんな人生は生きていても楽しくない。
何も起こらないRPGなんてあっちゃいけないのと同じように
俺はいちゃいけない。
この俺を一人にしたこの世界に。
だから、俺は俺を殺します。
抹消します。
この世にあとが残らぬように。
「キャアアアアッ!!!!!」
「どうしたんですか?!」
「こ、こ、ここに影だけ・・・・」
「なんでしょうね・・・これ?」
ある路地のコンクリートの広い空間にくっきりと人型の赤い影だけが残った。
少年ぐらいのその跡は今もまだあるという。
あとがき
短編イェーイ!
これは黒い自分の気持ちを書きなぐっただけデスワッ!!
モデル自分です。
まぁ少しというかかなり加工してありますがもっと軽い感じで起こった出来事です。
心配しないでくださいね、死なないですよ。
主人公は篤(あつ)。男の子です。自己中ですよね〜こう見ると。
でもソイツが思うからソイツが一人と思うから、誰が一人にした覚えはないと言おうと
ソイツは一人なんですよ。
そこんところ心刻みまくりで!!