丸山遠見(まるやまとおみ)327.4m
 


モラップ山から望む丸山遠見と樽前国道

 
 丸山遠見は、樽前山があたかも翼をひろげた白鳥の姿のような緩やかな傾斜にある小丘陵である。
 その山頂には、昔森林火災予防を目的として建てられた丸山遠見望楼があり、四代目となる現在のものは2001年秋に完成した。
 この一帯の森林は、1739年の樽前山の大噴火によって全滅した後に生成されたものといわれている。その後1954年の洞爺丸台風により風倒木被害を受け、自然林から人工林へと変貌をして来た。
 高さ13mの丸山遠見望楼からの展望は、南に苫小牧市、東に千歳市を望み、360度全開の中に樽前山をはじめ風不死岳、丹鳴岳、漁岳、空沼岳、紋別岳が望め 、遠くは夕張や日高の山々をも 見ることができる。
 冬の丸山遠見へ行くには幾つかのコースがあるが、今回は森林管理署丸山休憩所からの丸山コースと苫小牧側からの十哩(マイル)コースを紹介する。

  なお、この地帯は緩やかな丘陵地帯で、林道を使わなくても登れるためコースを自由にとることができが、国有林でありスノーモービルでの入林は許されていない。
 
丸山コース(2万5千図:樽前山・支笏湖 標高差:91m)
 
適した装備  歩くスキー・山スキー・スノーシュー
 
コースタイム(歩くスキー)
丸山休憩所(←0.45 1.00→)P286分岐(←0.10 0.20→)丸山遠見(←0.25 0.20→)丸山8号線林道経由国道(←0.50→)丸山7号線林道経由丸山休憩所     上り 1時間20分  下り 1時間10分
                 (P286分岐を通らずに丸山8号線林道・自転車専用道路経由で下山の場合40分)
 
交通
 苫小牧からの中央バス「支笏湖」行きの便が二〇〇一年十二月から休止になっている。また、約一km湖畔寄りに中央バスの「分岐点」停留所があり、一日数本の支笏湖畔と新千歳空港を結ぶ便があるが実用的ではない。
 
マイカー情報
 苫小牧駅から樽前国道(国道276号)を22kmほど北上すると丸山交差点手前左に森林管理署丸山休憩所がある。ここにも駐車場 はあるが作業のためもので、施錠されるので使用できない。駐車場は、国道向かいの送電線管理スペースか100mほど北に大きなスペースがある。
 
 

森林管理所丸山休憩所

この先に林道をさえぎるゲートがある。

ガイド
 どちらの駐車スペースからも国道を横断しなければならないので、車の往来には十分の注意が必要だ。スキー・スノーシューは 森林管理署の丸山休憩所付近で履くとよい。休憩所前を過ぎると車庫があり、その西側に第2縦断林道をさえぎるゲートがある。
 3.8kmの行程で標高差91mと緩慢な針葉樹林帯の登りが続き、 右手に数本の枝道があるが丸山7号線林道 との分岐以外は、左を選択することになる。案内板は、P286分岐の一カ所だけであるが迷うことはないだろう。
 ほぼ山頂までは展望を望むことはできないが、エゾシカやキタキツネをはじめエゾタヌキ・エゾイタチ・キテン・クロテンなどの足跡が観察でき、ときにはその姿を観察できるかもしれない。
 第2縦断林道が遠見林道と交じわる手前辺りからアップダウンの変化が出てくる。また、遠見林道に入ると木陰に樽前山や風不死岳・紋別岳が見え隠れし、 カラマツの間伐材を利用した林道工法の工作物を過ぎ、丸山遠見を大きく左に巻いて登りきると太いカラマツで造られた四本の支柱に支えられた望楼が現れる。  
 山頂の展望の悪さとあいまって、望楼からの展望は感動を覚えるほどである。ここに備え付けのノートには、多くの人々が素直な感動の言葉を残している。
 望楼の展望部は一坪ほどしかないが、四方に窓があり太陽の恵みと景観を官能するには十分すぎる施設である。
 下山は丸山遠見直下の遠見林道から分岐する丸山8号線林道を下って行くと最短で国道に出ることができる。最初の出だしは少々急であるが、ほかは緩慢な下りとなり、このあたりから山スキーではシールの着用が必要となる。国道手前で平坦な丸山7号線林道に乗り換えて進むと、往路である第2縦断林道に合流する。
 時間に余裕のないときは、国道を横断し、自転車専用道路を行くと約20分で森林管理署の丸山休憩所に着く。
 厳冬期に最短距離である丸山8号線林道から上る場合には、近傍に駐車スペースはなく、丸山コースと同じ駐車スペースを利用することとなる。春先国道の路側帯に雪がなくなる頃になると晴れた日に駐車している車を見ることがある。
 

樽前山と丸山遠見望楼

丸山遠見望楼展望内部