第2.5話 中途半端=転入生
シラバさんとの戦いを終え、家へ向かって走っていた。
色々な事が起こり、頭がいっぱいだった。
俺が女の子になったりしたらしいし・・・・・
『マジックストーン』というのも気になる。
「ただいま〜」
「お帰り〜遅かったじゃない」
ドアをあけるとお母さんがリビングから出てくるところだった。
「あ〜・・・・・・ごめん」
「ご飯は〜?」
「食べてきたからいらな〜い!」
お母さんの質問にパパーと答えて二階の自分の部屋に向かう
「はぁぁぁ・・・・・やることが多すぎる・・・・急いでやろ・・・」
パソコンを立ち上げる。
『キュィィィィィン』
『パーソナルデータヲイレテクダサイ。』
「はいは〜いっと」
人差し指からだしたケーブルをパソコンのプラグに突っ込む。
「こういうときは、人造人間だな〜っておもうんだけどね〜」
『データヲヨミコミマシタ。ホームヘムカイマス。』
自分のパソコンはいろんなところにつながっている。
警察、国家などどこでもOKだ。
この機能は自分が人造人間だとわかってからできた機能だ。
「“マジックストーン”で検索して」
『了解シマシタ。検索シテイマス・・・・検索結果ハ23件デス』
「ありがと〜さてと・・・・どれかな〜」
【1 マジックストーンは願いがかなう!】
(ちがうな・・・・通信販売かよ・・・・)
【5 マジマジックストーン!これであなたもプロの漫画家!】
(おいおい・・・・・トーンかよ・・・・嘘くさ)
【13 マジックストーンと人造人間】
(なん・・・・これだ!!!どこの情報?!国家秘密情報?!マジかよ・・・・・・)
迷わずクリックする。そこにはマジックストーンと僕のことについて書いてあった。
【国家秘密レベル4 黒木博士の人造人間についての報告書
黒木博士の人造人間=7POWERは破壊的な能力を持ち、国の最終秘密兵器として活躍するはずだったのですが、あまりに強い破壊能力で研究所を抜け出しました。しかし、能力の源であるマジックストーンは抜き取ったので少しは力が弱いかとおもわれます。
しかし、愛弟子の『ジャルズ』がマジックストーンを国家から奪い、少しずつですが、自作の人造人間に仕込みました。
1つの人造人間に7POWERそれぞれの人格と能力が保存されています。
7POWERは多くの人格を持っているようで、それぞれの状況に応じて人格を変えていたようで、そのせいで強い破壊能力と言われていたようです。 以上で報告を終了します。】
「何それ・・・・・・」
長くて難しい報告書を読み終えたあと、すぐに雷孤のパソコンにこの情報を転送した。
『雷孤様カラメールノ返信ガキテイマス。イマスグミマスカ?』
「うん、お願い」
『了解シマシタ。表示シマス』
雷孤からのメール
『コサメ君が変身した理由が分かりました。あと、僕も新しい人格が現われました。
すごいラフなヤクザ?みたいな性格でビックリしました。でも、結構いい人ですよ。』
「へ〜ライズの性格ってどんなんだったんだろ〜」
(それはぁ〜私と一緒にいたときのライズね)
「?!・・・・誰?!」
いきなり頭にかわいい声が響く。
(やだ〜アナタと同じよ〜私の名前はコサメ。わかる?閉じ込められた人格の1つよっ)
「うそっマジで?!・・・・・ということはまだいるはずだよな・・・」
(いるわよ〜私とアンタをあわせて5人!)
「うっそ!!!!!・・・・・なぁややこしいから名前変えようぜ〜」
5人もいて、しかも同じ名前とはややこしすぎる。
(じゃあなに?どうする?私は〜『ウォーラン』がいいな〜かわいいと思わない!!)
「普通だと思いますけど・・・・」
(キャ〜〜〜〜〜!!!酷いっ!じゃあ何がいいと思うのよ〜?)
「『水華』は?」
(う・・・・・可憐・・・・・・じゃあそれでいいわミズカね)
「そ?よかった〜女の趣味ってわからねぇからよ〜」
(あらぁん?そうなの〜)
「な、なんだよ・・・・・」
その後、ずっとミズカと話していた。
次の日―――――
「おはようございます☆閑君!」
「あ〜おはよぉ〜」
(やっぱりイケメンよね〜このライズは・・・・・)
学校の裏に向かう
「ちょっとザラキが喋りたいって言うんですけどいいですか?」
「ザラキ?」
新しい名前が出てきた。
「ザラキは僕のもう1つの人格の名前ですよ☆」
「ああ・・・ミズカみたいなやつね〜」
「ミズカさんですか・・・ではそちらも出していただけますか?ミズカさんを・・・」
いきなり真剣な目になる雷孤に押される
「・・・・別にいいよ。ミズキ?」
(ちょっと覚悟いるわね・・・いいわちょっと意識遠のくけどよろしくね)
「えっ・・・ちょ・・・・」
コサメの意識はなくなり、ミズカが出てくる。
「何?ザラキだっけ?今は・・・・」
「あぁ・・・・・今はミズカだよな・・・コサメ」
名前の確認をしあう2人。やはり違和感はあるようだ。
「何?話って?告白ぅ〜〜?」
こんな場でも冗談がいえるミズカはすばらしい能力だと思う。
「//////・・・・違う!!!・・・・ソウの気配が「なんだとぉ!!!!ソウ?!」
なんだか異様に驚くミズカ。
(なぁ・・・・ソウって誰?)
