7POWER 第二話 HEART(心)=STONE(石)
「お〜い!!!閑君!剛炎君!羽天さん!こっちですよ☆」
雷孤に呼ばれた閑、剛炎と羽天は学校のそばの公園に呼ばれた。
「僕の『クイーン』が、怪し・悲しげな気配を感じたんですよ・・・・・・・だから羽天さんとか知らないかな?と思いまして、お呼びしました☆」
75-QUEEN 能力 ライズに対して、危険な気配を感じられたり、指示された気配知できる。
「ふ〜ん・・・・・じゃあ聞いてみるね〜・・・・・ピュールル!!ピー助ぇ!」
フラインが口笛を吹くとピー助が飛んで来る。ていうか俺と剛炎はいなくてもいいんじゃないんでしょうか?ライク君・・・・・・
「ピュクルゥ?」
ちょこんと羽天の肩にとまる。よくインプット(しつけ?)されている。
「何か悲しみを持つ者がこの付近に現れなかったかしら?」
「ピィ〜〜〜!!!!!!」
狼で言う遠吠えをする、ピー助。その後目をジッと閉じていた。
「ウォッ・・・・死んでんのか?コイツ・・・・」
はじめて見た、ゴウエンは驚きを隠せないで、ツンツン触っている。まぁ、俺もはじめてコレを見た時死んでないか心配だったが、今はべつに驚かない。
「ピッ!」
その、10分後目覚し時計の音のような声で目を開けると、フラインの肩に乗る。
「3丁目で見たって」
(どこのだよっ!!この町?隣町?俺の住んでる町?)
おもわず心で突っ込んでしまった。俺って何者?
「N町の3丁目」
俺の心を読んだんですか!?怖ぇ・・・・・・
「では行ってみましょうか☆」
「オレ様いなくてもいいじゃ」
「はい!行こう!」
同じことを思っていたらしい剛炎が喋ろうとしたが、羽天にさえぎられていた。お気の毒に・・・・俺たちは同じ運命をたどっているんですよ・・・・・・あきらめよ・・・・・
さて、あっとゆうまに着いてしまった、N町3丁目。少し不気味だ。
「何にもないね・・・・・・・」
そこには何もない交差点。そこに狭い路地が目に付いた。
「ねぇ・・・・・・行ってみない?」
フラインの一言で一列で通っていく。さすがに狭く、歩くのがやっとだ。やっと抜けると
殺風景な空き地が目の前に広がっている。あるのは、雨が降ったのか水が溜まっているドラムカンだけ。っと・・・・・・地面の色が違うところがある・・・出入り口らしい。
「おいっ!お前何やってるんだ?ココは闇堂様の所有地だぞっ!」
マジマジと見ていると、一人の男(だと思う・・・女顔の人)が現れた。用心のため構えをとろうとすると
『ガンッ』
「「「「!!」」」」
カンがとんできた。
「ドグル様・・・・・・・!!」
「下がれ・・・・ザコが・・・・・」
「し、しかし・・・・・」
「いいから下がれってんだよ!!・・・・・これはこれは〜7POWERさん!みなさんおそろいで何ようですか?こんな所まで」
どうやらさっきの男はP−10の配下の者だったらしい。後ろから微マッチョ?が出てきた。(ちょっと筋肉質の人・・・・だから微妙マッチョ。略して!微マッチョ!流行!流行!)
