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薬物療法による治療... - Treatment by medical therapy -

薬物療法による治療

うつ病で用いられる薬は、大きく分けて3種類に分類されます。

抗不安薬

睡眠導入剤

これらの薬について説明していきましょう。


抗うつ薬について

なぜ効果があるのか

抗うつ薬は外来で病院から薬をもらうとき、「意欲が増す作用がある」という説明でもらう薬です。
この薬は脳内物質であるセロトニンとノルアドレナリンの脳内の濃度を上げるのに効果があると
言われています。一般的にうつ病の患者は、この両者の脳内物質が不足していると言われています。

用法と効果

用法については、病院の先生の指示に従うのが筋ですが。薬を飲む患者にとってはつらい作用があります。それは、薬の効果より副作用が先に出ると言うことです。人によっては、薬を飲むとかえって気分が悪くなるから、飲まないようにしているという人がいますが、それは薬の特性ですから、基本的には医師の示した用法を守り、どうしても言うときは相談しましょう。薬の効果が出てくるのは1週間から10日ほどかかります。そして一ヶ月ほどたつとほとんどの症状は消失します。また、薬の量は最初は少量から始めて徐々に適量に増やしますので、病気が重くなったから薬が増やされたとは思わないで下さい。

副作用

抗うつ薬の副作用は次のものが挙げられます。口の渇き、便秘、発汗、かすみ目、めまいなどがあります。中でも私が一番悩まされたのはかすみ目です。もともとメガネなしでも大丈夫なんですが、このときは目の前の物でもぼやけてしまうほどだったので、視力が落ちてしまったのかと思っていたのですが、薬をやめている現在では視力は元に戻っています。これらの副作用はつらいものですが、自分の判断で薬をやめてしまうと、治療に支障が出るだけでなく、薬をやめていることを知らない医師が、薬の効果が出ていないと誤解してしまい、誤った判断をする危険があるので、必ず医師と相談して方針を決めてください。


抗不安薬について

なぜ効果があるのか

抗不安薬の作用のメカニズムについては、以下の様に説明されています。

現在、代表的な抗不安薬として用いられているのが、ベンゾジアゼピン系化合物です。その作用するメカニズムはこうです。私たちの体の中枢神経系には、ガンマ・アミノ酪酸(GABA)という神経伝達物質が広く存在します。このGABAは、神経細胞を抑制する働きを持っています。ベンゾジアゼピン系化合物は、GABAの受容体に働きかけて、不安と関連している神経伝達物質であるノルアドレナリン系やセロトニン系の神経路に作用し、過度に不安を引き起こしている神経系の活動を抑制します。つまりベンゾジアゼピン系化合物は、情動(不安)に関係している部分だけを選択的に作用しているので、意識や知覚機能にはほとんど影響を及ぼすことなく、穏やかに不安をとり除いてくれるのです。

簡単な解釈では、「不安を感じているところに集中的に作用して不安を穏やかに鎮めて、なおかつ他には影響しない」というのが強調する所だと思います。

用法と効果

用法については、医師の指示通りということですが。私がもらった抗不安薬は、食後に飲むもの(デパスかな?)と、極度の不安時に飲むもの(黄色い錠剤で名前は不明)がありました。また効果については、うつ病の時は常時不安感が尽きることがないのですが、抗不安薬はこの不安感を取り除くのに役立ちます。私の感想では、確かに薬を飲むとなんとなく心が穏やかになるような気がします。不安感が和らげば、なんとなく眠るのも楽になる気がしました。

副作用

抗不安剤にはある程度の依存性があるようです。長期に渡って服用したとき、薬をやめると、不安や緊張、不眠、頭痛、めまい等の症状を起こすことがあります。また、副作用としては、眠気やふらつき、めまい、倦怠感などです。もし、車の運転などの危険を伴う作業をするときは、注意が必要です。また、緑内障の人には使えませんので、注意が必要です。