君も目覚める・・・・・・・?
Bugsdark〜僕らの世界〜
「キサマぁ〜!!!俺の武器で遊ぶな〜!!!このはしくれハンターが!!!」
「あはははは〜ウルクの剣だぁ〜かっこいいぃ〜」
にぎやかな声が聞こえる。
「あ〜2人ともやめ!やめ!!落ち着きなよ!久しぶりの集合なんだから!」
「そーだよ!シュクルの言う事聞きなさ〜い!ウルク!カスラ!」
注意する声も聞こえるが・・・・・・
「みんなうるさいよ・・・・・はぁ」
「なにボソッといてるの?ズクギ?聞こえないですわよ?」
「もういいよ・・・・・なんでもないし・・・・・・クルスファ」
なんか目立たない会話も繰り広げられている。
あっと自己紹介がまだだよね?俺は主人公のシュクル・ファクトリー。17歳!よろしく!
オレは剣士のウルク・サカフスト。25だ。無視しようが何だろうか勝手にしろ。
僕はカスラ・ブイキル。15歳のピチピチハンターで〜すvvシクヨロン♪
んとうちはスエキ・ラクトル。22歳!このチームでは看護担当です。よろしくね!
僕はとばしてください・・・・・・
あ〜しょうがないですわね〜前の背も、声も小さいのはズクギ・イルンファルス。15歳でしたかしら?よく分からない子なんですのよ。そして、私はクルスファ・ソフトルス。23歳よろしくお願いしますわ。
僕たちは『バグデリート』(略してB.D)という会社で、活動しているんだ。6人1グループで指令をこなしている。まぁ主に悪を断ち切ってます。この世界には何て言うか虫みたいな『魔害虫』というのがいてそれに取り付かれると人が変わったように悪を働く。そう言う人たちを助けるのが僕らの指名。この会社では色々な資格をとった人や身分の人がいる。例えば僕のチームだけでも、カスラがハンターだし、スエキは看護士、クルスファはお金持ちのお嬢様。ズクギはなんかよく分からないけど何かもってるし、ウルクは名のある剣士、僕はプロの魔害虫除去者。でもみんななんかしら問題を抱えている。だからこの会社にいる。ぶっちゃけ僕達はあなたたちの世界で言うサラリーマンだ。会社のために、お金をもらうために、働いている。(クルスファは働いてる意味が分からないけど)
今日の任務はクルズン町人、3人でまとまって感染したらしい・・・・ややこしいなぁ。僕らのチームはなんだかやっかいな任務を押し付けられてるような気がする。毎回・・・・・・
「おっ!ついたよ♪この町だよね!クルズンま・・・・・・・・・・・」
カスラが1番に飛び込んでいったが息を呑んだ。
「んだ?どうした?はしくれハン・・・・・・ここ・・違うな・・・」
続くウルクも息を呑む。
「2人ともどうしたのさ?かたまってないでいこ・・・・シュクルここじゃないよ・・ね?」
3人が驚いたのも無理はなかった。そこは荒れ果て、人っ子一人いないさま。
こんなんじゃ感染した3人がどこにいるのか全く分からない。
「今回の依頼者はこの町の町長だったはずなんだけど・・・いないよね・・・町長さん」
「うそだったんだよ・・・・この依頼・・・・・会ったら・・・・・呪い殺すよ・・・・・」
ボソリとズクギが言う。
「感染者があばれた・・・・とか?」
「でもこの町の状況はおかしすぎますわ!」
クルスファの言う事も一理あるが、感染者があばれたとしてもこんなに町が崩壊するとは思えない。この町は西と、東で分かれている。僕達がいるのは西側。暴れたとしても、西側がココまでひどくはならないと思う。普通の感染者なら物足りず、東側にも行くはずなので、ここまで一定の場所で暴れはしない。
「あれ?ウルクどこいくの?」
スエキが聞くとウルクは立ち上がり、
「俺、ただつたってんの嫌いなんだよ。ちょっと町をもっと詳しく見てくる。」
「あ〜ウルクずりー!!僕も行く〜探検に!!」
ウルクが行こうとするとカスラも立ち上がりあとをついて行く。
「勝手にしろ。来るなら足でまといになるなよ。チビハンター」
「ひっどーい!!ズクギよりは背高いよ!!ぼ・く!」
「まぁそんなことはどうでもいい。とっとといくぞ!」
カスラとウルクが捜索をしていると、不思議なものを見つけた。
「お〜い!ウ・ル・クゥ〜コレなんだと思う?」
そこにあったのは、『魔害虫』と呼ばれている虫の死骸であった。
「魔害虫の死骸。」
「だよね〜僕にもそう見えるよぉ!ところでさ〜魔害虫の死骸って危険じゃなかったっけ?魔害虫の魔力がそのまま物体化しちゃうんじゃな『グワァァァ!!オォォォォ!』
カスラが言いかけた瞬間、ウルクの後ろに怪物が現れた。
『グワルワァァ!!!!』怪物が襲いかかろうとした瞬間、ウルクが剣を抜いた。
「斬!氷臨剣!!」
『グバァオォォ』
血を吹き上げて怪物が倒れこんだ。
「おぉ!ナイスだよ!!ウルクっち!!僕の助太刀いらなかったね〜」
ハンマーを構えていたカスラが言う。
