topへ 犬と登山へ  ネパールへ 


3/31 hhukung(チュクン)4730m⇒Pangboch(パンボッチェ) 3960m・・・・11.6Km 6h15



 やはり、深夜に頭痛で目が覚めて血中酸素を測定すると40~50%・・・深呼吸で治るが
この先の人生、まだまだ登山は続けたい・・・  
 今回の高所での吐き気止薬のテストは達成した。

 無呼吸は新たな課題とし、ここは一先ずナムチェまで降りると決め、ガイドに離団届けを申し入れた。
(エベレストBC5350mは、また見に来ればいい)
 

※後で考えてみれば、横になって寝ないで座ったままの仮眠で過ごせば何とかなったはずなんですけど
高所の低酸素状態では、そんな考えすら思い浮かばない。



 みんなで記念写真


 ガイド兼ポーターはジビーさん・・・
 3日で登って来た行程を2日で降りる事にし、みんなさんと別れた。 次は4/5の再会です。
Mr,Takanoさんの体調を思えば今日中に4000m以下に降りたい。
 休憩を少なくして先を急ぐが、2人分の荷物+私物の約40kgを背負ったジビーさんは、そうは行かない。
明日は、彼の荷物を減らそう!!




 13:50 3960m Pangboch(パンボッチェ)到着
まだ、この先の
Tengboche(テンボッチェ) 3860mまで行けるが宿がきれいじゃので
避けた。



 HIGHLAND SHERPA RESORT 泊




狭いがツインに独りだから良い。
太陽光でお湯を沸かしている。


 オーナーは、若い頃、美人だったと判る!! ((笑))
ここはエベレスト街道で泊まった何処よりも、素敵で清潔感があり
食事も美味しく、ましてリビングからの景色は最高に素晴らしかった!
!
 Takanoさんも絶賛




 2人とも、あまりの心地よさもあって高山病はすっかり治り
パクパク・・・食欲全快でした。


 太陽光のチョロチョロ・シャワーは500円でした。
ドライヤーは無く、朝夕は冷えるので髪は洗えない。





4/1 Pangboch(パンボッチェ) 3960m⇒ Namch(ナムチェ) 3450m・・・・13.4Km 8h55

 リビングからの景色に見とれながらホットケーキとコーヒー・・・これが
4000mのロッジかと・・・

08:10 ナムチェに向かい出発
ジビーさんを思い私のザックに重い物を移した。 





 なんとwifiもある。
日本人の携帯は彼らの携帯とは通話エリアが狭いです。





ジビーさんご苦労様です。 
 彼は50才・・・ 子供は5人、奥さんは1人(笑))、登山の仕事が無い時は、自宅で畑を作り
自給自足なそうです。 家はルクラの飛行場から歩いて2~3日かけて来たそうです。
 電気は来ている。 家畜は飼っていない。 主食はトウモロコシ粉や小麦で焼いたナンに
ジャガイモと野菜、肉は多い順にヤギ、鶏、牛、豚・・・ 
米は日本や諸外国からの救援物資として貰った時に食べるそうです。

 ボスのギャンさんとスタッフは、みんな同じ村から来ており、ギャンさんは日本語も英語もできる。
なんと日本語は学校で一月習い、あとは仕事を通して覚えたそうですが完璧に話せます。 
 スタッフの皆さんも、英語が少し、日本語は登山ガイドに必要な話はできます。
 生活のため一生懸命、英語、日本語を覚えようとしているのが判ります。



17:00 ナムチェ3450m Hotel  Snow Land 着




4/2 ナムチェの診療所通院
 
念のためMOUNTAIN MEDICAL INSTITUTE に高山病の診察に向かうが
谷間の街を挟んで東側の山の上まで登る事になる。
 僕らの部屋は5Fから下りて、街の中心部まで下りて、更に標高差で100m以上は登る
健康だから登れるが病気なら登れない・・・ フゥフゥ・・・しながらやっと着く

 受付でパスポートを見せ、問診票に記入して、診察料金5200円を支払い
先生の問診を受ける。 20代の若くて好感のもてる先生・・・
 モバイルホーンを持っているかと聞いたので、持っているが国際電話は高いので
使わない。これはGPSとして使っていると答えると・・・・??

 どうやら、スマホの翻訳機能を使い日本語⇒英語・ネパール語の会話をしたかったらしく
通信費は高いから使わないと答えると、彼のスマホの翻訳を使い。 医学用語の
問診をしてきた。 良く出来た機能です。 私も質問には英語で答えれるが医学用語は
判らないので助かった。

 これまでの症状を話すと2人とも、高度を下げたのは正しい選択で、肺、脳、心臓も異常ない。
ここに二日滞在したら、また登っても良いとの診察

 
5200円でした。 後日、海外登山保険でツアー離脱に伴う宿泊費も含めて戻ってくる。

 



 ヤクには悪いと思ったが夕食は3人で外のレストランでヤク・ステーキを食に行った。
食感は硬いハンバーグの様で鯨肉を食べてるような食感に近い。
 脂身は無く、匂いなどのクセは無い。 
 牛、豚、馬、羊、ヤギ、鹿、熊、トド・・・・ やはり、今まで食べたことの無い肉でした。

 
ちなみに荷揚げに使ったヤクは老いても食べないそうです
 ヤクステーキ800円



 
独りでナムチェの街を歩いていたら・・・偶然、航空会社の小さな窓口を見つけ
自分はヘリのエンジニアだと話し、今回の登山の経緯を話しエベレストを空から見たいと相談・・・
ヘリの機種を確認 AS350B3(フランス製 ユーロヘリコプター社のシングルエンジン
で高高度性能に優れた小型ヘリ)、 エベレストBCまでのチャーター料金を交渉・・・
・・・・税込み20万円でエベレストBCまで遊覧飛行してもらう事にした。 
 ヘリは当日、ルクラから空輸する。 ヘリポートの場所を確認し
明日、天気を見て又来る約束をした。

 自分でチャーターするつもりだったがホテルに戻り、Takanoさんに話すと、
同乗したいとの事で費用を1/2づづに・・・ おぉ、半分になった・・・ ((笑)) 
もちろん、ジビーさんは招待飛行・・・・ 彼は大喜び!!

