趣味でゲームを作っていても、やはり好不調の波、ノッている時と そうでない時というのはある。さしずめこの頃は 絶好調といったところ だったろう。
G・BALLと時を同じくして構想していたのが、このNON−STOPという ゲームである。アイデア自体はやはり小学生の時に考えたものであるが、 ようするに倉庫番をアクションゲーム にしてしまおうというものである・・・ というと多少語弊があるが、止まらずに動き続ける自機をうまく操作し、 荷物を押して所定の場所に収めるという内容である。 さらに、「どこに荷物を収めるか」は見えず、その場所に荷物を持っていったときに はじめてわかる(荷物が壁になる)。 所定の場所は文字などの一定の形を形成しており、見つかった場所から残りの 場所を推定していくことができる・・・ 構想時のキャッチフレーズは、 「クルクルランド+倉庫番」であった。
このゲーム、G・BALLと一緒に送る予定であったため、G・BALLが完成して すぐに制作にとりかかった。オールBASICで、G・BALL以上に 「難しい処理というものが殆どない」プログラムであったため、さほど苦労せず 完成すると思われた。
G・BALL完成の翌日は学校の強歩大会の日であった。 この一大イベントを無事に切り抜けたあと、 早速NON−STOPの制作にとりかかった。 前述の通りの絶好調な時期であったのと、気の重いイベントが終わった 充実感とで、制作は極めて順調に進み、 その日のうちにあっさり完成。 G・BALLと共に投稿した。
結局このゲーム、G・BALLのほうが採用されたことで自動的にボツに なってしまった。まあ、自分で見てみてもオールBASICだし あまり採用レベルのプログラムではないなあという気はしていたが、 アイデアはわりと気に入っている。


リストを短くするためのシンプルなタイトル画面。
NON−STOPの文字が動き回る。

荷物を押して、所定の位置に持っていく。どうやらこの面は
「→」の形らしい・・・

×にぶつかるとゲームオーバー。
ASMDも、オールBASICのゲームである。こちらはトランプの「ドボン」 の面白さをゲームにしたいという欲求から生まれたゲームであり、 画面上にある数字を、画面左側にある2つの数字ボックスをうまく入れ替えて 取っていくという内容である(取れる数字は、2つの数字の加減乗除により決まる。 「6」と「2」なら、「8(=6+2)」「4(=6−2)」「12(=6x2)」 「3(=6÷2)」の4種類の数字が取れる)。ただし、敵が一人いて、 自分が取れる数字は敵も取れる(取られたらゲームオーバー)。
考える部分といえば取れる数字の判定くらいで、プログラム自体は非常に易しいため、 画面構成やブロック入れ替え時の演出、難易度の調整などに気を配った。 数字ブロックの表示場所も、左のほうがいいか右のほうがいいかで 結構考えた。結局「 左脳のほうが計算に向いているから 左側に置こう」とか考えて 左側にしたが、よく考えると左視野を見てるのは右脳であるからこれは 思いっきり逆であるがまあ結果的に左側のほうがプレイしやすかった(ような気がした)ので 結果オーライであろう。
ある日の日曜、このゲームを実現すべくプログラミングに没頭する。 この頃はあまり毎日プログラミングすることはなく、結構間隔が空いていたので 知識が残っているか心配だったが、いざ始めてみると特に問題もなく、 プログラムはその日のうちに完成した。何度も味わっているが、やはり プログラミングは楽しい。心地の良い充実感である。
このゲーム、自分では面白いと思ったのだが、投稿の結果はボツであった。 今見返すと、確かにつまらなくはないが、キャラが小さく、 オールBASICということもありかなり地味なゲームであることは確かだ。 それなりには面白いと思うんだけどねえ・・・。


画面左側の数字をうまく合わせて数字をとりまくれ!

入れ替え時のアニメーション処理(?)

やった、クリアーだ!

面が進むと16進数も登場。

敵につかまったり数字をとられたりするとゲームオーバー。