「でも、ウルクっちもまだまだだよ!」
怪物が体を真っ二つに切られているのにまだウルクに襲いかかろうとしていたのだ。
「SCRAPCASTLE!」
カスラのハンマーが怪物を押しつぶした。まるで、押し花ならぬ押し怪物になっていた。
「これでもう動けないでしょ!じゃあドンドン次に行きましょう!」
ニコニコで進む。その時ウルクはいつも情けない感じがするカスラを少し見直していた。
「あいつも強いじゃん」
『ククッ』と微笑むウルク。
「何笑ってるの?はやくいこーよぉ!!」
「分かっている。いくぞ、はしくれ」
「はしくれじゃないよぉ〜ちゃんとしたハンターだもん!!」
こいつらとやっていくのも楽しいかもな。
「あ!シュクルだ!シュ〜ク〜ル〜!!!ただいまぁ〜!!」
大きく手をふるカスラ。
「あ〜帰ってきたよ!あの2人」
「またうるさくなるよ・・・・はぁ」
「おかえりなさい!おふたりさん!」
「何かありましたの?」
クルスファがいう。
「ああ。魔害虫の死骸とその物体化した怪物をぶった切ってきた。」
「それでも、襲ってくるから僕がペシャンコにしたんだよぉ〜♪」
その時何かにきづいた、シュクルが
「それ本当か?カスラ、ウルク?」
「ああ、そうだぜ」「僕も見たよ〜こんなでっかいの!!歯ガーってむき出してくるの!!」
2人の証言を聞いてシュクルは、
「ちょっと2人とも!その場所教えてくれる?ちょっと気になる事があるんだけど」
走って例の場所に行く。
「やっぱり・・・・・・」
死骸を見て、うなずくシュクル。
「何?何がわかったの?」
「そうだ。説明しろ」
2人が不思議がる。
「これは魔害虫じゃないよ。」
「「なんだって!?」」
この死骸はどこをどう見ても魔害虫だ。
「これは別名『害虫除去者殺し』と言われている、『スパイローチ』。こいつは倒しても、倒しても、死なない。まぁ死んでるんだけど、動いていられるって言うほうが正しいかな。」
「どうゆうことだよ!」
死んでるのに動けるなんて矛盾してるじゃないか!というウルク。
「スパイローチは粉々にしないと動いてしまうんだ。だからいくらぺしゃんこにしてもだめなんだよ・・・・・・ねっ!!!」
カスラの後ろには薄っぺらのスパイローチが襲い掛かろうとしていた。が、シュクルが撃った弾で『パァン』と粉々になってしまった。
「いくら、カスラのSCRAPCASTLEでもダメなんだよ〜もちろん真っ二つに切ってもね!」
「「うっ」」
「これでOK!粉々だから!でもってこれがスパイローチ除去剤。これをさっきの弾につめといたからあんなになったんだよ。でも、もともとスパイローチって自然にはいないはずなんだけどな・・・・・」
不思議そうに言う
「じゃあ!僕たちが前もってココに来るって事を知る必要があった・・・」
「前もって知ってやがったのは・・・・」
「「「町長・・・・・」」」
本当の真実に気づいた。
「はめやがったな〜この町ももともと廃墟だったのか〜!!」
「でも、何のために僕達を襲ったんだろーねぇ?」
それもそうだ。町長に僕達を襲う必要はないはずだ。
「もしかして、本当の町長じゃないのかも・・・・・そうだよ!そしたらすべてが解決するよ!仮に町長が僕達のライバル社の『バグバイバー社』だったら、僕達を殺そうと思うのも無理はないよ!なんてったって僕達メインチームの称号もってるし、このチームかなりいろんな職業体験者いるし。一番珍しいのズクギだよね〜何でもだせるしさ(僕も元々何やってたのか分からないし)」
僕達の会社では地位が決まっている。
1番偉いのがスズリ社長、次がカズル専務、次がメインチーム。メインチームの称号を持っているのは僕達をあわせても、3チームしかない。次がプロジェクトチーム、次がノーマルチーム。だから僕達は3番目に偉いのである。もちろん僕たちにも部下がいる。だから、めったなことがないとこのチームで活躍する事はないんだ。
ちなみに、僕はプロの除去班チームの総リーダーで、ウルクがプロの撃退チームの総リーダー。看護班の総リーダーがスエキ。ズクギは未確認害虫の捜査班の総リーダ―。
と、まぁ結構偉いのです僕達。だからちょくちょくあるんです。狙われる事は・・・・・。
「『バグバイバー』ってあれだろ?もともとコンピューター系のところだったんだろ?なんで今さら害虫駆除に名乗り出たんだ?ホリ○モンか?そこの社長は」
ウルクの質問に、答えを出すシュクル。
「“バグバイバー”。もとは名のあるコンピューター会社だった。だが、魔害虫のせいで倒産。の、はずだったが魔害虫を細かく調べコンピューターを用いた、家庭用害虫除去ソフトを開発。でも、素人には難しく、値段も高いので全く売れなかった。
それに比べ、わが社はノーマルチームと言えどもプロなので早く、安く、安全にできる。
