第3章


MOUNTAIN CLIMBERの後、今度は DOLE RUNNER(ドーロランナー) というゲーム (内容は秘密)を作って投稿した。 埋まる床や敵の移動アルゴリズムなど、考えがどころが多く、 なかなか楽しいプログラミングだったのを覚えている。

発表は12月号だったが、結果は完没。しかし一応、「投稿ありがとう」には載った。

この号は今でも持っていない。というのも、その頃、あまりにもベーマガに のめり込んでいたため、親に「目が悪くなるからやめろ」と、ベーマガ禁止令を 出されてしまったのである。新しく買うことはおろか、これまで買ったものも 読めなくなってしまった。半年間付き合い続けてきたベーマガと、ついに 別れるときがきたのであった…。

で、次のベーマガを買ったのは2ヶ月後だった。
というわけで、'85/12月号と '86/1月号は買えなかったのである(1月号のほうはあとで友人に借りた。 ていうか貰った。)。

ベーマガはますますパワーアップしてきて、プログラムコーナーだけでなく、 その他のページも面白いものが増えてきた。特に、ゲームスタジオが プログラミングの質問に答えてくれるという「ゲーム・プログラミング質問箱」 (題名違うかも)は、非常にためになったし面白かった。「2進数の論理演算」 「画面データの圧縮」などの基本的な(しかし大事な)ことから、 「3次元迷路の表示」「3角形の内部の点を求める方法」、果ては 「スプライン曲線の描画」まで、 内容も結構ハイレベルだった。 しかし、主力回答者のチャーリーやまも氏がいなくなってからは急激に つまらなくなり、結局1年で終了してしまった。

本誌だけでなく別冊も充実していた。「ALL ABOUT NAMCO」は ドット絵や楽譜、各パソコン用のナムコゲームの紹介など濃い記事が満載の めちゃくちゃ面白い本だったし、
「山下章のChallenge!Personal Computer  Adventure Game」
「山下章のChallenge!Personal Computer  AVG&RPGシリーズ」
は、 別にAVG,RPGを解くのに使うというわけでもない(ていうか、PC−8001 mkII用には既に最新ゲームは出てなかった。)のに全巻持っている。

こういった本で、ゲームの対象機種が「PC−8801」とか「FM−7」とか なっているのを見ながら、私はこれらの機種へのあこがれを強めていったのであった。 「PC−8801が手に入れば、サザンクロスもデゼニワールドも はーりぃふぉっくすも軽井沢誘拐案内もみんなできるのにー」と指をくわえて 眺めるだけだったPC−8001mkIIユーザーが私だけでなかったのは 明らかである。


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