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「社会心理学研究の技法」







informationお知らせ 本書は、社会心理学の研究を行おうとする短大生以上の人たちを対象に書かれたものです。社会心理学の研究方法には種々のものがありますが、卒業論文研究で多く用いられる質問紙調査と質問紙実験に焦点を当ています。そして、それらを効率よく、意味のある形で実行できるように説明してあります。V部には、マス・コミュニケーション、流行、ジェンダー、恋愛と対人魅力という学生が関心をもちやすいテーマに関する具体的な研究も紹介されています。また、データを取るとその分析が不可欠で、統計的な知識も要求されます。そのために、W部では、統計の基礎について記述されています。また、最終章には文献の探し方も書かれていますので、文献研究の手引きにもなります。

 4章 実験研究の考え方 (pp. 74-89) 私が担当した4章においては、実験研究に焦点を当てています。まず、そもそも実験とは何か、実験にはどのような登場人物(実験者、被験者、実験協力者)がいるか、独立変数と従属変数は何か、仮説や因果関係とは何かなど、実験に関連する基礎的なことを述べました。さらに、実験研究で重要な妥当性(仮説を検証するという目標のために、実験がどの程度適切な計画や手続きをとっているか)とリアリティ(被験者が自分の置かれた状況をどの程度意味のある、日常的なものであると捉えているか)について言及しました。

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村田光二・
山田一成(編著)

2000 福村出版
\2,730 


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