プロジェクトスクリューの出る幕ではなかったのだが、このごろ僕たちみたいな有能除去者を殺し、自分たちの会社の利益をあげようとたくらんでいるそうだ。って聞いてる?」
長々と話すシュクル。だが、ウルクとカスラは遊んでいる。
「アハっ!聞いてるよ〜シューって何でも知ってるよね〜トリビア人間シュルク!!!」
カスラがいう。
「まぁ大体は分かった。だから今回ノーマルチームやプロジェクトチームでもいいような指令が俺達のところへ来たと言うことだな?」
まとめるウルク。
「ところでさ〜そこでコソコソやってるのだ〜れ?僕が気づかないとでも思った?」
カスラのすぐ後ろの草むらに身をひそませていた、一人の男。
「ハッハッハッ〜!!さすがだな!メインチームのみなさん!」
ガサガサっと出てきた男は歯をキラキラさせ、白のタンクトップを着た男だった。
「で、何の用?おっさん?」
「おっとカスラさん!そんなことを言ってる余裕は今のうちだけですよ!」
自信ありげに答えるタンクトップ男。
「今私の部下が皆さんのお仲間をさらいに行っています。もうそろそろで帰ってくるでしょう。ハッハッハッ〜!!!!!」
「あ〜それやめた方がいいと思『ドサッ』
シュクルが話している途中で人間が空から降ってきた。5人くらい。
「・・・・・・・私の部下が〜!!!!どういたんだぁ〜!!!!!」
「あ〜あ〜!だから言ったのにぃ〜シュクルが〜忠告は聞くべきだよぉ」
カスラが言った瞬間鎌を持ったズクギが降ってきた。
「ねぇこの辺になんか落ちてきてない?僕それ追いかけてるんだけど・・・・うるさいから、黙らせようと思って・・・・・」
「ズクギの下にいるよ・・・・・今日は鎌なんだ〜よく似合ってるね〜(怖いわ〜)」
シュクルが言う通り、ズクギが鎌を持つと死神のようにシックリ収まっていた。
「そんなことは・・・・・あ、いた・・・・・ありがとう・・・・・シュクル・・・・さよなら・・・・下にいる人・・・・」
鎌を持ち上げるズクギ。
「ギャ〜〜〜!!!!!!」
が、
「はい!は〜い!スト〜〜プ!!ズクギもそんなに怒らないで聞いてちょうだい!その人たちのお・は・な・しをね!」
手をパンパン叩きながらあらわれたスエキ。
「何を聞くの?聞くことなんてないよ・・・・・こんな雑魚から・・・・・・」
「その人たちは雑魚じゃないよ!ズクギ!結構いい情報を持ってるんだよ!!その人達!聞いた後はズクギの好きなようにしていいからさ!ね?」
「そんなにいい情報って何?」
シュクルがスエキに聞く
「こいつら一様バグバイバーの幹部だよ。幹部でも下の方だけどね」
タンクトップのこの人が幹部・・・・・・・(((こりゃ倒産するよ)))
「ふ〜ん・・・・聞いてあげるから早く言って・・・・・・その情報・・・・・じゃないと消えちゃうよ・・・・・」
怒爆発寸前のズクギ。
「は、は、はい!!僕達はあなた方を連れ去り、わが社に引き込めと言われました・・・・・」
恐々というズクギに踏まれている人がいう。
「誰に・・・・?・・・・・はやくいいな・・・・・・っていうか僕達が君たちの会社に入社すると?バカげてるよ・・」
「そ、それは・・・・僕には分かりま・・・せん・・・す、すみません!!僕の上司のそこの白のタンクトップの人に聞いてください・・・・・僕より詳しいはずです・・・」
「早く答えて・・・・・時間がないから・・・・・・・」
だが、白いタンクトップの人は答えない。
「さようなら・・・・・・・白タン君・・・・・・」
ズクギの鎌が近づいて行く。だが・・・
『キ〜ン!!!!』
「やめろ!ズクギ!ちょっと聞け・・・・・・」
ウルクが動いた。
「邪魔だよ・・・・・・ウルク・・・・・聞くことなんてないよ・・・・僕はうるさいのとぐずいのが嫌いなんだ・・・・・・」
キレる寸前のズクギ。
「こいつ、気絶してるぜ!喋れるわけないだろ・・・・・・よく見ろ!」
ウルクがいうと白いタンクトップの男が倒れこんだ。
「はぁ〜ウザイの塊にはもううんざりだよ・・・・・・」
ズクギが鎌を下ろす。
「スエキ!手当て!」「アイアイサ!」
この瞬間をみはからって、スエキに2人を運ばせる。
「応急回復POWER2!」
「どう?」
「OK〜これでまた、情報聞き出せるよ!」
それから1時間後・・・・・・・・・・
「あ〜よく寝た〜本部に帰らなくては!ハッハッハッ〜!!!!」
白タンクトップが起きたその瞬間、周囲を見回して逃げようとした。無駄だけど・・・・・・・
「はいは〜い!!ちょっと待ってねぇ〜白タン!情報を教えて下さいな!!」
クルッと一回転してカスラが白タンクトップの男のゆくてを防いだ。
「ハッハッハッ〜何のことだかさっぱりですな!!」
(その割には顔が青ざめてるぞ〜おい!!っていうか僕、いつまでここに居なきゃいけないんだ?)
