topに戻る 犬と登山に戻る   2020ネパール

3/27 ヒマラヤ 脱出!! 3/28 カトマンズ着 ⇒ タメル
4/10 ネパール脱出!! 4/11 成田空港着 ⇒ 仙台



3/27 Lukura(2,860m ルクラ)にて待機
 昨日の夕方、ルクラに着いたがロックダウンで空港はclose・・・・

※日本の外務相HPにネパールに居る事を登録
在ネパール日本大使館に、今、ルクラに取り残されている居ることをメールする。


※滑走路はジャンプ台です。 
ブレーキを掛けてフルパワーに出力を上げ、プロペラピッチ角を上げ推進力を最大する。
ブレーキを外し一気に坂を駆け下り速度を上げ・・・・離陸する。
一発勝負でトラブルか起きても離陸中止が出来ない・・・ 着陸同様、祈るしかない!!
世界一危険な飛行場です。


朝、ちょっと散歩に空港まで行ってみた。
 ロックダウンだと言うのにホテルの外で座ったり、話し込んでいる外国人はざっと80人
ホテル内に倍以上いるはずだから残留している登山客は160~240人+ガイドが50名ほど
航空機待ちは約300人は居るからネパール政府は放置するはずが無い。。

飛行回数で15フライトには成るから航空会社も採算は取れるはず。
必ず救援機は来ると思った。

さて最悪の場合、どうやってカトマンズに戻るか。
カトマンズに戻る方法は

1、.救援機を待つ
いつになるか判らない。

2..歩いて下山
チリングさんの提案で徒歩で半日、ジープで彼の実家まで2h
翌日、ジープで町まで降りて一泊、三日目はジープで一日かけてカトマンズへ
※調べるとも登山道の下山はポリスが禁止していた。

3.ヘリをチャーターする。
 カトマンズまで20万円、乗客4名で割り勘
※調べると病人輸送以外、フライト許可は下りなかった。

結局、救援機を待つしかなかった。

 情報収集を兼ねて知ってるパン屋に行ってみた。
アップルケーキやパンの美味しい店です。・・・lucky!! 開いていました。
登山客が少ないのでケーキやパンは作って無いとの事。

久しぶりのカプチーノと手作りクッキーを食べながらwifiで情報収集・・・・
※ホテルは利用客が多く、接続が悪いので午前も午後も来てしまった。
ネパールと日本の情勢も分った。





 夕食時間に昨夜、泊まってたドイツ人5名が朝から見えないので尋ねると
早朝、チャーター機でカトマンズに帰っていた。

夜、ポリスが残留登山者の確認にやって来ました。
パスポートをc/kし、個人情報を書かされた。

帰り際、ポリスは
『時間は判らないが明日、救援機が来る。 直ぐ出れる様、荷造りして置くように!!』
みんな盛り上がった。。。。 しかし搭乗できるのは外国人のみで複雑な思いでした。

荷造後に明日、渡すタイミングが無いかも知れないので・・・ 
チリングさんに今までのサポートに感謝しチップを渡した。


Sasakiさんはツイッターをやってて日本人は僕らの他にもう一人、ルクラに居る事が判った。
ホテルを教えるとモン太さんがやって来て情報交換した。


ヒマラヤ脱出!!

3/28 Lukura(2,860m) AP ⇒ Kathmandu AP ⇒Thamel

救援機
 早朝06:00・・・突然、叩き起こされ、急いで空滑走路へ・・・・
ゲート前でチリングさんとダンさんにお別れをした。

ポーターザック15kgを背負い、自分のザック8kgを前に抱え
ゲートのポリスc/kを受け・・・ 滑走路を横断しターミナルビルへ
※登山客が殺到しないようターミナルビルは入場制限していた。

搭乗手続きは手作業
 チケットはポリス名簿と確認し、ザックの重さを計り現金で22,000円(通常15,000円)
やっと、チケットを手に入れ・・・ コロナc/k、セキャリティーc/kを受け搭乗待合室へ・・・・ 

先ずは一安心・・・ 売店でカプチーノを入れてもらい祝杯!!


