Hektor 1:2.5 f=125mm


ビゾフレックスTのレンズ。カラーバランスは最上とは言えないがトーンの描写、解像度、立体感等々、素晴らしいの一言。描写はMレンズの描写に近い。Leitzの味を色濃く持っているレンズと言えると思う。Leitzの望遠レンズの中で1、2を争う傑作と言われているのも頷ける。私の持っているレンズの中で最も解像度が優れているのはアポテリート180mmだが、このヘクトール125mmは解像度一つとってもアポテリート180mmをも凌ぐような気がする。一番右の作例の中に同じ駒を2000dpiで取り込んだ原寸大の部分を切り取って載せている。4000dpiで取り込むとさらに細かな文字が読めるようになる。もうフィルム粒子の限界にきているように見えるが、あの小さな35mmのフィルムにこれだけの情報があるかと思うと嬉しくなる。6×7のイメージサークルを軽くカバーするとの話なので、中判用レンズと考えると、その優秀さをなんとなく納得してしまう。これから私のメインレンズの一つになるのは間違いないが、問題は中途半端な焦点距離。マウントアダプターで中判に使ったら使いやすい焦点距離なのだが・・・・、中判はシャッター音が異常に大きい、それだけで購入を躊躇している。


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