犬と登山(岩手山 2038m 2009/8/14-15)

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2009/8/14-15 岩手山(2038m)に登山

12:05 登山開始・・・柳沢ルート(馬返し登山口・・・2.5合目からは、旧道コース)
(ダニ除けにフロントラインを背中にスプレーし、薄いゴム手袋で耳、首、頭部にも塗ってあげた)


 12:50 一合目までは、ブナ林の中を通常一時間はかかるがmonetのペースにつられて
私の足取りも軽く・・・45分で到着した。


  
一合目の先は、直射日光にあたる・・・ 暑さで舌を出しはじめるmonetちゃん


三〜四合間は、直射日光にさらされ急斜面の岩場が続く・・・・
わずかな木陰を見つけて小休止させる。 
ここからの小休止毎に少量の行動食+水を飲ませてエネルギー補給し、体に水をかけてあげた。 


14:48五合目到着、独りなら500ccの水で登れるがその3倍の1500cc持ってきたが、monetの使用量が多く、残り200cc・・・・ 
この先、六合目までは、ザクザクした火山岩で足場が悪く疲れが出るところ、ここで給水する必要がある。

5分ほど沢に降りると駒鳥清水 (雨が少ない年は枯れる )がある、今年は雨が多いから出ているはず・・・ 幸い出ていた。
冷水をたっぷり飲んで
monetも元気回復!!

 
15:38六合目到着・・・・ monetは元気に登るが・・・ 休憩は座り込む(笑い 
巨岩の上から落ちる水滴で冷えてる地面で小休止
行動食+ポカリスエットは発汗で失った電解質を補給すると筋肉ケイレンを防げる。
monetにもポカリを少しあげた。




16:08 七合目到着・・・・ここから8合目までは平場で楽チン・・・                      
8合目避難小屋が見えてきた。


 
16:15八号目避難小屋到着
手が痛くなるほど冷たい湧き水・・・monetが浴槽に顔を着けないように、コッヘルに水を汲んで先に飲ませた。 
monet
が落ち着くのを見て私も飲んだ。
たっぷり飲んでベンチ代わりの長板の下に潜り込んで伏せてる・・
 食事の準備している間にmonetは、ぐったり眠ってしまった。・・・ よほど疲れたらしい。
それでも私が、水汲みやトイレに行けば・・・起きて着いて来る忠犬(笑い

 
私の食事(ちびっ子ラーメン、五目御飯アルファ米、ソーセイジ1本、バナナの燻製、コーヒー)
monetの食事(ドックフード、ソーセイジ1本、パン、バナナの燻製、)
17:25 夕食を済ませて9合目の避難小屋に移動・・・ (八号目避難小屋は土足禁止でmonetは入れない)




 
17:30 到着 今夜は、9合目避難小屋・・・               生理中に付き、ナプキンを着けて・・・おやちゅみぃ!! 19:30
夜中、寒くなって私の隣にくっついて眠った。
ここに泊まったのは、私たちの他に2名(男女)+深夜の02:30に入ってきた親子3名(仮眠して04:00に出て行った)

 
2009/8/15 04:40 御来光は山陰で、ここの小屋からは見えない・・・・ 残念!!

05:50 朝食、(昨夜、monetは夕食を嘔吐してしまった・・・・体の冷やし過ぎと疲労で消化不良を起こしたようである。)
ドライフードをお湯で十分ふやかして消化しやすくしてからあげた・・・ 昨夜、何も食べていないので、喜んで食べた。 
monetが大好きなソーセージも小さくちぎって与えた。
レーズン・パンは嘔吐したせいか、食べない・・・ 栄養補給に私のソーセージ2/3本を与えた。

 私は、ちびっ子ラーメン1個、ソーセージ1/3本、五目ライス・アルファ米1/2袋(あまり食べると、山頂登攀であがってくるから、
残りは山頂から8合目避難小屋に戻って休憩時に食べることに・・・・)

 06:30 山頂に向かう
昨夜、食べていない割りにmonetは元気がよく安心した。
*朝、外に出るとmonetは、あまりの疲れに昨日を忘れたのか?
パパ・ここはどこ??? きょろきょろ周囲を見渡して私に抱きついた(笑い


泊まった9合目避難小屋と背後の山は鬼ヶ城コース

 
やっと、山頂が見えてきた。                                鬼ヶ城コースの稜線が美しい、遠くに秋田駒ケ岳が見える。
monetの足を守るため、急斜面の最短ルート(溶岩流の塊で怪我する)を避け、斜度の緩い迂回ルートを取った



 
07:10 岩手山・ 山頂 2038m に到達  monet偉いぞ!! 
よく登ったね 8合目から持ってきた、美味しい水で乾杯!!