「ちょっとねぇ・・・・・私のピー助が気配を感じたんで」
「僕のクイーンもですよ☆」
「そーですか・・・」
そういうと俺達の目の前に手をかざす。
「でもココの場所を知られちゃあね〜ちょっとコッチとしては悪条件なんですよ〜だからココでくたばっていただきましょうか!命をもってここに再生!トラッシュハート!」
中の水がこぼれ、ドラムカンが立ち上がる。そして、そのままつっこんでくる。
「ココってラッキー!水がある!プラグイン!コサメ!バトルモード!打ち砕け!水の球(アクアボール)!!」
水の塊がドラムカンを迎え撃つ。だが・・・・・・・
「邪魔だ・・・潰せ!ダークスクラップ!」
さっきの男がコサメの水の球を真っ二つに切り裂く。というか、真ん中に亀裂が走って割れた・・・・というのが正しいかな・・・・
「こいつも能力者!?」
「よくやった!これでお前たちはおしまいだ!」
すでに勝利を確信したのが余裕をこいて、笑っている。
「あ〜もう!プラグイン!フライン!バトルモード!ハンドウイング!」
風が手の形になり、両端から水の球を押し、野球の投球のように投げた。斬られた水の球が元に戻り、ドラムカンを破壊した。
「再生の心はもろいようだよ!ドグル様ぁ〜?」
なにもしていない剛炎がいばりちらす。
「まだちってない・・・・・・行け・・・・・すべての力!トラッシュロボット!!!」
ドグルの後ろにはガラクタの山が固まったロボットのようなものが現れた。
「で、デケェ・・・・・・」
あの剛炎が沈黙した。その大きさは家一件分くらいにそうとうするだろう。
「教えてやろう!俺の能力はゴミを操る能力!ゴミっていっても命を持たない人工固形物なら操れるがな」
皆、コサメは敗れるのではと心配した。だが・・・・・・・・・・
「それがどうした?そのゴミ山で俺を倒すつもり?そんなんでは俺は倒せない!いでよ!古(いにしえ)より現われし!水の守護神!水龍(ウォータードラゴン)!!!みんな先に行け!俺は終わりしだい後を追う!」
ライズ、ゴウエン、フラインは走り出す。
『キュイイイイン』電子音が鳴り響き、『グワァァァ!』龍が雄たけびを上げる。
「行っけぇ〜!!!!!!水龍!」「堪えろ!!!!!トラッシュ!」
ロボットの右腕に水龍が噛み付く。
「オッシ!右腕もらいぃ!」
ゴトッという音ともに右腕がもげる。
「まだまだぁ!!!!プラスパワー!シラバ!部下の力もくわえてやらぁ!!」
ロボットに吸収される、さっきのシラバという男。
「剣に変わった?!・・・・おいおい・・そんな事ありかよ・・・素手でヤローぜ素手で」
吸収された人造人間が剣にかわる。家一件分の大きさのロボにぴったりとあった剣に。
「行け!・・・・・斬ッ!!」
水龍が真っ二つに切られる。
「な・・・・・・・俺の水龍が敗れただと!!クソッ・・・・・」
水龍がいなくなり無防備なコサメ。もう、水は水龍の時に使い尽くした。技は使えない。こんなチャンスを相手が逃すはずがない。
「これでしまいだ!!」
水龍をも切り裂いた大剣がコサメの頭上から振り下ろされる。
ココで死ぬのか・・・と覚悟をきめた・・・・・・
「死ね・・・・・・」
ザクッ!ブシューーーーーー!!!で終わり・・・・・・・
『キーン』
あれ?ザクッ!ブシューーーーーー!!!じゃないぞ?金物がぶつかり合う音?!って草!?ありえねー状況だぞコレ・・・・・・・
「お前、大丈夫か?死ぬとこだったぞ。わしがいてよかったじゃの」
「へっ???」
緑色の着物姿の女の子。長くたれた髪がとてもきれいだ。でも、“わし”って微妙・・・・・・
「チッ・・・・邪魔しやがって!お前も死ね!!!!」
そういうとドグルは女の子にまで剣を振り下ろす。
「今は話中じゃぞ・・・・・礼儀をわきまえろ!!草鬼相殺(そうきそうさい)!」
「こ、怖ぇ・・・・・・君、何者?!」
枯れ木が鬼に変化。そのまま一撃でロボットをぶったおす。
「グハァ・・・・」
倒れる、ドグル。元に戻ったシラバが目覚める。と、同時に鬼も枯れ木に戻る。
「ん・・・・・・・・大地君!」
目がさめた瞬間飛び上がる。
「だ、大地君?!・・・・・しかも女の人ぉ?!」
「お主、おなごだったんじゃのう。ところで『大地』とやらは何者じゃ?コサメ殿」
「さぁね・・・・ってなんで俺の名前知ってんの?!あんた何者?忍者?武士?」
「それはすぐ分かるじゃろう」
大地君とはドグルだったらしく、話をシラバさんから聞いた。
