「ふっ、性懲りもなくまたやられにきたか。」 東京が余裕の笑みをみせた。

「だまれ!今日は仲間がいるんだ。」 浦和が負けじと怒鳴った。

「そうだ。我々2人を相手には戦えまい。」 水戸も続いた。

だが、 東京は相変わらず動揺のかけらも見せない。しびれをきらした2人は、ついに攻撃にでた。

「くらえ!ダブルシティアタック!」超必殺技が 東京に炸裂した。

だが、何という事だ!まともにくらった筈なのに、彼は微動だにしていなかった。

「それで全力か。」あざ笑うように、今度は彼が技を披露した。「 皇居ビーム!」

それは、圧倒的な威力だった。

2人はなす術もなく倒れた。「このままやられるのか...!」

だが、突然、ビームが止まった。 東京の後ろから誰かが攻撃をくわえたのだ。

「誰だ!」 東京が驚いて振り返った。そこには、新たな2人の姿があった。

千葉大宮!」それは、 浦和たちの仲間だった。

「ぐずぐずするな!先手必勝だ!」 千葉が叫んだ。「よし!」

4人は素早く集まった。

「フォースシティアタック!」

その凄まじい威力には、さすがの 東京も耐えられなかった...。

力尽きた彼は、轟音をたてて倒れた。

「やった!」 水戸が跳び上がった。「遂に奴を倒したぞ!」

「これで東京都はガタガタになるはずだ。」 大宮はあくまで冷静だった。

そこへ、急に聞きなれない声が現れた。「フフフ...果たしてそうかな...」

「誰だ!」浦和が身構えた。

その声は続けた。「 東京は形だけのリーダー...それが消えたところで何も変わりはしない...」

「なんだと!」 千葉が驚きの声をあげた。「 東京より強い奴がいるというのか?」

「その通り...それもゴロゴロとな...だが、おまえらの相手など、この私で十分だ。」そいつの声が変わった。

「この 秋葉原が、 4人まとめて地獄におくってやる!」奴が姿を現した!

電機街ボンバー!」

「うわああっ...!」 水戸がまともに食らった。

「大丈夫か!」3人が駆け寄った。

「くっ...俺はもうダメだ...しかし、奴の技の弱点がわかったぞ...」

「フ...何をゴチャゴチャ言っている...もう一度食らえ! 電機街ボンバー!」

「よしわかった...試してみる。」 千葉が立ちはだかった。「 文系ガード!」

「何い!」

驚くべきことに、 千葉は無傷で技を防いだ。

「やはり...! 秋葉原よ、おまえの技はたしかに強いが、 文系には効かないのだ。」

だが、技が敗れたにもかかわらず、意外に 秋葉原は慌てていなかった。

「フフ...よくぞ見破ったな...さすが腐っても首都圏という訳か...」

「貴様、なぜ落ち着いている?」

「それを知ったら、貴様らのほうが慌てるだろうぜ。」

「なに?」

「出でよ、 神田!」

そう、 秋葉原は仲間を連れていたのだ! 神田は彼の双子の都市だった。

秋葉原が勝ち誇って言った。

「こいつの技は、 理系には効かないが、 文系には強い。それを私の技と合わせれば ...」

防ぎきれない、4人はそう直感した。

「食らえ! 電機街ボンバー!」

そして、 神田も技を繰り出した。

「ダイナマイト 古本街!」

(つづく)


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