Q&A
投手編



 Q  ピッチャーのコントロールとスピードをつけるにはどうすれば良いでしょうか。
 A  投げるタイミングですが、肘と腰の接触するときがリリースポイントになります。
    コントロールはこのリリースが常に一定になるようにします。
    つまり、肘と腰の接触が一定になればコントロールはつきます。
    スピードは右投げでは、右脚の引きつけが重要です。
    この引きつけが速ければ腕の速さも速くなり、スピードがつきます。


 Q  小学生ではどのくらい練習すればよいでしょうか。
    厚木商業のピッチャーはどのくらい練習していますか。
 A  高校生の投球数は小学生とは比較にならないと思います。
    厚木商業ではピッチャーは平日日暮れまで投げます。
    小学生は筋力もないので週に1度は休養日が必要です。
    投球数は特に制限はありませんが、痛みを感じるようになる練習は
    控えるべきです。
    また、フォームが崩れたと感じたときはすぐに基礎からやり直してください。
    段階を追って練習しますが、低い段階練習がマスターできた時点で
    次へ進みます。
    そして高い段階の練習でつまずいたら、迷わず元の段階へ戻ります。


 Q  スピードを付けるための練習はどうすればよいでしょうか。
 A  ピッチャーの筋力アップには上半身の腕力・握力を鍛えるのが
    一番と思われるようですが、実は脚力が最も重要です。
    ピッチングの後に短いダッシュを繰り返してみてください。
    右投げの場合、左足の踏ん張りと右脚の引きつけが重要です。
    これがスピードと球威を増す秘訣です。


 Q  先日私の地元横浜で、女子の世界選手権がありまして
    観戦に行ったのですが、
     各国数名のピッチャーが「制止後、モーションに入る際に
    前の足(右投手なら 右足)がプレートよりも10cm〜15cm
    前方にまず出て」それから腕が回り
     後ろの足が出てきているフォームだったのです。
     つまり、練習法のところにも記載されている「歩き投げ」の
    ようなステップに なっています。
     これは、投球動作としては問題はないのでしょうか?
     極端に前方に出なければ、前の足をプレートから外してステップし、
    そこから 投球するのはどうなのでしょうか?
 A  確かにルールブックでは自由足(右投げの場合は左足)が
    ステップさせるまでは、軸足(右足)はプレートに接してなければ
    ならないとあります。でも誰もそんな投法では投げてはいません。
    自由足が地面に接するまで軸足が地面を擦っていればよいとされています。
    これも守っている1部リーグ・オリンピック選手はごくわずかです。
    そしてご指摘のように軸足がプレートより前に動いてしまうのも事実で、
    これは明らかな不正投球です。
    軸足がプレート上を擦るのは良いのですが。
    右足ステップで投球する方がリズムがつかめて投げやすいのですが、
    地方大会レベルでは不正投球にされます。
    オリンピックじゃ誰も指摘されません。
    いつも大きな大会を見て憤懣に思うのですが…


Q   女子中学生にジャンピングピッチさせたいのですが・・・
    山口彩はジャンピングをしてるのですか。
A   いわゆるジャンピングですが、前足が着地する以前に後ろ足は
    地面に接していなければならないのです。
    ところが男子や日本リーグ・オリンピックでどの程度守られている
    だろうかはなはだ疑問です。
    ジャンピングについては審判によるさじ加減が大きく、
    アトランタオリンピック予選で、丹野さおり(当時日本体育大学)が
    ニュージーランドで徹底的にイリーガリーを取られて以来、
    日本では魔女狩りのごとくジャンピングがかなり厳しく
    イリーガリーを取られました。
    さて、現時点では、多少ジャンピングであっても後ろ足が完全に
    返っていれば許容される、というところでしょうか。
    この許容量は毎年のルール改正でどのようになるか予断を許しません。
    従って明らかなジャンピングを中学生に教えるのは大変危険だと思います。
    何せ審判は中学生には非常に厳しい!!
    やはり前足が着地するまでは後ろ足は地面を擦らせた方がよいでしょう。
    あと、ツーステップは軸足(後ろ足)がプレートを擦っている場合は許されますが、
    プレートをはずれるとイリーガリーを取られます。
    勿論日本リーグでは取られないのですが…
    それから、山口彩のピッチングですが、彼女の場合は完全に合法です。
    20〜30cmほどは引きずり、前足が着地してからは
    後ろ足は空中にあって引きつけています。


