マスターシステムの時代より脈々と受け継がれたファンタシースターの歴史。
MDでストーリー的な終焉を迎え、以後の続編は制作されないと思われていたが、2000年12月21日、ここにオンラインゲームとして復活を遂げた。
ゲームシステムとしては、既存のPC用ネットゲームを良く研究しており、主にディアブロIIを模倣したと思われる各種の方式は、好感が持てる。
モーションキャプチャーによるキャラクターの自然な動き、美麗なグラフィック。どれを取っても現在DCで発売されているタイトルの中で、いや、他機種のタイトルを入れてもトップクラスの出来映えなのは間違いないだろう。
非常に入手が困難なレアアイテムなど、アイテム収集家達も満足できる様な作りになっている。
対象が全世界であるため越えなければならない「言葉の壁」と言う問題も有るが、これは定型文による文章作成と言う方式でクリアされている。
これは、言語設定が日本語のDCで「こんにちは」と入力された場合、英語設定では「Hello」と表示されるという物で、比較的容易に海外のプレイヤーとコミニュケーションが取れるという優れたシステムである。
しかしながら、多くの海外プレイヤーはこの機能を使用しない事(英語で話しかけてくる)、多少なりとも文章作成が行いにくい事等、100%有効に利用されているわけではないようだ。
だが、最低限の意志の疎通は可能なため、無いよりはマシである。
DCの能力的な問題で多少処理落ちや回線状態によるラグも発生しているが、これも遊ぶと言うことに関しては問題ないレベルに治まっている。
そもそも336モデムで有る以上、通信速度によるラグは仕方のない現象なのだ。
これを改善するためには、ブロードバンドアダプター(通称BBA。DC用のLANボードの様な物)を使用し、ISDNやケーブルネットによる接続を行うしかない。
これについても多種多様な問題があるが、それはまた別の機会に述べるとしよう。
ここまで、ファンタシースターオンライン(以下PSO)について好感の持てる情報ばかりを記載してきたが、実際は様々な問題によりその評価は下がってきている。
例を挙げると、
1.データの不正改造(以下チート)防止機能による一般ユーザーのアイテムロスト。
2.回線状態不安定時に起こる回線切断、及びそれに伴うフリーズ。
3.戦闘不能時に装備武器と所持金を落とすことから起こる盗難。
4.固有のセレクションIDよる偏ったレアアイテムの出現
5.上記の問題に関するメーカーの態度
と言う物がある。
1に関してはネットゲームである以上、チート対策は必要だと思うが、その防止機能の詰めの甘さが引き起こしている感は否めない。
PSOではオンラインプレイ中は、ビジュアルメモリー(以下VM)より吸い出したセーブデータから、アイテムに関する物を本体メモリーに、ステータス情報はVMにと別々に管理、動作している。
これがチート防止機能の要なのだが、もし、2に上げた要因によりフリーズした場合、本体側から正常な手順でVMにセーブされない訳であるから、アイテムロストと言うことになる。
これは所持アイテムだけでなく、チェックルームに預けてあるお金やアイテムにもおよび、結果的に”Lvは高いが初期装備”という結果を生んでいる。
発売初期は某ツールを使ってのPCへのデータバックアップも可能だったが、現在では、接続終了時の時間をタイムスタンプとしてサーバー側でも管理しているので、PCからの書き戻しデータは接続した時点で削除されるようになってしまった。
この機能の付加により、ロスト後はもう一度接続し、正式な手順でゲームを終了しなければ、再びロストするようになってしまった。
これを詳しく解説すると、フリーズによりロストした場合、サーバー側には正規の終了時間が記録されない。
しかし、VMには切断時間としてスタンプが残る。このタイムスタンプの整合性が取れないため、サーバーにより強制的に初期装備に戻されてしまうのである。
つまり、ロスト後、一度もオンラインに接続せずにオフラインで装備を整えてから接続した場合も仕様によりロストしてしまうわけである。
この仕様はオフィシャルHPのBBSにてコピーアイテムの販売が横行したために設置された物と思われるが、迷惑この上ない仕様である。
2に関しては、プロバイダを変更する、回線周りを新しい物に交換するなど、自分の環境を変更するしか対処法はなく、また、それだけが問題でもないので始末に悪い。
3は、プレイヤー側のモラルの問題なので、自衛策としては、パスワードによるチームの閉鎖くらいしか方法はない。しかし、この方法をとると、「新しい出会い」と言うネットゲームの醍醐味を放棄してしまうことになる。
私の意見は、盗難を行うのはごく一部のユーザーであるため、基本的にパスロックは使用しない。
である。
4はアイテム交換による各ユーザーのコミニュケーションの活性化を狙った物だろうが、これが曲者で、オンラインに接続できないユーザーはどうしようもない。それに、職業により装備できない武器や防具もあるので、
戦士なのに杖ばかり出て装備できないためストーリーを進行しづらく、交換に出せるようなレアを入手しにくい
という現象もおこっている。
これは、オンラインに繋ぎ、他のIDの人の作成したチームに参加すれば解決されるが、3の問題により最近はパスロックされている場合が多く、それも困難になっている。
5については、何も言えない。ソニックチームの方針である以上、また、我々がメーカーによりソフトを提供されている以上は、メーカーの方針に従わざるを得ないのが現実である。
しかし、われわれもお金を払ってソフトを購入している以上、不平や不満はメーカーにぶつける権利はある。
たとえ、メーカーの対応が不適切に思えても、その権利は放棄するべきではないだろう。
2001年3月を持ってDCの生産中止が発表された今、PSOはSEGA関連会社のDC最後の名作で有ることは疑いようはないだろう。
この点をもう一度見直し、今後の発展に役立てて欲しい物である。
2001年2月5日
SOM
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