 
機内ではマスクが全員に配られた。

07:10 離陸・・・・客席は歓喜の歓声!!!
僕は2日の待機で乗れたが何日も待たされた人もいたと思う。






カトマンズに戻る


07:55 カトマンズ(トリブマン空港)着陸
やっとカトマンズに戻り、先ずは一安心・・・・ 



 ロックダウン中でタクシーは無い。
 出迎えで待機していたドイツ大使館員が10名ほど居てドイツ人の出迎えから食事までサポートをしていた。
彼らはチャーター便で帰国するらしい。



 タメルまでの送迎バスを待つこと3h・・・・
待ちくたびれてデペンさんに迎えをお願いした。

 彼は警察で許可証をもらってバイクで来てくれました。
 背中に大型ザックを背負い、前に自分のザックを抱いて小型バイクの二人乗りです。
ヘルメットが無いので超怖かったです。

 大型バイクに乗っている僕としては超危険な二人乗りです。
急加速無し、低速走行をお願いし、彼の脇腹にしがみついて走行・・・・

 何度も検問しているポリスの視線を交わしながらの走行・・・・
ロックダウンで車は走っていないので無事にホテルに到着


Tamel(タメル)到着
 
やっとホテルに着いて一安心・・・・ 
 先ず今日はスーツケースを取りに行き、シャワーを浴びて美味しいものを食べて熟睡
明日、次のステップを考える事にしよう!!

 デベンさんにランチをご馳走になりました。(朝食抜きでした)
デベンさんには帰国まで色々とお世話になります。

HOTEL はデベンさんの経営する HOTEL SAPANA GARDEN
デベンさんは、今回の登山をサポート戴いたVISTA TREK P,LTD の経営者で日本語もメールも完璧です。
 

 食後、部屋にザックを運び入れ、hotel Buddhaは偶然にも近所で登山中、預けてたスーツケース2個
を取りに行く
 計画では下山後もBuddhaの予定でしたがデベンさんのホテルの部屋にはリビング、
ベランダ、冷蔵庫、エアコン付きで隅々まで清掃され価格は同程度でBuddhaから変更しました。

※在ネパール日本大使館に今日、カトマンズに戻った事、帰国の目途が立たない事をメールする。







 先ずは、3週間ぶりに文化的生活に戻って石鹸とシャワー、シャンプーを3回繰り返し
スッキリ・・・ 本当に体が軽くなります。


 久しぶりのまともなベットでグッスリ眠りました。



ガイド、ポーター救出される!!
 カトマンズ到着から二日後の3/30ルクラに残っていたガイドとポーターが救援機で救出されたニュースが流れました。
写真にはダンさんとチリングさんがバッチリ写っていて良かったぁ・・・・!! 電話しました。


(前列 左・チリングさん 右隣がダンさん)




ロックダウン中のカトマンズ生活 3/28~

帰国の目途

 カトマンズ空港がOPENした場合、持ってる4/16のANAチケットを調べる
・バンコクと日本間はフライトok
・バンコクのトランジットは非コロナ証明が必用で現実的に不可
・日本入国、ネパールは非感染国でPCR検査なしで入国可
・バンコク以外の経由地は中東ドーハ経由が使える。


 現時点では空港が再開されても直行便かドーハ経由しか方法は無かった。
再開されない場合、日本政府のチャーター便を待つしかない。


ホテル事情

 ロックダウンでスタッフの交代が出来ないのでサービスは朝、夜の食事
ランチ無し、シーツ、タオル交換、部屋の清掃は無し
飲料水はスタッフから貰う。
TVはケーブル会社が休みになり映らない。

(スタッフは4名のみ) 

食事事情
 朝食、夕食は、毎日、同じメニューで山に比べれば空気もあり、贅沢なのですが
人間とは贅沢なもので慣れるとそれが普通になり、3日も続くと飽きます。
それが二週間続いてわけで・・・ 飽きていました。