 Q   実は、ここ数試合負けゲームが続いていますが、
    失点の内容はワイルドピッチによ るものです。
     特にショートバウンドが突如、出だし走者が進塁するケースです。
     今後、指導するなかで、どのようなところをチェックしたら宜しいでしょうか?
    ショートバウンドする時、しない時の違いは、どこにあるんでしょうか。
 A  コントロールはリリース時の接触が安定すると定まります。
    ショートバウンドですが、肩に力が入ったときに起こります。
    つまり、肩に力が入ると、肩が上がり、肘と腰の接触部分が変わります。
    腰と手首側が接触するためにピールドロップのような形になり、
    ワンバウンドします。
    力んでしまうと、右ピッチャーは右バッターのインサイドに
    ワンバウンドしやすくなります。
    たぶんに精神的なものが多いので、力まず打たせてとる様に
    指導された方がいいと思います。


 Q  ソフトボールにはカーブやシュートはありますか。
 A  カーブ・シュート共にあります。
    ちなみに私はシュートが得意で30センチくらい曲がります。
    しかし、横に曲がる変化球はバットに当てられてしまいます。
    ですからライズとドロップを覚えた方が良いでしょう。
    右投げピッチャーの場合、
    カーブは手首を内側に曲げ、体を1塁側に倒します。
    シュートは手首を外側に曲げ、体を3塁側に倒します。


 Q  肘と腰が当たりすぎて痛がっています。手首の方に当てるようにしています。
 A  肘といっても肘の骨ではなく、その先の筋肉と腰の下の筋肉を当てます。
    慣れないうちは強く当たりますが、慣れてくるとかするようになります。
    手首の方に当たりますと肘と手首が柔らかく使えなくなります。


攻撃編


 Q  ライズやチェンジアップを打つにはどうすればよいですか。
 A  ライズ打ちはバットのグリップを下げてヘッドを上げます。
    絶対に大振りをしないで、振幅を小さくして上から鋭く振ります。
    エンドランをかけるときのようにミートを心がけます。
    チェンジアップは後ろ足に体重を充分載せて、
    バットを返さないようにボールを押し返します。


 Q  剛球投手を攻略するにはどうするばよいですか。
 A  まずは軽いバットを短めに持って振幅を小さくしインサイドアウトに振ります。
    インコースはセンターに、アウトコースは反対打ちをします。
    あとは徹底的にバント練習をします。
    攻撃は足を絡め、ランナーが出たらバントとエンドランを多用します。
    これは外人に対する日本人の攻撃ですが…
    ピッチャー1人に対して攻撃するのではなく、
    相手の守備の弱点を探して突くということです。


 Q  ソフトボールの基本的攻撃方法を教えて下さい。
 A  ノーアウト1塁・ノーアウト12塁では送りバントが大原則です。
    サードが前進してフォースアウトを狙っている場合は、
    バントエンドランをかけます。
    1アウト3塁ではエンドランまたはスクイズを仕掛けます。
    1アウト1塁ではエンドランを仕掛けます。
    野球より多くエンドランを仕掛けるのがソフトの特徴です。


 Q  野球のバッティングとの違いは何ですか。
 A  野球のバッティングと違うところはテイクバックが
    ほとんどないというところでしょうか。
    プレートホーム間が野球の約2/3ですから女子高生の投球でも
    野球に換算すると…130から150km/時にもなります。
    バットの始動は下半身中心になります。
    決して腕で持っていかないということです。
    後ろの膝の入りを使って腰を入れ一気にバットを
    インサイドアウトにダウンスイング気味に振ります。 


 Q  スライディングの練習方法はどうすればよいでしょうか。
 A  砂場などで練習します。
    まず、片脚を曲げて(多くの場合左足)、
    曲げた脚の靴の外側を地面に付けます。
    反対の脚(右足)を伸ばしてお尻をつきます。
    このような形を砂場でつくり、慣れたら砂場でスライディングします。
    手は基本的につかないようにします。


守備編


 Q  両手ではなく片手で捕球するのはなぜですか。
 A  グラブにボールが入るときに両手で捕るとグラブを引いてしまいます。
    グラブはボールが入るときに押すと閉まりやすくなります。
    ですから片手で捕るとボールがグラブにしっかりと入るのです。


 Q  左バッターのバント・スラップに対する守備を教えてください。
 A  ショートの守備位置を前にしてスラップに備えます。
    ファーストとサードを前にして、バットがバントの動きをしたら、
    ダッシュをしてプレッシャーをかけます。
    基本的にバント・スラップはアウトコース低めが打ちにくいので、
    インサイドワークは@アウトロー Aチェンジアップ
    (動いてバント・スラップをする場合に有効、止まってバントする場合は
    簡単にされてしまいます) Bインハイ(ボール)
    Cアウトロー このパターンで攻めます。
    アウトローの球はドロップ系の方がいいです。


