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登山探検  知床岳を登ってみたい!


湿原にはP1132からの崖の中間部から離れ、なだらかなハイ松帯の迷路に入る。時折ハイ松から顔を出すことがあるがほぼ視界のない迷路だ。そんな中でこの池糖群にでると安心する。とても綺麗な湿地帯だ。花咲き乱れる頃を見たいものだ。地図にある沼は 上部写真の一番奥の沼で、小川が西に流れ出ているようだ。時間があるとのんびりと沼巡りもいいのだが、今回はのんびりする時間がない。上の写真は、P1243への登り途中からの写真。
湿原に出たところを忘れないようにしよう。踏み跡はあるものの思い違いをするとやっかいだ。
湿原からP1243までの登りにもテープが着いている。下りに道をはずしたもののハッキリと道がついている。


P1243方向から待望の知床岳を望む。

P1243から知床岳までは幾分のハイ松があるものの明瞭な道とじゃまな物が少なく思った以上に早い進みとなる。しかし、登山道が崖とともに途切れているところがあるので注意が必要だ。今日の知床岳までの行程は、天候に恵まれ迷うことはなかったが、ガスが架かると迷ったり崖から落ちたりすること請け合いだ。
知床岳山頂にはプレートがなく、一等三角点とそれを示す木杭が低い広葉樹に囲まれていた。
近くにある大きな岩からは、360°の展望が広がり、硫黄山を境にオホーツク海と根室海峡を一度に望める。また、北方向にはポトピラベツ川の涸れ沢を挟んで知床岬までが一望できる。 台地が海に落ちていくのがよくわかる。
ここ山頂で心いくまでのんびりと遠望を楽しみたいが、下山を考えると食事もそこそこに立ち去らなければならないのが残念でならない。
帰り道は、達成感からか軽快に歩くことができ、知床沼到着目標時間の12時までに40分を残し到着した。


知床岳山頂から硫黄山


知床岳山頂からホトヒラベツ川涸れ沢を挟んで知床岬


知床沼で昼食を摂り、リュックを整え12時15分相泊を目指して出発する。
思った以上に軽快に下山が進んだ。登りの教訓を生かし、快晴の暑さをしのぐためそれぞれの水場で頭から水を浴び体温調整をし、無事ウナキベツ河口に15時10分着き安心する。
青い沼からウナキベツ河口までは道が複相しているらしく、途中登りに使った道とは違った所を下ってきたようだ。安心感から思うがままに歩いてきたため、ウナキベツ河口のロープのある急登の北側にでたらしく、がむしゃらに崖を下りてきた。 下りも慎重に歩くべきと反省しきりである。
観音岩をこえ海岸をひたすら歩き、明るいうちに相泊に到着する目途が着いたところで、海岸に大の字になって大休憩をする。 疲れた体を起こし、気を入れ直して出発する。
今日の行動開始から12時間で相泊に無事到着である。下山を登山ポストで記帳し、露天の相泊温泉で疲れた体を癒す。羅臼市街で食べ物と冷えたビールを仕入れ、羅臼漁港でメールを打ちながらビールに喉を鳴らす。
1日早く下山したので明日行動時間6時間30分の知床硫黄山に登ることとなる。



GPSのトラックだが、P1132から青沼まではGPSがOFFになっていたため推測での記入です。あくまでも参考程度にとどめての使用をお願いします。
上記の地図は、知床岬へ行くために作成(20240205)しなおしたもので、登山時間表記は下記のものと違いますが、標準的な時間を記してあります。

相泊5:20-7:00ウナキベツ河口7:15-9:00青い沼9:30-11:40ポロモイ台地入口-12:40知床沼5:20-6:10P1132-7:50P1243-8:25知床岳8:50-9:20P1243-10:40P1132-11:20知床沼12:15-13:00ポロモイ台地-14:00青い沼-15:10ウナキベツ河口-17:20相泊    行動時間〜1日目7時間20分2日目12時間                                    2004/9/2-3