朝食・・・写真のメニューとドリンク 
 



夕食
 写真のグリーンカレーとドリンク各種
 グリーンカレーは大好きで好んで食べていましたが、流石に10日目に違うメニューを
お願いしました。 食材在庫が無いとの事で、マカロニ・スパゲティを作ってくれましたが
正直・・・ 美味しくなかった。 
翌日、またグリーンカレーに戻ってホットした???? (笑)

 



・ランチ
 初めは登山で使わなかった食料を4日ほど食べ無くなる前に食料調達へ・・・・
アイランドピークのアタック用と高山病で食欲減退時に持参した残り約4食は
アルファ米&リゾット、コンデンスミルク(イチゴが無いのでトマトに合う・・・(笑)
サバ缶(ネパール人にも受けた)、おやつ類、カップ麺と焼きそば




 ポリスを気にしながら外に出で見ると、買い物袋を持った外国人を見つけ
彼の来た方に行ってみると小さな八百屋(間口がドア2枚)を見つけバナナ、リンゴ、トマトをゲット。

帰り道、小さな雑貨屋でビスケット、コーラ、おやつをゲットした。 
8:30を過ぎると店は閉まり始めていた。
※バナナは少し青く2~3日置かないと渋くて食べれないと判る。

バナナは1房250円程度・・・ デベンさん曰く、外国人価格でもっと安いらしい。
確かに500Rs程度の買い物で1,000Rsを出すと毎回、釣銭が無くて近所に両替に行ってた。
つまり100Rs 以下で売買しているかも?
 

 翌々日は、早起きして7:00に出発、更に足を延ばしてチーズ、ヨーグルト、パンをゲット
バナナは数日置毎に買い足し、熟すサイクルを考えて購入した。
※チーズ、ヨーグルトは部屋に冷蔵庫が有って助かった。



 次に、更に足を延ばして色々とゲット
ちなみに全部で800円程度と安い。
ヨーグルトは小さなバケツほどの大きさです。


・ロックダウン
 食料の買い出し以外外出禁止、車両は通院、ガスボンベの買い出し以外は禁止
小さな食料品店のみ早朝だけ開いている。
 交差点にはポリスが居て取り締まっている。


 カトマンズのタメル地区には沢山の店が有るが家賃が高いので店主は郊外から
通っているとの事でロックダウンで市街地に人は殆ど居ません。



 

・運動不足
 運動不足解消に散歩をした。
もちろんマスクを付けて・・・ 本当は出歩いてはダメだがポリスは大目に見てくれました。
毎日2~4kmほど散歩した。

 安全なのは警察や許可車両の通る幹線道路です。
とにかく人目のある道路を歩くのが安全・・・・

 試しに登山用GPSを使って4Kmほど離れたスワヤンブナート寺院まで歩いてみた。
がポリスが入り口、一帯を封鎖していた。

タメル地区では人気が無いので犯罪に会わないように死角を避けて
見通しが良い通りを警戒しながら歩いた。
 実際に4/6にドイツ人カップルが強盗被害にあい。
翌日には目の前でネパール人同士がふざけているのかと思って通り
過ぎましたが振り返ると強盗でした。




ホテルでの過ごし方

・食事
 朝食は07:30~、夕食は19:00~

・気候
 朝夕は冷えるのでフリースを着ます。
日中は、初夏の様に暑いですが湿度が無いのでカラットして快適です。
部屋の中は、涼しいく一枚着ます。

・シャンプー
 ドライヤーが無いのでシャンプーは日中にし、ベランダでスマホをいじりながら
天日干し・・・ (笑))