 Q  ショートの守備とトレーニング方法を教えてください。
 A  ランナー1塁の時はやや2塁よりにポジショニングをします。
    ランナー2塁の時は逆に3塁よりです。
    右バッターはやや後ろに左バッターはやや前よりに守ります。
    2塁ベースよりライト方向の外野フライ・ゴロはショートが
    2塁のカバーに入ります。
    逆はショートが中継に入ります。
    トレーニングは横の動きが多いので、
    10mの左右ダッシュをするといいでしょう。


 Q  セカンドとショートの守備位置と互いのベースカバーはどうするのですか。
 A  ポジショニングは守備編を参考にしてください。
    打球が2塁ベースを挟んで1塁方向に飛んだ場合、
    セカンドがボールを追いかけるか、
    中継プレーに入り、ショートが2塁ベースに入ります。
    逆に3塁方向に飛んだ場合はショートがボールを追いかけるか、
    中継プレーに入り、セカンドが2塁ベースに入ります。
    2塁盗塁の時は打球の飛んでこない確率の高い方の守備者が
    2塁ベースに入ります。
    これは事前に打ち合わせる必要があります。
    ソフトボールの場合、ランナー1塁の時はバントの確率が高いので、
    セカンドは1塁ベースカバーにはいることが多く、
    ショートが2塁盗塁のケースは2塁ベースに入ることが多いです。


 Q  セカンドの守備について。
 A  セカンドはゴロが多いので捕球送球が正確にできることが必要です。
    ボールを捕球するときにグラブを先に地面に付けて捕球します。
    投げるときは小さなフォームで素速く投げます。
    ポジショニングはバントが予想されるときは少し一塁側に寄ります。
    右バッターの場合は少し二塁側後ろにさがります。
    バントの時は一塁に入って捕球します。
    よくわからない打球の場合(あたり損ね)はファーストが前進するので、一塁に入ります。
    くれぐれも打球を確認してから動きましょう。
    2塁ベース方向のゴロは遠くに逃げていきますので、
深めに(センター方向)に走ります。
    間に合ったらフォアハンドで、間に合わなかったらバックハンドで捕り、
体重を右から左へ移動させ1塁へ投げます。
    打球に対しては、ライト・センター方向の打球は追いかけて中継プレーに参加します。
    レフト方向は2塁ベースカバーに入ります。
    フライの守備範囲ですが横に大きく動きます。1塁ベース後ろまでセカンドの範囲です。


 Q  サードのバント守備はどうすればよいでしょうか。
 A  野球と大きくちがうのがサードのバント守備です。
    バントの気配があるときは投球動作の時にやや大股で
    ゆっくり前進します。
    打者のバットが動いたらダッシュで前進して捕球体制になります。
    右足で踏ん張ってブレーキをかけ左足を投げる方向(1塁)にステップして送球します。
    ホワイトベースのややセカンドよりに投げます。


 Q  ランナー1・3塁の時の守備で簡単に1塁ランナーを盗塁させない方法は?
 A  色々なパターンがあるのですが、
    1.短めにショートに投げて3塁ランナーを誘いだし、
      バックホームでアウトにする。
    2.サードに投げて飛び出した3塁ランナーをアウトにする。
    3.素速くピッチャーに返球し、ピッチャーからサードに素速く転送し
      3塁ランナーをアウトにする。
    4.短めにセカンド(守備者)に投げて3塁ランナーを牽制しつつ、
      1塁ランナーを1塁に戻す。
    これらは事前に打ち合わせるか、サインで行います。


 Q  冬場の練習はどうすればよいでしょうか。
 A  冬場はグランドが使えない・練習時間が短いなどの
    ハンディーがある一方、
    かなりの運動量でもばてないという利点もあります。
    そこでダッシュやランニング・筋肉トレーニングを多めにします。
    例えば
    ・ミニハードルをケンケンで飛び越えたり
    ・シャトルランといって左右5mの間にボールを置き、
     反復横跳びのように自分の持っているボールを右のボールと
     取り替え次に、左のボールを取り替える。
     このように左右に走り、ボールを取り替えることによって
     低い姿勢を作らせます。これで選手を並べて競争させます。
    ・背走捕球 ボールを後方に投げてもらって背走しながら
     ボールを捕ります。
     このような運動は簡単でかなりハードです。
     シャトルランは3往復したら息が切れます。
     後、器械を使った筋肉トレーニングも有効です。
     室内でも出来る捕球練習をして欲しいですね。
     ピッチングは真冬でも可能です。
     北海道のあるチームでは特製ビニル温室で
     投球練習をしたそうです。

今後もQ&Aを更新していきます。