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登山探検  知床岳を登ってみたい!

ポロモイ台地から知床沼までのほぼ3分の2の所に池糖を持つお花畑(左上写真)がある。休憩にはもってこいの所である。実になったチングルマの群落となっていた。
ここから15分ほどで知床沼の北東角に突然と飛び出す。
6時間の予定時間に対し1時間20分のオーバーで到着した。途中ではテントが張れる時間に到着すればと思いつつ登ることもあったが、無事待望の知床沼に着いたことに感謝である。明日のことを考え体を十分に休めることにする。
テント場は意外と広いが、湿った地面が多く増水や雨の後だとテントを張るのが大変だろう。今回は湿っていたので沼から一番離れた所にテントを設置したため快適に過ごせた。
まだ昼を過ぎたばかりだというのにウィスキーのお湯割りを飲みながらのテント設営であった。疲れた体には美味しい飲み物だ!
のんびりするつもりが時間をもて余し、明日登るP1132の中腹までの散歩。ここには、湿原から10分ほどの登り口 (岩溝を渡るが、その岩溝の上流。3m程登山道から離れる。)に小さな水場があり、2リットルほど飲み水を汲んできた。
それでも時間があるので、ポロモイ岳の方向(から見た知床沼。右写真)に登ってみた。はっきりと登山道がついている。ここから知床岬に行ったとの記録がネットにあったが・・・。
知床沼の水は、淡い茶色がかった水で、ピート(泥炭)か鉄分かわからないが沸騰してから飲んでも美味しいとはいえない。味の濃いインスタントラーメンやレトルト用にはOKだ。その点、先ほど汲んできた2リットルの水はやはり水だ!
夕陽を肴に独りホットウィスキーを飲み続ける。


P1132中間から知床沼とポロモイ岳を望む。


明日の晴天と早起きを確信してほろ酔い気分で眠りに着く。
知床の奥地での一夜であったが熊の心配をしなかった。雰囲気が熊を感じさせなかった。夜中に明るさで目を開く。月の光であった。 これもまた幻想に生える最果て知床のひとときである。
4時頃に目を覚まし、出発の準備をしながら下山のためのパッキングをする。今日の行程は、12時までに知床岳から知床沼に戻れば相泊まで下山。12時を過ぎての知床沼到着の場合は、ウナキベツ河口でテント泊と決めた。
下山用の重装備はハイ松の中に隠し、日帰り装備で5時20分軽快に出発する。P1132までは所々にテープがあり踏み跡を確認しながら進むとほぼ 迷うことなく着くだろう。ただし、大きなリュックを背負っての行動は、ハイ松やブッシュに捕まり大変だ。ましてや縦走装備での行動は時間と体力を十分に消耗するので知床沼にデポすることをお勧めする。
P1132から崖沿いに南西に進むが、背丈を超えるハイ松が多く茂っている。ここもテープが着いているが一本道ではないようだ。ここも先ほどと同じように踏み跡を確認しながら進むと難しくはない。踏み跡を見失ったら10m以上進まないこと。迷ったら原点に戻る。これを確実に実行すれば迷うことなく知床岳に着く。
この崖の中間地点からウナキベツ川の源流を見下ろす(左写真)と遠回りせずに登れそうな気になるが、ここにルートはないのだろうか?
下の写真は、同じく崖の中間からウナキベツ河口方面とポロモイ台地を見たところである。