下りは、8合目非難小屋で休憩・・・・7/6/5合目と降りて・・・ 太陽が高くなり、岩場の気温が上昇し
monetの疲労が心配・・・駒鳥清水で水を飲んで・・・ 旧道(岩場の急斜面ルート)から新道(背丈は低いが樹木の間を
降りるから、直射日光は避けられる)にルート変更し、3号/1号と小休止しながら、11:30に登山口に下山した。


滝沢ICから見た、岩手山・・・・ 4時間ほど前まで山頂に居たとは不思議である。

monetとの登山は、単独登山と違ってmonetは、私にペースをあわせてくれて
前を行くときは、振り向きながらペースをあわせて、且つ、私をリードしてくれて
私は、monetの食料、水、ツエルトまで持った割に、重さも感じず、楽に登れたと思う。
 駐車場で、おばさんがアイスを売っていた。
2つ買って・・・二人で食べた。
また、一緒に登ろうねmonet・・・・

参考資料
1.食料
私:(アルファ米2食)、ちびっこラーメン4個入り、魚肉ソーセージ2本
monet用:ドックフード(200g×2)、魚肉ソーセージ2本

2.行動食
 レーズン入り半生クッキー(2枚×6)、レーズンパン小6個、

 バナナの燻製8本、バラエティ飴1袋

3.飲料
 水
500cc×2本、ポカリスエット500cc

4.非常食
 救難用食料2個、カロリーメイト2本、フルーツバー1本、


5.その他装備
 ツエルトテント(
1-2人)、ストック2本、ガスバーナー、ガスボンベ(60分)レインウェアー上下、スパッツ
 チタンコッヘル一式、monet用コッヘル×1、ペンチ付多機能小型ナイフ、ダウンシュラフ(+2度)、敷マット、
 LEDライト(予備電池×1)、携帯電話(予備電池×1)、コンパス、細ロープ5m、フロントライン
犬連れ登山に関して

岩手山には35回登るが犬連れは始めてである。
一合目までなら登山道も少しは幅がありなんとかなるが、それ以降は急斜面で狭くリードを付けて登れる様な山では無い。
monetは私の指示に従えるので終始、リードフリーで行動した。
そうは言ってもみんなが犬好きとは限らない。
犬嫌いな人への配慮も必要です。

monetは、すれ違う登山客をまったく相手にせず、私の前を歩いている時に登山客の気配を感じると立ち止まり、
私の到着を待って登山者をやり過ごした。
後ろに居て、すれ違う時は、私の直ぐ後ろか、端によけてすれ違った。
ただ、すれ違う人が真横でmonetの存在に気づくと驚く(好意の驚き)ので、事前にmonetと呼んで犬の存在を伝えるようにした。
意外にも殆どの登山者は好意的で
ワンちゃんがんばって
犬も頑張っているんだから俺たちもがんばろう
よく登ってきたねぇ
可愛いと撫でてくれる人も沢山いました。

犬嫌い
 下りの岩場で1名(中年女性)だけ、
5-6m先から嫌そうにしたので・・・・迂回して、すれ違いを避けた。
心配していた避難小屋の広場には登山者が10数名いたが、私の心配をよそにmonetは誰にも近寄らず、私の脇
に居てお利口にしていた。


岩手山は国立公園に属するので登山者にはもちろん動植物等の保護義務がある。
このルートは、焼き走りの特別保護区域ではなくリードを付ける必要は無い。
もちろん犬も登山者としてのマナーは厳守です。
☆国立公園、国定公園、特別指定区域に犬連れは可能か? ・・・いずれも犬の入山を禁止する法律は有りません。
 但し、特別指定区域に関して犬にはリードを着けなければならない。
稀に犬の入山を禁止している看板もあるらしいが作為的な誤記載・標示である。
本当に自然を守りたいなら、人間を立ち入り禁止にするのが筋でしょう。
自然破壊した犬は居ません
全ての環境破壊をしたのは人間です。


登山者の中には稀に、繋がれて吠えまくる犬のイメージや、犬に対する知識のなさから敵意を持つ方が居るのも事実です。
自然を愛する優しさで、人や動植物に接してこそ、真のナチュラリストではないでしょうか。
人間がマナーを守り、動物と共存して自然を楽しみたいものです。

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