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高い精神的価値を持つ「まんだらの里」作谷沢で、
作谷沢の精神、風土を作り上げた先人たちの芸術運
動を、雪を素材にして創造、体験することを中心に
新しい文化づくりのための総合イベントを行い地域
の活性化に結び付けるために実施されるものです。

まんだらの里について

烏兎沼宏之『まんだら世界の民話』筑摩書房1988より抜粋

「白鷹山(虚空蔵山)」
置賜・村山両群の境にあり、大山なり。堂は置賜群にあり。北のふもとは村山群畑谷なり。その北の両方
に大峰あり。俗に機巧森(はたしもり)と呼ぶ。一に黒森とも言う。
西は胎蔵界を表し、東は金剛界を表し、容相同じと言えり。この所、置賜群に通ず。俗に境の金剛界とい
う。

宝暦十二年(1762)に書かれた「出羽国風土略記」を補う目的で、寛政四年(1792)筆写された「けい補
出羽国風土略記」にはこのように書かれてある。
胎蔵界と金剛界、両界まんだらの世界がここに存在したことをはっきりと示している。

(注:けい補=けいほ、けいという漢字見つからず)

下図の勢至堂と子安明神は作谷沢の小中学校があるあたりで、作谷沢は地区全体がまんだら界であったと
烏兎沼宏之氏は記述している。