 明朝、08:00 朝食・・・ その時点で私の気象判断でヘリをチャーターする。 
ジビーさんは、07:30に僕らをモーニングコールする事で就寝



4/3 ヘリ遊覧
 06:30 ジビーさんに起こされた!
『ジビーさんおはようございます。 まだ、06:30ですよ?  モーニングコールは07:30ですよ』
彼は、『ウェザーチェックに航空会社に行きましょう!!』 と言う。

『ジビーさん、ウェザーチェックは08:00の僕の判断です! 航空会社へはその後です。』

 
 起きて下へ行ってコーヒーを飲みながら彼と世間話・・・・

彼は嬉しくて、昨夜、上に居る連中に携帯で 『 明日、武蔵さんがヘリをチャーターして
エベレストBCまで行く、自分も乗せて貰える 』 と話したそうです!! ((笑))

 彼はへりに乗った英雄に成れるのです((笑))



 快晴に恵まれて・・・ 朝食後、5分ほど歩いヘリをチャーターした。
ヘリポートはナムチェの西側斜面を20分ほど登た山の上にある。 
到着してほどなく、ヘリは飛んできた。

 パイロットに日本から登山に来てChhukung Ri (チュクンリ) 5550m には
登ったけど、エベレストBCが見たいと・・・自己紹介してCP席に乗り込む


 フライトマニュアル上の高高度飛行に関する酸素ボンベの使用条件が
気になっていたが(発展途上国)、彼の鼻には酸素チューブがセットされ
計器板の装備を見ただけで最新鋭の機種である事も判り安心した。

 




カラパタールに向かう・・・ 谷間に薄茶色の平原に見えるのが氷河



カラパタールからエベレストへ向かう。
仕事で35年ほど東北の空をヘリで飛んでいたけど・・・ 
7,000m級の山の谷間を抜けるのは・・・ 人生最高のフライトでした。




 右の山側から流れ落ちる氷河がアイスホールで流れ落ちた中央の雪原の左側がエベレストBC 5,350m
(機首は北を向いている。)




アイスホール


エベレスト山頂は、コックピットから身を乗り出して真上を見ないと見えないほど高い。 下からは見えないだろうと思えた。


BCのテント群、2枚上の写真を直進し、アイスホール直下の雪原でUターンしたのでテント群は、氷河の右側に見えてる。
(機首は南を向いている。)



歩いて二日かかった道のりもヘリでは数分・・・ 




 30分間、最高のフライトでした。

ナムチェに行く機会があったら、登山とは別に絶対に乗るべきです。
カトマンズからの遊覧飛行は25000円ほどですが高高度の航空機から見る
景色は真近に見えるヘリとは比べ様もない。

 ランチ、夕食と3人でグルメツァーに・・・・((笑))



4/4 シェルパ博物館
 07:15 ナムチェの夜明け・・・ 後の山々は6500m級・・・・写真で見るより、真近に見える。
山の一つにでも登ってみたくなり、ついついルートを考えたりしてしまう。






 
この日はナムチェ山の上にあるシェルパ博物館へ
 シェルパ族の昔の生活用具が展示されている。
ジビーさんから、説明を受ける。・・・・
 隣は、ネパールを代表し日本にも招かれた写真家の
Lhakpa Sonam Sherpaさんの展示館
本人が居て日本に招待された時の話しをしてくれた。
 また、展示販売している写真の中からChhukung Riが写った航空写真を見つけてくれた。



洗濯板を石で作った物と思ったら、これは粉を混ぜ合わせる時に使う物なそうです


2年前の地震で半壊した小屋は、そのまま展示してあった。


ナショナルパーク展示館
 チベットの植物、動物、登山史・・・・


中庭にはエベレスト初登頂したネパールの英雄テンジンの銅像がある。(かなり大きいです。)
チベット人シェルパである。 エドモンド・ヒラリーとともに1953年5月29日にエベレストの人類初登頂を達成した。




4/5  3880m エベレストビューホテル経由・・・コンジン村の寺院にイエティの頭皮を見に行く・・・・8.8Km 6h40
 
エベレストビューホテルに向かって登っているとネパールの国鳥のダフェに遭遇した。
日本名 ニジキジ
・・・虹の様に綺麗な羽をしている







寺院でイエティの頭皮を見せてもらう。 見学料金250円
・・・・良く見ると、縫い目があって?  ミステリー



 夕方、エベレストBC 5,350mに登ってた彼らと4日振りの再会・・・!!
お疲れ様でした。




4/6  ナムチェ
 この日は久しぶりの再会に・・・ ランチにヤク・ステーキを食べに行く((笑))





 topへ 犬と登山へ  ネパールへ