「ふ〜ん・・・・・・知らんぷりするつもり?あまいよぉ〜」
その時『ダッ』と白タンクトップは逃げようとしたがその場から逃げる事はできなかった。
「何ぃ〜!!!!足が動かないぞ〜!!!!ウォ〜!!!気力で切り抜けるのだ〜!!」
何かが足に巻きついている
「そりゃ〜無理だよ。おっさん・・・・カスラの作戦からは逃げられないよ〜僕もだけど・・・・」
「あ〜まだでてきちゃダメだよぉ〜シュクルぅ〜」
草が生い茂る木の上にシュクルがいた。しかも、銃を片手に・・・・・
「う、撃つきですか・・・・?」
おびえる白タン。
「「YES!!」」
シュクルとカスラが声を合わせていう。
「はい!じゃあ一瞬のお別れ!さようなら〜」
「や、やめ『ダ〜ン!!!』ドサッ!!」
白タンが倒れこんだ。
「お疲れ様でしたぁ。」「いえいえ、そちらこそお疲れ様でした。」
「いやいや〜そっちのがお疲れ様でしただよぉ〜。」
「いえいえ・・・・・って早くしないと睡眠薬切れるって!!」
バカなやり取りが終わり、やっと本当の任務につく。
シュクルが撃った弾はスエキ考案睡眠薬!『なんでもき〜君1号』入りの弾。
「これって何でも言う事聞くんだよね・・・・・嘘クサぁ〜」
「そんなことズクギに聞かれたらお前死ぬぞ・・・・・・・・まぁ僕も信じがたいけど・・・・やってみれば分かるよ!」
シュクルが言うとカスラが
「じゃあ僕やるね!ん〜と君たちは誰に言われてココにきたのぉ?」
「スズリ様です」
「『スズリ』ってだ〜れぇ?」
「バグバイバーの社長です・・・・・」
「「・・・・・・・・・・」」
言葉を失う二人。だってスズリは・・・・・
「僕らの会社の社長じゃん!!」
え〜っと上のほうを読み返してもらえればいいんですけど・・・・・我らの会社B.Dは『スズリ』っという人が社長なんです。
「僕らの会社の社長はフルネームだと、何スズリだっけ?え〜と・・・カルジンだっけ?バグバイバーのスズリは何?」
「“ロクリュー・スズリ”」
「違う人だ〜・・・・・って社長の兄弟!?」
「社長に兄弟はいないはずだよ〜」
何でも知ってるシュクルが言う。
「じゃあ息子だぁ!だよね?シュクルぅ〜」
「結婚してないよ社長・・・・」
「じゃあ親!!」
「もう社長は55歳。」
「じゃあどこのスズリさんだよぉ〜!!!!!」
もう、考えられなくなったらしい。
「だったら聞けばいいだろ?脳の働かない、はしくれ野郎め」
「「ウルク!!」」
自分の仕事を終えて帰ってきたウルク。
「そんな感じでは全く進んでいらっしゃらないのね」
「「クルスファ!!」」
クルスファもやってきた。
「ヤッホー!!スエキ只今参上!!」「はぁ〜スエキうるさいよ・・・・・」
「「スエキ!!ズクギ!!」」
スエキとズクギも帰ってきた。
そもそもなんでシュクルとカスラしか居なくなってしまったかというと・・・・・・・
―1時間前―
「は!楽勝だったな!」
『ツルルルル〜電話だよ!電話だよ!』
ウルクの電話がなった。
「何〜!!!!強敵が現れた?緊急出動?お前らでなんとかしろ!!はぁ?無理だ〜?ったく何でそんなに無能なんだ?俺も俺で忙しいんだよ!!はぁ?・・・・わ〜った行ってやる。ああ、分かった。変な動きすんなよ!じゃあな!!・・・・すまん!行かなきゃいけない任務ができちまった!」
どうも仕事ができてしまったらしい。まぁこっちは楽だからと言ってウルクを行かせた。
『タララ〜ンタッタッタッ〜』
また電話が鳴った。今度はスエキだ。
「はい?もしも〜し!え?緊急患者?メイン?マジ!・・・分かった・・・うん、うん了解・・・・ごめん!!うちも行かなきゃ!メインチームの人が一人やられたらしいの!ごめんね!すぐかえってくるから!!じゃあ!!」
スエキも去っていった。
『タンッタンタンタンタンタンタンタン(死の着信メロディー)』
誰の携帯だ?こんな不吉な着信で!
「もしも〜し?」
ズクギか〜!!!!!
「何?変なのが出た?・・・・どんな武器も使えない?・・・・僕手製なのに?・・・君たちが無能なだけじゃないの?」
「え〜・・・・めんどくさ〜お前ら助ける価値ないじゃん・・・・ん?・・・・分かった・・・しょうがないから行ってあげるよ・・・・後でちょっとこいよ・・・・うん。今度副リーダー変えるから・・・・・じゃあね・・・・・・・」
「ズクギも?行ってらっしゃ〜い!!」
ズクギもいなくなった。
『お嬢様〜お嬢様〜電話です〜電話です〜』
「誰か呼ばれてるよぉ〜」
カスラがいう。でも、どこにも人はいない。
「『ピッ』はい?どうかしましたの?」
い、今の着メロ〜!?さ、さすが・・・・・・・クルスファ・・・・・・・・・・
「え?それくらいあなたがたでどうにかしてくださらない?わたくし忙しいのよ・・・・・・しょうがないですわね。急いでそちらに向かいますわ。では。『ピッ』すみませんわね。これから大変だといいますのにこれからいかなければならない用事ができてしまいましたのでは、急ぎますので。すぐ帰ってきますわ」
クルスファも行ってしました。
「2人になっちゃったよ・・・・・・相当僕らって暇人なのかな?カスラ」
「シュクルは行かないよね!!ね?」
シュクルも除去班総リーダーだから行っちゃうような気がする。
「僕頼られてないから大丈夫・・・・・・・(T_T)」
その後もシュクルの携帯は鳴らなかった。
「僕って役立たずなのかな・・・・・・カスラぁ?」
悲しみにくれるシュクル。
「へっへぇ〜んこいつら吐かせる方法考え付いちゃった〜♡」
そう言いだしたカスラの考えを採用。そして、今にいたる。
「で?どこまでいったんだ?」
ウルクが聞く。
「はい!は〜い!ズクギの『なんでもき〜君』を打ち込んだところだよ〜ん」
元気に発表するカスラ。
「ついでに言うとこいつらの会社の社長も『スズリ』っという名前らしい」
「わかった。じゃあお前らの本拠地はどこだ?」
「カンパザック」
カンパザックといえば裏社会の町として有名な場所。
「相当悪い事してるんだな。バグバイバー」
「まぁ行ってみなくちゃだよね・・・・・・・・」
「有休とれるかなぁ〜もしかして仕事にはいる?」
カスラが期待している。
「連絡入れるか・・・・社長に」
「『ツルルルーツルルルルー』あ!もしもし?社長?シュクルです。」
“どうした?何かあったのか?メイングループのトップのお前からの連絡なんて珍しい”
「実はバグバイバーの本拠地が分かったので乗り込みたいんですけど・・・仕事に入ります?これ?ごく一部が期待しているんですけど」
僕の事?っとカスラが振り向く。
“ふむ・・・・まぁいいだろう。仕事に入れてくれ”
「ありがとうございます。あとロクリューっという人を知りませんか?」
“ロクリュー・・・・・知らないがどうした?”