「私と大地は普通の人間だったわ。2人とも野球が好きでね、大地とよくキャッチボールしたわ。ヘボって言われながら。それで幸せだった。でも、大地レギュラーから落ちちゃって、落ち込んでいるときの少しの闇にあいつは入り込んできたわ。そう・・あいつが来てからすべてが変わったわ。
「ねぇ・・・・権力、能力、才能、ありとあらゆる力を一緒に手にしない?僕は君の味方。ねぇ・・・大地君・・・いや、ドグル・・・・・僕のP−10に入ってよ・・・・・・」
でも、大地は懸命に戦ったわ。闇堂の誘惑にも耐えた。でも、捕まえられ人造人間と同じ能力を持つものに改造された。彼女だった私は彼を助けるために乗り込んだわ。大地がいない世界なんて考えられないから・・・・・・でも、相手はそんなに甘くなかったわ。逆に改造されて、記憶も取られちゃった・・・・・そして、この女の子が大地を倒したので、記憶が戻ったらしいわ。消えちゃうけどね・・・・・元人間とばれたら闇に包まれ消える。っていう契約もかわされていたこと思い出しちゃった・・・・だって、大地が闇に消えたから・・・・・」
気づくとドグルは消えていた。
「私も時間みたい・・・・ありがとう、7POWERの子。さよなら・・・・・闇堂には気をつけてね・・・バイバイ・・・・・」
「き、消えた・・・・」
大地さんの後を追うように消えたシラバさん。涙を流して、後ろを向いた。
「ぜっ・・・・・絶対に許さない・・・・・・闇堂・・・・・ゼッテー・・・ぶったおす!!!!」
俺は決意を固めた。これ以上被害を増やしちゃいけない・・・・・・・・・・・・・・・誰かの大切な人を奪っちゃいけないんだ!!!!!これは俺たちの戦いだ・・・・・
握り締めた俺の手は血が滲んでいた。その後雷孤達を待っている、俺と謎の少女
「あらあら〜お客さん?門番のドグルはどうしたのかしらぁん?」
変なおっさんがもれなく秘書付きでやってきた。腰をクネクネさせて・・・・(スゴキモッ)
「倒されたようです・・・フェイズル様」
秘書さんは、しっかりとした正装をしているのに変なおっさんは激派手!グラサンかけてDJ?・・・おかしい・・・・・・。
「情けないわぁ〜ワタシのお城が汚れてたらどうするつもりだったのかしらぁん?」
「掃除しかありません・・・・フェイズル様」
思いっきり即答である意味バカといっているのか?と思うほどだ・・・・・
「あら?カウン、ワタシを侮辱してるのぉん?」
「そんな事は一切ございません・・・・・フェイズル様」
「ねぇ〜あんたら何者だよ〜スゴキモッおじさん!!」
変なやり取りを聞いているうちに気になって聞いてしまった。
「にゃ・・・・・ス、ス、スゴキモッ?!ワタシそう聞こえたわよぉん?」
「はっ・・・そのようです・・・・・フェイズル様」
頭にくる言葉を言ってしまったようだ。
「んもぉ〜怒ったわよぉん!!ワタシ侮辱大嫌いよぉん!!行きなさい!カウン!!」
「ご自分で行かれたらどうでしょうか?・・・・・フェイズル様」
ビシッと決めたのに、あっさりと断られている。むなしい・・・・そう思った瞬間、女の子が立ち上がり、そんな惨めなおっさんの肩に手を置いて「フゥ」とため息をつき、顔を横に振り、そのまま立ち去ってしまった。
「うんもぉ〜〜〜!!!ワタシが行けばいいんでしょう!!もう!!カウンのバカン!」
「そうです・・・・フェイズル様」
「もぉ〜行くわよぉん!!!行くのよぉん!!嫉妬の塊!ロープワーク!」
ロープが俺のほうへ向かってくる。でも、俺は動けない。
やばっ・・・俺さっきの戦いで・・・水使っちまったんだっけ・・・へへ・・・大ピンチ
「あっけないわねぇん!!消えなさぁいん!!!!」
あ・・・・・またこのパターン?・・・・今度はバシン・・・ビシン・・・?サラバ俺・・・?
その後俺は意識が遠のいた。
「あ〜疲っれた〜やっと出てこれた〜❤」
「へ?どうしたのかしらん?人格変わってなぁ〜いん?」
「わかりません・・・・・フェイズル様」
「私は氷李の中に閉じ込められてたコサメのモードの一つだよ4946❤」
どうやら、アクアブルーの石のなかに閉じ込められていた人格の模様。女の子の人格らしく、かわいく投げキッスをフェイズルにしている。格好は水玉フリフリ。
「キュートモードだよ❤(嘘)」
自称キュートモード。どういうモードなのか・・・・
「キィ〜!!!ワタシよりかわいい!!!!!」
「それは、女の子なら完璧にフェイズル様の上を皆いっております・・・」
すばらしい理論です!
