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15分ほどで左岸の残雪を登り先に見える滝を巻く。 30分ほどで650m付近の2段の滝(右上の写真)に出会う。ここは右岸の高巻きとなるが右岸からの細い滝を越えトラバース(赤いライン)し進むと木々のなからか待望の七ツ釜が見える。このトラバースはさほどの危険性は感じなかったが滑落するとただではすまないので緊張して渡るが緊張もここで終わる。 |
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七つ釜を過ぎてもスノーブリッジがあったが、天井は10cm程しかなく今にも崩れ落ちそうだった。敢えてこの上にあがる必要のないところなので、右岸を通過したが崩壊したときには上でも下でも生きてはいないものと思った。 核心部を過ぎての遡航は、32kgの重さもさることながら気の抜けたコーラのようなもので疲れが出てくる。先の上二股付近に焚き火の煙らしきものを確認したときは嬉しかた。私は一番奥のサイトを選んだがこれが正解のようだ。そこには細い滝があり冷たい流れがあった。当然のようにビールの缶500ml×2本を飲み頃に冷やした。最高の時間だ。ここで32kgのリュックがものを言う。まず、ウイスキーの水割り飲みながらサイトを作るが疲れた体にはアルコールが良く浸み良いも早い。同じ所に札幌の4人パーティー「同人マタル」が居て、楽しい時間を過ごさせてもらった。 |
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今回は二泊三日の単独行程で、ヌプリとソエマツ岳を登るつもりだったが天候と体調をを考えソエマツ岳への登頂をあきらめざる終えなかった。 翌朝快晴の中ヌプリを心地よく下山し、上二股を独り占領しての裸の宴会は最高に気持ちが良かったが、そんな思いも夜半からの雨で一変した。23時頃から降り出した雨は、2時頃には大粒となりツェルト内部に雫を落とし始め、ゴアのシュラフカバーを使うことなくゴアの雨具を着ての就寝となったが、増水が脳裏をかすめ眠りにつくことが出来なかった。4時には食事を終わらせひたすらテントの中でパッキングをし、最終食事の支度をしていた。ツェルトと炊事用具の収納場所を確保し明るくなるのを待つ。すでに沢を歩ける支度が完了していた。5時雨の間隙を待ってパッキングを完了し雨の中をゴアのカッパの上だけを着て出発する。 雨のヌビナイも乙なものであるが、あまり余裕がない。ましてや雨の中の核心部はとてもきついので、カッパをリュックに押し込んでの下山となる。時折雨粒が水面を叩き、はねっかえりのクラウンが出来るなか下山に7時間を要したが、ほとんど休憩をせず食事もかりんとう数本とリゲイン500mlのみでの下山となた。やはり増水は怖い!それと廃林道を使うと早いのが印象に残った。 |