「バグバイバーの社長です。ついでにいうと『スズリ』という名字です」
“・・・・・・わかった。至急調査にあたってくれ!”
「了解しました。『ブチ』それではこれから作戦会議を行います。」
口笛を吹くシュクル。すると大きな鳥が何かを落としていった。
「はい!これが地図!!」
バンっと開く
「何々?うわっ結構複雑になってるんだねバグバイバー社って・・・・・・・・」
「うん・・・・外部からの敵を守るためだね。で、まず裏口からズクギとクルスファがまわって、カスラとウルクが表から攻めて敵なぎ倒してて!で、僕とスエキが上からOK?」
「了解!ではこれから行動に移しま〜す!行くよ〜ウルク!」
「分かっている。行くぞ!乗れ!」
ウルクの飼い狼のホワイトに乗っていってしまった。
「ではわたくしたちも行きましょう。」
「FLY LEAF」
ズクギとクルスファも葉っぱに乗っていってしまった。
「よし!僕らも行こ!GO!翔!」
「ピショーン!!!!!」
それぞれが散らばっていった。
―カンザバック バグバイバー本社―
“正面玄関”
「ケッ!人間はでてこねーのか?なめられたものだぜ!」
「でも、強いよぉ〜!しかも不死身だし!」
カスラとウルクが正面玄関から突入。相手はすべて制御されたロボット。それもかなり数が多い。しかも、切ろうが、ぺしゃんこにしようが襲い掛かってくる。
“制御室”
「まだですの?こっちとしては早くしていただきたいですわ!きりがないですもの!」
クルスファーやズクギのところにも大量なロボットたちが襲い掛かる。
「ちょっと我慢してよ・・・・・・せかすともっと遅くなるよ・・・・・・・・」
「BLIZZARD CANNON!早くしてくださらない!!」
「ちょっと待ってって・・・・・・あ・・・・・できた」
『ドザザッザー』
いっきにロボットたちが崩れ落ちる。
「遅いですわ!も〜!!!ついでにあちこちについているレーザーもきりましたの?」
「うん・・・・・・ついでに防犯カメラも止めた」
「分かりましたわ!次に行きましょう!皆さんより遅れてたら悔しいですわ!」
“屋上”
「おお!みんな暴れてる!オシッ!僕らも出陣!」
「出陣ってどっから?ココ30階建てなんですけど・・・・・・・」
周囲には扉がない。
「あれ」
シュクルが指を指した方向にはなにもない。
「飛べと?」
「察しの通りです!」
シュクルのアイディアとは、1,ビルから落下2,窓に張り付いて侵入っという感じなのですが・・・・・・・
「もし、2っていうのが失敗したらどうすんの?!しかも飛び降りる必要性が分からない」
「死」
単刀直入に言うシュクル
「嫌ァだァ!!!もっかい翔呼んで〜〜〜〜〜〜」
「あ〜無理。」
「なんでぇ!!」
「今日デートなんだって」
「翔が誰とデートすんだ!!!鳥だよ!!」
「まぁあきらめよ」
スエキを引っ張って飛び降りる
「ギャァァァァァァァ」
「ヤッホーイ!!!!!!」
シュクルの意外な一面をみたスエキであった
20階めぐらいになってやっと窓があった。
「よっと!」
「おわぁぁぁ!!!」
2人とも会社内に潜入完了
“10階ロビー”
「ロボットたちが消えたから楽ぅ〜!!」
「だな」
好調に進むカスラ&ウルク
“13階廊下”
「ロボットを消してからなんにも起こりませんわね」
「油断大敵だよ・・・・・・・クルスファ・・・・・・」
“最上階”
「私の邪魔をするものがおるようだな」
暗闇の中の会話
「はっ!ロボットたちがなにものかにやられたもようです!」
「我ら五角隊に出動命令を!ボス!」
「よろしい。行って来なさい!五角隊よ!そして必ずとめるのです」
「「「「「はっ!!!」」」」」
「必ず、あなたは目覚めさす・・・・この命に代えても・・・・・・・」
“11階”
「楽勝♪楽勝♪なんか手ごたいがないなぁ〜」
その時、上から声が聞こえたので、上を見ると、ポップな服を着た男女が
「Wow!こんなところに居たのさ〜さがしたさ〜Meは三角の裟羅奇(サラキ)。シクヨロ」
DJ?の格好をした、サラキと
「そして私は四角のシーラ。よろしくおねがいしますね♪」
パステルカラーの服を着ていた。
「ほう・・・・・やっと手ごたいがあるやつが出てきたな」
笑みをこぼすウルク
「では、始めましょう!シーラの世界へ!」
片手をあげて唱える
「COSMO
SEERA PASUTERU!」
明るいパステルカラーに世界がそまっていく。
「なに?ココ?」
「ココはシーラの世界だよ♪なにがおこるか分からんよ♪わたし以外は♪」
「オレも分かんないんだよな・・・・・・・」
サラキが呟いたところで、バトルスタート!!!!カスラ・ウルクvsサラキ・シーラ
「じゃあいっくよぉ〜!!SCRAPCASTLE!」
『ドゴーン!!!!』いきなり先制攻撃をしかけるカスラだが
「甘〜い♪ココは私の世界だよ♪STARPBARRIER!」
星がシーラを包んだ。
「チッ!僕の攻撃を完璧に防いだ!!!!」
