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3/29 Dingboche(ディンボッチェ) 4340m⇒Chhukung(チュクン)4730m・・・4.9Km 3h50 
5000mまで高度順化往復・・・・4.3Km 2h
06:00 外気温度0℃




 平らに見えるが4400mを超えている。




 やっとチュクンが見えてきた。

左手前の山がチュクンリの途中の尾根、そして奥で雪被われているのが8500mのローツェ

小屋の宿は、YAKULAND 4,730m



 
今回の目的は、昨年のキリマンジャロの高度4900m付近で発生した高山病により
嘔吐を止める吐き気止めナウゼリンの効果の確認です。
 従って、明日のChhukung Ri (チュクンリ) 5550m に登って高度テストです。

 早めについたので、みんなは周辺のハイキング・・・・
私と阿部さんは、高度順化のために5000mまで登る事にした。
 ガイドに卵オジサンことジビーさんが案内してくれた。

5000mまで高度順化往復・・・・4.3Km 2h




13:15 4,730m 出発⇒5,000m 14:30着・・・14:40発⇒15:15着
 
4950mで吐き気がしだした。 これでいいもう少し、5000mまで登りながら、吐き気が2~3度
する事を確認できた。これで良し・・・・ キリマンジャロの再現が出来た。
 明日は、吐き気止め『ナウゼリン』を飲んでテストできる。

※人間の肺の圧力は、普段は負圧なのでだまっていても空気が入ってくる。
しかし、5000m付近を境に外気圧の方が低くなるので、意識的に肺の空気を吐き出さないと
空気が入ってこないのです。 この気圧差が体内システムに変調を起こし吐き気等の
不調が発生するのです。


 5000mでこの余裕!!
キリマンジャロでは、ゲエゲエ吐き気で苦しんでいたのに・・・
左から、追いかけて登ってきたガイドのMr,Ishihara、私、ジビーさん、Mr,ABE



 夕食は、高山病により食欲が無くなり、持ち込んだおやつ、行動食で栄養補給する。




3/30 Chhukung(チュクン)4730m⇒Chhukung Ri (チュクンリ) 5550m 登頂・・・・6.9Km 8h00



 深夜に頭痛で目が覚めて自前の血中酸素を測定すると45・・・ 
深呼吸を繰り返すと80以上になり、頭痛も治った。
 これは無呼吸のせいに違いない。

起床して、深呼吸・・・ 頭痛は治るが食欲は無い。
こんな時の為に持参したお気に入りの『赤いきつねカップ麺』と、イチゴにかけて食べるのが大好きな
チューブ入りコンデェンスミルクをゴクゴク吸って・・・ 
弱った身体にPowerがみなぎる!!
栄養補給はOK・・・ 体調は良好!! さぁ、絶対登るぞ・・・ Chhukung Ri (チュクンリ) 5550m

吐気止め薬・・・ナウゼリンを服用・・・効果が楽しみだ!!


 
赤いきつねはゾッキョに背負わせたら、変形したので
その後は、僕のザックに入れて毎日、持ち歩いていた貴重食なのです。



 07:00 登山開始・・・ 下から山頂は見えない。・





 
 前日、高度順化に5000mまで登っていたので高所呼吸法をしながら順調に登る。・・・
5000mを過ぎても吐気がしない・・・ ナウゼリンの効果です。
 キリマンジャロでは10時間も吐気に苦しんで登ったのに嘘のように何んとも無い。



10:25 5357m 地点到着・・・・休憩
 ここでガイドから提案された。 ここのまで時間がかかり過ぎているのでChhukung Ri (チュクンリ) 5550mは
止めて少し西側に登ったチュクンピーク5403mにしたい。 どうしてもChhukung Ri に挑戦したい方は
タイムリミットを設けさせてもらいます。

 『私はChhukung Ri に挑戦します!! ヘッドライトを持っていますが日没までには下山します!!
 前日、5000mまで一緒に登ったMr,ABEさんも手をあげた・・・ 


10:50 ガイド1名と私たちで山頂を目指す・・・






 
山頂直下は、剣岳の様な急登で崩れやすい岩場が続く・・・・

 日中の登山はキリマンジャロの深夜登山と違い寒さは無い
5000mを超えても持参したナウゼリンが効いて吐き気も無く体調はいい。

 
そうは言っても酸素は地上の1/2と写真を撮るだけでもハァハァ・・・・・
 話そうものなら、ゼイセイ・・・
 

 
当然、登りは・・・ ゆっくりペースで口笛に近い音で吐く息は『フュー! フュー!』
休まずに登り続けられるペースで登る。
 








 2017/3/30 12:00 Chhukung Ri (チュクンリ) 5550m 登頂
Ishihara ガイドも登って来て4人で登頂を祝して握手!!

 5550mの山頂なのに背後はNuptse(ヌプツェ)7864m 、雲の中はLhotse(ローツェ) 8,500m・・・ 高過ぎて
Chhukung Ri 山頂の高さが伝わらない ((笑))



向きを変え南東側を見れば、ここは、やはり高い
谷間の平坦に見えてる地面に見えるのがチュクン氷河で表面は土砂に覆われてるが内部は氷河です。




12:20 下山開始・・・・ 直下は断崖絶壁、岩肌につかまりながら気をつけて降りる
剣岳の下りの様です


14:22 チュクンのロッジに下山
やはり、食欲が無くランチはパスして・・・ 大好きなコーラを400円で買って飲む・・・???
ちょっと、違うぞ!! ペットボトルを良く見ると、コカコーラそっくりなラベルだが中国製の偽物でした。
 半分飲んで止めた。 こんな調子で色々な中国製の偽物で溢れている。

 少し、休んで・・・夕食
食欲が無く・・・ 食べれそうな物を流し込み、栄養の不足分を赤いキツネとビタミン剤、アリナミンで補う。

 明日からはコンマラ峠5000mテント泊、ロブチェ4930m、ゴラクシェプ5140mの高所3泊でカラパタール5545m、
エベレストBC5350mになる。
 昨夜の様な血中酸素濃度が45~60%以下では脳障害や最悪死ぬ事になる。
今夜の様子を見て同行するか②自分だけコンマラ峠ルートを変へて登るか③ナムチェに下山するか
の判断をするとガイドに伝える。 既に1名は4000m超えから高山病が発症しており
彼のナムチェまでの下山は決定している


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