・TV
 ケーブルTV会社が休みで映らない、もっぱらwifiでネット検索したり
You Tubeで暇つぶしです。・・・・飽きると散歩です。

・洗濯
 手洗いし、ベランダに干す・・・ ドライな気候で簡単に乾きます。

・飲料水
飲料水はフロントより、ペットボトル水を貰っていましたが後半は在庫が少なくなって
ダイニングのウォーターサーバーからペットボトルに入れてもらう。







外食
 4/8 ランチを食べれるホテルを見つけて久しぶりに
グリーンカレー以外の物を食べる。・・・その後、3日通いました。





帰国までの道のり

3/30 大使館からのメールで
ロックダウンは3/24から4/8まで延長
国際線閉鎖は3/22から4/15まで延長

3/31 大使館からメール
ネパール政府、ネパール航空で帰国便の交渉中

4/1 ANAバンコク経由チケットをキャンセルする。
(バンコク経由は3日以内のコロナ非感染証明書が必要で不可能)


4/1大使館からメール
帰国チャター便、搭乗希望者申し込みメール・・・即、申し込む
料金は、通常直行便は約5万円が約20万円
150名に満たない場合は乗客が不足分を負担する。

4/5 大使館からメール
チャーター便は4/11 AM1:00頃 出発予定

4/6 大使館からメール
チャーター便の変更 4/10 PM11:00頃出発・・・4/11 09:00成田着 予定
※ロックダウン中に犯罪が多発する注意喚起

※その夜、直ぐ近くの路上でドイツ人カップル強盗被害

4/7 ルクラで一緒だったSasakiさんの居るホテルへ行く途中、目の前で
ネパール人が二人組の強盗に襲われた。

4/8 チケット購入
 指定のツアー会社で色々書かされてカード払いでチケット購入・・・21万円

4/9 
使館からメール
チャーター便の変更 4/10 PM8:00頃出発・・・4/11 06:00成田着 予定
タメル 集合場所の変更 16:00出発でバスで空港へ 


ネパール脱出!! チャーター便て成田へ
 4/10 強盗など物騒なのでホテルスタッフと一緒にスーツケース2個を400mほど離れた集合場所まで
運んでもらう。

カトマンズ空港
 空港を利用するものは私たちだけです。
僕は午前にツアー会社から届いたメール添付eチケットをプリンアウトトしていたので
空港に簡単に入れましたがプリントを持参しない殆どのみなさんは、外でツアー会社から
貰うので手間取っていました。

セキュリテーを抜けて搭乗手続きへ・・・・ スーツケース2個で35kg
空港スタッフお姉さんは『5kg オーバー』ですと・・・
『大使館のメールは35kgと書いてありましたよ。『・・・21万も払うのだから、ビジネスと同じじゃないの?』

更に僕の機内持ち込みザックを載せて計量・・・・39kg
お姉さん・・・・悩んでいたので、カードを出してOVチャージを支払うと言うと『ok』 通してくれました。
いい人です。(ちなみに前の方はダメと言われ、まだカウンター横で荷物を出していました。)

小さな売店が2か所開いてただけで食事はできません。
搭乗まで3時間ほど飲まず食わずで待たされました。

 やっとターミナルの外へ出で『これで帰れる』感激でした。





予定通り20:00離陸・・・・
 深夜になっても興奮し眠れなくて映画を2本見てきました。




4/11 06:00成田空港着陸
なんと検疫に機内で4時間待たされました。



 入国検疫は、通路に20名づつ2m間隔で座り、担当官の説明を受けた。
非感染国からの帰国で異常が無いのでPCR検査はなし、検温のみ・・・
帰国後14日間は自宅待機です。

検疫書類に必要事項を記入し無事釈放・・・・
 

Monetは38日ぶりの再会に大喜び・・・・ 三日間はくっ付いて離れませんでした。((笑))
可愛いやつです!!




4/26 自宅待機、14日間が過ぎて自由の身に・・・・ MONETと散歩に出れる様になりました。

 帰国までのご支援してくださったネパール政府、日本大使館、
ネパール航空、Nature Express Travel 、Hotel Sapana Garden、
ポーター、ガイドの方々に感謝いたします。

コロナが収まったら・・・・  ((笑))

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