「へっへーん♪どぉーだぁ!」
「ならばコレならどうだ?」『ガシュ』
ウルクが剣を振り落とす。
「キャア〜〜〜〜!!!イッ・・・・・・」
命中。どうやら視界以外にくる攻撃はかわせないようだ。
「おい・・・・・Youの相手はMeだぜ!」
単独で戦う。
―10分後―
「クッ・・・・・ここまで・・・・・・・・・か」
「あはっ・・・・・・Youが敗者だ・・・・・ね・・・・・」
「バカ・・・・・ヤロー・・・・相撃ちだ・・・・・・・・」
2人とも力尽きた。
「あ〜あ〜2人ともだらしない・・・・・なぁ・・・・・」
「えへ・・・へ・・・・・でも、私も・・・もう・・・・・終わりか・・・・・・な」
「僕は平気・・・・・・・POWERTYPEでも、コレもすぐに切れちゃうんだ!バイ!先に行くよ!ウルク・・・・・・・」
ウルク脱落。残り5名。
その頃、クルスファとズクギは
「なんですの?こいつは?」
「五角、郷呂(ごうろ)。よろしくたのむ」
郷呂の服は侍のような格好。
「二角、24(によん)。4946!」
ニヨンは水色基調のワンピースにキッチリとしたズボンをはいている。
「へぇ・・・・・僕にたてつこうと・・・・・・・・・?」
「うちらに勝てるかな〜」
バトルスタート☆クルスファ・ズクギvsゴウロ・ニヨン
「あら?生意気言うのはその口かしら?BLIZZARDCANNON」
「甘い・・・・・・その攻撃はモニターで見たわ!」
ニヨンは軽々かわす。が、
『ドゴォン!!!!』
爆音が聞こえ、煙がたつ
「クルスファ・・・・・・甘くし・・・・・すぎ・・ぃ・・・僕なん・・・・・かもう・・・・・1人倒・・・・した・・・・・・」
「っ・・・何をしたの!?」
「ふ〜ん・・・・・捨て身じゃないの・・・・ズクギ・・・・・・・」
ズクギがつかった技は封じられた技、LEAF STRIKE。1撃必殺の技であるため、使った者自身にも疲労が加わるため封じられた。
「クッ・・・・・こいつらの事をお話しなければ!ひとまず退散だわ!!」
ニヨンはどこかに消えてしまった。
「うふふ・・・・・わたくしが手を貸すまでもなかったですわね」
「ふん・・・・・・・僕を・・・・・・甘く・・・・・みす・・・・・・ぎ・・・・・」
『バタッ・・・・・・・』疲労のためかズクギは倒れてしまった。
「あなたがコレを使うのを見たのは何年前かしら・・・・・・そんなに強かったのね・・・・・・みんなは大丈夫かしら・・・・・・特にシュクル・・・・・覚醒しないことを願うわ・・・・・そうだわ!スエキのところへ早くいかなきゃですわ!」
ズクギを抱き上げ急ぐクルスファ
“最上階”
「シュ・・・・二角、24(ニヨン)。只今もどりました!ボスに報告が・・・・・・」
「どうしました?ニヨン」
「とてつもない力を持ったものがおりました。五角、郷呂が一撃で倒されました」
「そう・・・・・・郷呂・・・・・・ありがとう・・・・・でも、五角隊で一番弱いといえど、郷呂を一撃で倒すなんて、なんて力・・・・・・誰が?」
「背の小さい者です・・・・」
「分かった・・・・・他の者たちも相撃ちになったりしました・・・・三角、四角も破れました。残るは私たちだけだそうです・・・・・ねぇ一角」
「はい・・・・・・・・ボス」
敵は3人、シュクル達は4人。一歩シュクル達が上だ。
「ウルク?!」
シュクル達が上がってくると、ウルクと敵が倒れていた。
「大丈夫か!?あれ?カスラは?」
「回復魔法 LIGHTPOWER」
「うっ・・・・カスラは先に・・・・・行った・・・お前ら・・・も・・・・早く・・・・・行け・・・後から・・・・・行く」
「分かったわ!」「OK!!!」
ウルクの言葉を信じ、先を急ぐ二人。
「フッ・・・・・・俺は・・・・・ここ・・・まで・・・・・だ・・・・・な・・・・・・」
ウルク死・・・・・・・
“20階”
「あ!カスラ!」
「クッ・・・・・・ってスエキぃ〜?」
「お!クルスファ?何抱えてんだ?」
「!!・・・・・・スエキ!ズクギが!!」
「「「!!!!!」」」
「応急処置 GREENPOINT」
「ん・・・・・・なに?・・・・・僕どうしたの・・・・・・・・?」
「ズクギ!!」
ズクギ復活
「じゃあここからはみんなで行動しようね!」
「うん」
“25階”
「なんか全然敵が出てこないんだけど・・・・・・」
カスラが言う
「でも油断は禁物ですわ」
「うふふ・・・・・・・そうです4(よん)!」
「ニヨン!!!」「うるさ女・・・・・・・・」
「ここは、わたくしたちにまかせて!こいつとは決着をつけなきゃいけませんの」
『キッ』と睨むクルスファ
「そうだね・・・・・・・クルスファ・・・・・・・・」
「じゃあ行くよ!」
シュクル達が走り出そうとすると
「そうはいきませんね・・・・・・・私は一角、苺(いちご)。よろしくおねがいします。」
苺と名乗る女の人の顔は能面のようだった。言葉もすべてにおいて感情が感じられない。服は黒のチャイナ服に灰色の苺のししゅうの服を着ていた。
