第三話 P−10+7POWER=戦いのはじまり
「流石だ・・・・それでこそ怪盗ミネンズ。そうだよな?ゆきな君?」
「ここで劇の練習はやめてください☆それに僕は『ゆきな警部』の役じゃないですよ☆僕の役は『怪盗ミネンズの黒猫』です☆怪盗に話し掛ける警部なんていませんよ☆」
(スゲーなおまえ・・・俺にとってはありえないことだ・・・・・)
只今、文化祭モード真っ只中の私立恵宝大学中学部。
学年の出し物が演劇に決まった。それに、すっかりはまっている閑は、昼休みの時間に雷孤に呼び出されたのにもかかわらず、役になりきっている。
それと、みんなにもミズカとザラキの存在を教えました。
「閑はそんなに佐間神警部にはまってんのか?オレ様なんて役もらってないのによー」
「うわっ!そんな人いたんだ・・・・悲しっ!ち・な・みにうちは敵の怪盗役だよ」
「わしは、親友役じゃ」
スーパーアイドルなだけあって雷孤は主役、『怪盗ミネンズ』近田黒猫役。
閑は怪盗ファルンドを追いかけ続ける、若手でやり手の警部、原木秋人警部役。
羽天は怪盗ミネンズの敵、『シロユズ』の忍田裕華役。
忍は、ヒロインの鈴乃美暗の親友、河野清香役だ。
「ウー・・・・・・ズリィ・・・・・役ナシなんて約少数なはずだよな・・・・・」
「雷孤〜!劇の練習やるよ!・・・・・あ!!そだ!剛炎君!!監督が!役くれるって!!」
ヒロイン役の佐原優奈が、雷孤を呼びにくるついでに剛炎にいい知らせを持ってきた。
「え!マジ!何役!?」
飛び上がる剛炎。し・か・し!人生そんなに甘くない〜
「男が好きな男、まぁホモ?のラマクさん役!」
(あはははは〜似合ってるよ〜剛炎!!!)
「ミズカ、笑わない、笑わない」
「ゲッ!誰がやるかぁ〜〜〜〜!!!!!!!ていうか、」
「じゃ、じゃ一緒に監督のとこ行く?」
「ったりめーじゃ!!!半殺しにしてやらー!!!!」
「こ、怖いね・・・・・剛炎君・・・・・・」
そういって3人は校舎へ帰っていった。
「さてと!仲間探しでもする?」
「そうね〜と・こ・ろ・でぇ〜あなたは、だ〜れ?」
羽天が指を指したほうには、ツンツン頭の男の子が盗み聞きをしていた。
「!」
「気づかないとでも思ったのか?甘いぞお主!」
なんだか忍がいうとシックリくる。
「いや〜ばれとる?わいもあまーなったわな〜」
「あはは〜」とわらいながら出てくる男。
「敵と認識していいのかなぁ〜?・・・・・・パッション!!」
「ピォォ〜!!!!!!」
フラインが呼べばすぐに飛んでくる。
(ちょっと待ってぇ〜!!!そいつ仲間ぁ!!!)
「マジ?!・・・・フライン!ちょっと待って!!!ソイツ仲間らしいって!!!」
「はい?・・・・・マジで・・・・ちょっと遅いかも・・・・・」
気づけばもう男はボロボロになっていた。
「あ〜あ〜・・・ねぇミズカ〜あいつは誰?」
(土の能力者『スクラップ』よ。ついでにソウは草だよv)
「そんなの前から知っています・・・・・恐ろしいですよね・・・・」
005 『ソウ』 能力 草撃。草の能力者
007 『スクラップ』 能力 土撃。地面の能力者
「あの〜大丈夫ですか〜?スクラップさん?」
「おんにゃの子〜〜〜〜vvvv」
フラインが近づいた瞬間、抱きつくスクラップ。
「キャァァ〜〜〜!!!」
「(ご主人にちかずくんじゃね〜ぞこら!!!!!)ピイイイイイイイイ!!!」
「グバッグハァッ!!!」
「うあわぁ・・・・今度こそ死んだ?」
パッションの連続突きでのびるスクラップ。
―10分後―
「あ〜も〜痛いなぁ〜傷つきまくりやでぇ〜」
「永眠させたろか?」
「遠慮いたします。」
怖くなっていくフライン。
「スクラップさん?」
「おぉなんでわいの本名知っとるん?」
「仲間だからですよ」
(こいつ、もとはこんなにエロくなかったんだけどな〜女の子だったし・・・・・)
「そうなの?!」
(うんv)
「土田君!あっ・・・・・取り込み中だった?後輩と・・・・」
「「「後輩?!」」」
「あれ?言ってませんでしたか?僕は中3ですよ。」
「嘘だっ!」「ありえない・・・・・」「わしはてっきり同い年だとおもっとったぞ・・・・」
「そうですか・・・改めまして、土田斗一です。ヨロシク♪」
「あの、なんか口調変わってませんか?」
『ちょっと・・・気ぃ使ってぇなぁ〜わいは女の子大事にする主義なんや・・・・』
コソっと話す土田先輩。
「土田君!早く行こう!!」
「はいv」
なんだか嵐の後の静けさという感じで、しんみりしていた。
「なんだか以上に疲れたわ・・・・」
「ねぇ〜・・・・・・・ってしのぶんは?」
(あんたセンス悪いわね・・・・・・私の名前の時はイケイケだったのに・・・・・)
ポツリとつぶやくミズカ。余計なお世話じゃい・・・
「しのぶんは〜・・・・・知らないv」
「おいっ!!・・・・・まぁほっとけ「死ねや〜〜〜〜〜!!!!!」
ソウの大きな声。
「うわぁ〜ほっとけなくなっちゃった〜誰か殺される寸前ぽいね〜」
「あはは〜あっちから聞こえたから体育館だね〜」
(2人とも、のほほんしてる場合じゃないわ・・・・劇はどこでやってるんだっけ?)
「ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
劇の練習場=体育館・・・・OH!!!!NO!!!!!!
「えっ?何?どうした?」
ミズカの声が聞こえるのは俺だけ。急いで羽天に教える。
「劇の練習場は体育館だった〜!!!!!」
「そうだった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
ダッシュで校舎の4階から、体育館まで駆け抜ける。
「みんな〜!!どうし・・・・・・・・」
「何?!どうなって・・・・る・・・・・・・・」
「「みんな!!!!!!!」」
プラグインしているソウ・ライズ・ゴウエン。倒れているみんな。そして、ソウ・ライズ・ゴウエンと向かい合う2人。
「何プラグインしてるの?!みんないるんだよ!!!」
俺は思わず大声で叫んでしまった。しかし、返事はない。
「ちょっと待って・・・・・みんなボロボロじゃない・・・・・・」
(サラギっ!!!!)
最高の戦闘力をもつ、ソウでさえボロボロになっている。ライズに限っては、サラギさんになっているのに・・・・・
「どうも、初めまして。野田真吾と申します。知ってますよね?“コサメ”君♪」
「山瀬洸でぇ〜す!超シクヨロ!ぼくっちの事も知ってくれたら超うれP〜な!」
たった2人で、ライズ達を倒したのか?!
「何者だ・・・・・・・・アンタラ・・・・・・」
「良〜〜〜〜〜〜〜〜く知ってるはずですよ」
「そーだよん♪」
(敵ね・・・・・・間違えなく強いわ・・・・・)
「Pー10か・・・・・・・」
「ほら、知ってるじゃないですか・・・・・ついでに言いますけど、僕はリーダーです」
「ぼくっちは〜副〜♪」
「闇堂・・・・・・・」
ボソッと呟く羽天。
「わぁ!嬉しいですね〜本名を知って頂いてるなんて!」
「闇ちゃんだけぇ〜?超ズルイぃ〜!!!!ぼくっちのことも覚えてよねぇ〜フラインさん!ライトっていうんだよぉ〜かわいいでしょ?」
「何が「かわいいでしょ?」よ・・・・・うざったいったらありゃしないわ!」
「うわ〜ん!!!超酷いぃ〜・・・・・殺すよ?」
「ヒッ・・・・・」
目の色がすっと変わる。真剣なまなざしは恐ろしい。
「今日はなんのためにこんな事をした?!」
「それは、仲間を取り戻すためですよ」
「マジックストーンを返しにもらいに来たの〜vv」
やはり・・・ミズカとサラギさんか・・・・・・
(なんかこいつらムカツクわ!叩きのめしたい!!!!)
「ミズカだって分かるだろ・・・・俺はまだまだこいつらにはかなわない・・・・・」
(クッ・・・・)
3人をいっぺんに倒せた奴らだ。フラインと俺だけでは到底かなわないだろう・・・・・・
「でも、気が変わりました。今日は忠告ということで」
「わぁ〜闇ちゃん優しい〜・・・・・超よかったねぇ〜」
「では・・・・・失礼します」
「バイバ〜イ・・・・まったねぇ〜!」
すたすたと去る2人。姿が見えなくなるのを確認する。
「大丈夫か!!!!ソウ!ライズ!ゴウエン!」
「うち、1人、1人治していく!ピョン!!・・・ソウちゃん・・・しっかり・・・・」
「キュイ!」
治療していくフライン。目は真剣そのものだ。
(ねぇ・・・・私と変わって・・・・・私も少しだけ治癒能力あるから)
「ああ・・・・・・・」
何もできない俺より、役に立つだろう・・・・・
「サラギ!!ゴウエン!!!」
変わった瞬間に叫ぶミズカ。相当気になっていたのだろう。
「あぁ・・・・・俺は平気だ・・・ゴウエンを見てやれ」
「分かったわ」
ソウをつきっきりで見ているフライン。ソウは、ダメージが大きいらしい。きっと最前線で戦っていたからだろう。
「んっ・・・あっ・・・・っ・・・痛って・・・でも治ってる・・アリガト・・・ミズカ」
「どういたしましてっ!!!『バシッ』はい!サラギ!」
「すまない・・・・・ライズは平気か?」
右腕を出す、サラギ。
(大丈夫・・・一番痛いのはサラギでしょ?僕の心配はしないでも平気だよ・・・・☆)
俺は、何もできない自分に嫌気がさしてきた。もっと早くに気づいて、もっと早くに駆けつけていれば、こんなに被害はなかっただろう・・・・でも、一般のみんなに被害がなくてよかった・・・・・
(クソッ・・・・・・俺は・・・俺は・・・・・・・何もできないのか・・・・・何か・・・・)
「コサメ・・・・そんなに悔やんでも遅いわ・・・これからを考えなさい」
(ミズカ・・・・・そうだな・・・・・・)
俺はこれから強くなればいい・・・・あいつらに負けないくらいに・・・・・
NEXT STORY…………
続く!