『文化の観点から見た文法の日英対照』
目次
はじめに 自然の理と文化 v
第1章 時制と相の日英対照 1
1.1 英語の時制と相が時間の流れを表す
1.1.1 時制の条件―確定性、主観、情報構造
1.1.2 2時制3相を支える「外と内」の原則
1.1.3 進行相が示す「ものの見方」
1.1.4 時制の一致が示す遠近法
1.2 日本語の時制と相が話者の視点を表す
1.2.1 日本語に独特の相対時制
1.2.2 弱い過去時制
1.2.3 過去の「した」と完了の「した」
第2章 主語と目的語の日英対照 57
2.1. 英語の「SVO+/−」が因果関係を表す
2.1.1 個体中心のSVO構文
2.1.2 因果を分業する2種類のSV構文
2.1.3 「SVO+/−」の構文
2.2 日本語の格助詞「ウチ・ソト」の共感関係を表す
2.2.1 複合的な「ウチなる自分」
2.2.2 「が格」目的語が示唆すること
2.2.3 被害の受身・責任の使役
第3章 英語の前置詞 129
3.1. 英語の空間前置詞が移動の因果関係を表す
3.1.1 道を歩くあの感じ
3.1.2 歩く人の回り
3.1.3 非空間の大物前置詞
第4章 日本語の文字種 167
4.1. 文字種が「ウチ・ソト」の共感関係を表す
4.1.1 ひらがな・漢字vs.カタカナ
4.1.2 擬音語・擬態語・音象徴
第5章 小説が伝える「ものの見方」 193
5.1. 小説を翻訳する時に世界が変わる
5.1.1 直線とパッチワーク
5.1.2 話者の位置―オフステージとオンステージ
5.1.3 個体中心と「みんなの中の自分」
参考文献 217
索引 227