『ドゴォーン!!!!』
「あんたの・・・・・・・敵役・・・・・僕が・・・・・引き受けてあげる」
「・・・・・・・」
今のうちだ・・・・・・ごめんね!クルスファ、ズクギ・・・・・・・
『ズギャ〜ン!!!!!』
走り去ったあと、大きな爆音が聞こえた。
「っ・・大丈夫かな・・・・クルスファとズクギ・・・・・・・」
「行こう・・・・二人を信じて・・・・・・・」
3人は先を急ぐ
「ぐっわぁぁ〜!!!!!!」
「ず、ズクギ・・・・・・・」
「さすがです!苺様!ボロボロじゃない・・・・お二人さん」
ニヨンが微笑む。
「くそ・・・・・・・!!!!!!」
しかたない・・・捨て身だけど・・・・・・・
『パァ〜〜〜〜』
ズクギの周りが輝き始めた
「なにをする気ですか?」
苺が聞く
「ふ〜ん・・・・分かったわズクギ!時間稼ぐわね!BLIZZARDTRAP!」
「何も起こりませんね・・・・・・苺さ・・『バグゴォ〜ン』」
苺に一歩近づこうとしたニヨンの足元から、ひょうが吹き上げてきた
「コレで私たちは動けないというわけですね・・・・無駄な動きは控えましょう、ニヨン」
「ハッ!」
「準備完了!・・・・・・・いくよ!」
『LEAF LIGHT CANNON』
『グワァ〜ン!!!!』
「キャァ〜〜〜〜!!!!!」
ニヨンが倒れる。
「もう・・・・・ダメ・・・・・・・かも・・・・・・」
「ズクギ!!!!」
力が抜けるように倒れるズクギ
「ッ・・・・なかなかやりますね・・・・・・」
苺は肩から血を流しているがまだ立てるようだ。それをみたクルスファはズクギを横に寝かせ、かまえをとる。
「ふぅ・・・・まだおやりになるんですか?では、コレで終わりにして差し上げましょう」
そういうと片手をあげる。
『BLACK CUSTOM \』
『バゴ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!』
爆音が響き渡る。1番最初より威力が増している。
「ザアッ〜〜〜〜!!!」
クルスファが勢いよく倒れた
「・・・・・・・ボス、終了しました」
砂をはたくように「パンパン」と手と服をはらう。
「やっときた・・・・・・最上階・・・・・・」
大きな扉が目の前に現れた。
「行くよ・・・・・・スエキ、カスラ」
『ギギィ・・・・・』扉が開く
「いらっしゃい・・・・初めまして・・・・・ここのボスのジンクです。よろしくおねがいしますね・・・・・」
にっこりと笑うジンクと名乗る男
「彼女はシキです。今はちょっと眠りについていますけど」
ジンクの指した方を見るとコポコポと音を立てている水の中に綺麗な女の人がいる
「ただいま帰りました、ボス。少々遅れてしまいました。しかもこんなに敵を残してしまいました。すいません」
苺が現れた。
「苺がいるって事は・・・・・・ねぇ・・・・クルスファとズクギは・・・・・?」
カスラが心配そうに言う
「で、でも!ニヨンはいないよ!」
確かに、苺と一緒にいたニヨンがいない
「では、シキ様のたまに戦いましょう。」
一歩前に苺が出る
「僕が行く・・・・・・シュウはボスをやってよ・・・・・・ね!」
「・・・・・・・・分かった」
「私も戦わなければならないのですか・・・・・・あと、そこの女の子はこちらにいないほうがよろしいですよね?」
指をパチンと鳴らすとスエキの前に檻が現れる
「ウッシャー!!!行くよぉ!!!!!」
ハンマーを振り上げる
「・・・・・・・・」
無言で構える苺
「SCRAP CASTLE HYPOWER!」
いつもよりすごい力で打ち込むが
「BLACK CUSTOM MAX」
苺が片手を上げると、白い光がハンマーを砕き、カスラもぶっ飛ばした。
「終了」
「か・・・・・カスラァ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
スエキが叫ぶ
「クソッ・・・カスラ!!!!」
「よそ見してる余裕はありませんよ・・・・」
容赦(ようしゃ)なく向かってくる攻撃、すべてかわされる攻撃
「ハァ・・・・ハァ・・・・・・」
「もう終わりですか?つまらないですね・・・・・・こんなんでは私じゃなくて、苺のほうがいいんじゃないですか?」
苺をちらりと見る
「そうですね。変わりましょうか」
苺と変わってもこちらの不利は変わらない。
「シュクル〜〜〜〜〜!!!!」
“ちくしょう・・・・・・なんで勝てないんだ・・・・・・カスラもズクギもウルクもクルスファもがんばっていたのに・・・・・俺は・・・・・俺は・・・・・”
意識が遠のいてゆく中俺は思った。
(強くなりたいか?)
“!!!!!”
(強くなりたいか?)
“何!?”
(強くなりたいかって聞いてんだよ!)
“・・・・・・・強くなりたいよ・・・・・こいつらをぶっ飛ばしたい!”
(ならば、目覚めよ)
“??・・・・・・起きてっけど?”
(魔王 翔雷(しょうらい)よ!目覚めよ!)
