ファンタシースター(以下PSI)が最初に登場したのは1987年12月の事だった。
メガドライブ(以下MD)の発売が1988年10月であった事からわかるように、セガ・マークIII、マスターシステム全盛の頃の事である。
世間ではドラゴンクエスト(以下DQ)が爆発的人気を誇っており、そんな中で発売されたPSIの売れ行きは、けして良いとは言えなかった。
手に入れられなかったファンも多く、度重なるMDへの移植希望に答え、PSIV発売記念プレミアソフトとして、MDへと移植されたのである。
しかし、市販されたわけではなく、「ルーツを探せ!」キャンペーンのプレゼントとしての移植だった。
そして、2千名のプレゼント枠に対し、3万通を超える応募が殺到し、結果として限定生産されたMD版PSIは急遽製品化され、店頭に並んだわけである。
つまり、PSIはシリーズ最初の作品でありながら、MDで発売された最後のPSと成ったわけである。
しかし、生産数が少なかったのか、非常に手に入りにくかったのを記憶している。
作品的にかなり古い事もあり、御世辞にも綺麗な画面、聞きやすい音とは言えないが、それでも、ファンを魅了する何かを持っていた。
システムとしては、フィールドが2D、ダンジョンが3Dで構成されており、戦闘は世間で言うところのDQ方式をとっていた。
しかし、敵モンスターは既にアニメーションしており、マジック(魔法のような物)のエフェクトも存在していたのである。
ストーリーを作成したのが女性と言うこともあり、この作品は独特の雰囲気を持つ物に仕上がっている。
また、他のRPGにおいて単なる移動手段でしかない「乗り物」に乗って行う戦闘、非常に滑らかにスクロールする3Dダンジョン内の背景など、SEGAの持つ技術力と発想力を見せつけた作品である。
最後になったが、忘れてはいけないのが”ミャウ”の存在だ。
ミャウは主人公アリサの最初の仲間であり、マジックも使えるため非常に頼れる存在なのだが、ミャウは人ではなくジャコウネコと言う種類の動物なのである。
パッケージイラストでアリサの足下にいるのがミャウなのだが、かわいい外見に似合わず、その爪を使った攻撃は強烈で、しかも後半には巨大化した上、空を飛んでアリサ達をエアキャッスルに運んでくれるのだ。
この時の変身シーンが美しく、ファンを魅了した物だ。
このミャウの魅力は、PSIIのネイ、PSIIIのミュー、PSIVのファルへと受け継がれることになるのである。
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1999/10/8 初版
1999/10/25 2版