「じゃあ〜いっくよぉ〜アクアステッキ召喚!」
よくRPGなんかであるようなかわいらしい水色の杖
「いやぁ〜すべてかわいいが超越してるわ〜〜〜〜ん!!!!」
「心が汚いオカマヤローは飛んでっちゃえ〜〜!!邪悪なる心を清らかに!!浄化!!」
杖を上に掲げるとフェイズルの下の地面から水が噴出してきた。
「いやぁ〜ん!!!」
「フェイズル様!?」
フェイズルは空へ消えていった。そのあと空から黄色い石が落ちてきた。
「邪悪は許さない❤・・・・うふ❤マジックストーンゲットォ❤これはライズさんのだね」
「あれ?コサメは?」
「そのかわりに超カワ女の子がいるよ〜」
羽天が目をきらめかせる。どうやら戻ってきたようだ。
「こんにちは☆この辺に男の子みなかったかな?君と同じくらいの歳だと思うけど・・・・」
ライズがはなしかける。女の子もとてもかわいいので並ぶとお似合いカップルだ。
「え〜と・・・・セサルド・・・あなたライズ・セサルドさん?」
不思議そうに聞く
「?・・・そうですけど・・・なんで僕の名前知ってるんですか?しかも、セサルドって・・・・(雷孤なら分かるけど・・・・)」
「えっ・・・自分の名前忘れちゃったの?・・・・・あ〜そっか〜新しい人格か〜はい!コレ!・・・・おっと時『キュイイイン』」
電子音が鳴り響く
「エッ!!どうしたんですか〜!!!!!大丈夫ですか〜???」
バタッと倒れる。その後輝きはじめる
「ん〜・・・・・・」
「おはようございます☆」
「おはよ・・・・・ってライズの膝枕?!なぜに俺、スーパーアイドルの膝の上?!」
上から見下ろすライズにビックリのコサメ
「さぁ・・・・?・・・・・のかってきたのはコサメ君ですよ☆」
「・・・・・・・身に“まったく!!”覚えがないんですけど・・・・・・・」
『まったく』に力を入れる
「まぁまぁ〜そんなことはいいとして〜あの女の子はなんだったんだろね〜?」
「そうだな〜ライズの名前知ってたしな〜しかも、フルネーム。オレ様知らなかったぜ〜」
「僕も知りませんでしたよ・・・・セサルドってなんでしょう・・・・・」
ふ〜ん・・・・・ライズも知らなかったんだ・・・・
「俺のにもなんかあるのかな〜名字・・・・・・・」
「それと〜『マジックストーン』っていうのも気になるね〜」
「僕にくれたこの石だよね・・・」
沈黙が続く・・・・・
「まぁココで考えてるのもなんだし〜帰ろっ!」
そして、俺たちは家に帰るのであった・・・・
「キャハハ〜超ウケルんだけど!!」
「超いえてる〜」
自習中の教室。後ろの女子はでかい声で高笑いをしている。耳が痛い・・・・・
「ねぇ黙っててくれない?・・・キレそうだから・・・テメーの高笑い耳に障るんだよね」
Sクラス、出席番号29番 野田 真吾
「なんだよ、優等生〜別にいいじゃん!ウザイな〜」
「僕にその態度だと次、君ここからいなくなってるよ?」
「ハァ?何いってんの?」
フウとため息をつく
「はい、終わり・・・ダークドリーム・・・邪悪な夢をご覧あれ・・・・・・」
「キャ〜〜〜〜!!!!な、なにこれ!!!なんな・・・・・・」
「あ〜あ〜だから言ったのに・・・・・・」
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あとがき(作者の『ごめんなさい』)
ギャグがあまりなくてごめんなさい・・・・・・あまりどころかまったくなくてごめんなさい・・・・・・・また変な人が出現してごめんなさい・・・・・・次からは普通の人がでてくると思います・・・・ここまでごくろうさまでした!!
キャラのダベリ場
閑)いや〜謎少女って誰だろーね〜(番外先に読んでしまった人は分かるね〜)
雷)ちょっとバトルが入ってきましたね☆
羽)怖いね〜シリアス入ってきたよ〜
剛)オレ様にはおとるがな!!!(怖さ)
閑・雷・羽)P−10のが迫力あるって・・・・
閑)まだ、全然そろってないから早く探さないと・・・・
雷)次に出でしょう☆
羽)願ってます!
みんな)では、最後まで読んでくれてありがとうございました!また次のお話で!