シュクルの周りが輝く。
“パワーがみなぎってくるぜ!!待ってろよ!ジンク!”
「クワァ〜〜〜〜!!!!」
苺はシュクルの光だけで、倒れこむ。
「なんでしょう・・・この光は?・・・少々苦しいですね・・・・」
「待たせたな!ジンク!さぁおっぱじめようぜ!」
目覚めたシュクルは変な模様が右腕にある。
『羅生門 雷海虎(らかいしし)』
「稲妻が走る、大海原の果てからやってきたぜ!行け!雷海虎!」
稲妻が走るようにジンクの前へ向かって行く
「ふぅ・・・・これほどの力ならば苺が倒れることもうなずけますね・・・・・では、こちらも本気でやりましょうか・・・・・」
『影武者』
虎と影武者の戦い。
「まだまだ・・・・・・いけるよ・・・・・」
「こちらも・・・・・」
『グアラ〜〜!』
虎が牙をむけば
『キ〜ン』
武者が剣で押さえ込む
そんなことがはてしなく続く
「へっへっ・・・・・こんなんじゃ決着がつきませんね〜いっぱつかましますか・・・」
「望むところですね・・・・・・すべてを丸みこんでしまいますよ」
『雷神雷光!』
『影粘土!』
雷海虎は前以上に雷をまとい、影武者は粘土のように雷海虎を包み込む。
『ダガ〜〜〜〜ン!!!!!』
二つの力がぶつかり合い大きな爆発が起こる
「シュクル〜〜〜〜!!!!!」
「へへ・・・・・・勝ち・・・・・・・・」
シュクルはボロボロになりながらも立ち上がるシュクル。が、ジンクは倒れたままだ。
ジンクが負けたのでスエキの檻が消える
「大丈夫?!」
「OK・・・・・OK・・・・・それより、あの『シキ』とかいうやつどうする?あと、スズリはどこなんだろうね・・・・」
シキはまだ眠ったまま、スズリは現れていない
(コポ・・・・・・・イ・・・・・・・コポ・・・・・・・ル・・・・・・)
「?・・・・・なんか言ってる?」
「どうしたの?」
「なんか聞こえた・・・・・」
(スズリ・・・・・・イル・・・・・・・・・・)
「ほら!なんか聞こえるじゃん!」
「?・・・何にも聞こえないよ?」
(スズリ・・・・いる・・・・・ココ・・・・・いる・・・・・)
シュクルがシキの方へいく。
「君が言ってるの?」
(スズリ・・・・・イル・・・・・・シキ・・・・ワカル・・・・・)
「ねぇ!どうしたの?」
「スエキには聞こえないの?」
「?」
「無意味だよ・・・・・・その・・・子には・・・・・聞こえない・・・・・」
「「ジンク!!!」」
「まだ生きていたのか!!!」
ジンクがふらふらと立ち上がる
「なにもしない・・・・・私が・・・・・スズリ・・・・・ロクリューだ・・・・」
「「何!!!!」」
ジンク若いだろ!俺の社長55だぞ!55歳!ジンクはどうみても20代だ。
「ここからは・・・・シキの声が聞けるもの・・・・・だけにしよう・・・・」
そういうとスエキはカクンとひざを曲げ、座り込む
「スエキ!!!なにすんだよ!」
「大丈夫・・・・・ところで・・・・兄貴は元気か?」
兄貴!?それって・・・・・
「社長のこと?元気だけど・・・・・」
「そうか・・・・・まぁそれはいいとして・・・・・『シキ』のことを説明しよう。シキは人造人間なんだ・・・・・」
「人造人間?!」
人造人間だって?こんなに、人間のようなに表情豊かなのに・・・・・・
「シキは普通の人造人間と違い、表情を持っている。」
「なんでですか?」
「人間の心臓を持っているからだ」
「心臓!?いったい誰のですか?!」
「我娘、四季の心臓だ。幼くして亡くしてしまった娘を復活させたんだが・・・・・・うまくいかなくてな・・・・・・・こんな水の中でしか生きられない。でも、そこの女の子の能力を使えば本物の人間と同じようになることが今分かったよ。」
この女の子ってスエキ?
「なぜ、そういうのですか?」
「調べたからな・・・・・なめないでくれよ・・・・・もとパソコン会社だからな」
少し苦笑するジンク、いやスズリ
「この子なら四季を助けてもらえるかも・・・・・そう思って五角隊に襲わせてしまったんだが・・・・・すまないな・・・・・」
「ちょっとスエキ起こしてくれません?」
「あ?・・・別にいいが?」
「う?・・・・・どうしたの?シュクル?」
「ちょっと、スエキ!頼みがあるんだけど・・・・・・」
真剣なまなざしでスエキを見つめる
「いいよ・・・・・別に・・・・・」
事情を聞き、式の前に立つ
「MAXPOWER 応急処置!」
すると・・・・
(お?雷神様も手貸し手やろう♪)
「ぱ・・・・・パパ・・・・・?」
「四季・・・・・四季か?!」(口調変わってるよ)
「パパァ〜〜〜〜!!!!」
人造人間とはいえ、娘だもんな・・・・・微笑んでいると
「おいお〜い・・・・何ニコニコしてんだ?」
「そうだよぉ〜僕はぶっ飛ばされたまま〜?2人のラヴラヴ世界にはついていけない〜」
「酷い・・・・・・話・・・・・」
「何ですの?その模様は?趣味悪いですわね・・・・・」
「み、みんな!!!」
「大丈夫なのかよ・・・・・・」
これから、ふたりでなかよくな・・・・・・スズリさん!
「さぁ!いこうぜ!」
次の旅へ!
終わり