「頭がいかれちゃってるやつだよ、コサメ」
会話中でも答えてくれるミズカ。
でも、話を聞いている限りではなんだかとてつもないような人な気がする。
話によると、ソウは『ジョウク、ジョウク♪ソウ様ジョウクや!』が口癖のおちゃらけ男で、何も考えないで行動するが相手を騙すのがうまいためココまで生きてこれたとか・・・・・
「はぁ・・・・あんなやつ、人格かわってないと話にならないわよ」
「そうだよな〜」
その分仲間の頭を悩ませているようだ。
「そういえばコサメさ〜授業大丈夫?私たち随分話し込んじゃってるんだけど」
((ああああああ!!!!!!!!!))
すっかり“学校”という存在を忘れていた。
(サラギ!ちょっと急いで変わって!!!今日、最初の授業厳しい先生の授業だ!!)
「おいおい。早くそれ言ってくんねーと・・・・」
「コサメは?」
(ん〜?全然へーキ。多分・・・・)
「あっそ・・・・でも、戻っとくわ」
2人とも元に戻ると、雷孤は全速力で走っていった。
「おっはよーございます・・・・・・・・・・」
「おはよう、山上君!!!!『ゴン』」
「痛っ・・・・」
「遅刻はダメだっていってるでしょ!!!!」
「すいませーん」
「今日は転入生が入ってきているというのに!!!!」
転入生?俺は不思議に思いながらも自分の席へ向かう。
(っ!!!!)
「何?ミズカ?何かいた?」
小声で話す。
(ソウだ・・・・・・)
「ウッソ!!!!」
「山上君〜?(怒)」
「わぁぁ!すいません!!!!」
気が付けば大声を出していた。
(ちょっと〜大丈夫なの?)
「平気・・・・で、どれがソウさん?」
(あんたの右隣。ついでにフラさんいるね)
「フラさん?・・・ああフラインね・・・・・で俺の右隣って・・・・・・転校生じゃん!!!しかも俺、あの人知ってる!!!」
(あら?ホント〜?しかも女の子ね〜)
「授業終わったら話し掛けてみる!」
あの時、俺を助けてくれた少女が隣に座っている。
授業は遅く進む。何か気にしていると時間が流れるのが遅く感じる。
「はい!では、コレで終わり!山上君!次、遅刻したら宿題倍にするからね!」
「はい・・・・」
授業が終わり、急いで転校生のもとへ
「あのさ!名前なんていうの?俺、遅れてきたからさ!わかんないんだよね!」
「わしか?わしは、草場忍じゃ」
「・・・・・・・・・わし?」
「わし。」
OKASHIKUNAI?聞いてたとうりです・・・・
「えっと・・・・ソウさん?」
「!!・・・・・・お主なぜそれを知っておる・・・・・」
「あ〜!やっぱりぃ〜俺、コサメ!ヨロシク!」
「ちょっと〜!!!何正体明かしてるの?!ごめんね〜草場さん!」
俺が話しているのに気が付いた羽天が駆け寄ってきた。
「何言ってんだ?この人!仲間だって!!!ミズカが言ってた!」
「ミズカ?誰それ・・・・・」
「もう1人の俺!つーか君が「激カワ!!」って言った女の子」
「雷孤から聞いた人かぁ〜」
(何々?!私のことほめてくれたの〜vvいい子だわ!!!)
「なんか性格変わったな・・・・・最初は「キュートモードだよv」とか言ってたらしいじゃないか!!!」
(そぉおだっけ?)
「アンタも充分変わってきたような気がするわ・・・・・」
「話中、すまぬがお主ら、7POWERの者か?」
「「YES!!」」
「そうか!!!やっと見つけられたぞ!我、仲間!!!」
「ていうか、前にも会ってない?」
「いいや?お主と初対面じゃったぞ?」
「え・・・・・・」
じゃあアノ時の子は・・・・・・
「また謎が〜〜〜〜!!!!!!」
謎が残る1日になった。でも、新たな仲間にあえてラッキー!!!!
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