遡行


      入渓間もない函
 前日18時に天人峡グランドホテル横の駐車場に着き、同ホテルの温泉に入り、ビールを飲みながら車中泊する。
 起床が予定より遅れ出発が5:40と少々遅れる。
 入渓はクワウンナイ川右岸沿いにある林道をポンクワンナイ出合いまで進み、踏み跡たどり川床に下りる。
 霧雨の沢出合い(618m)に函があり、右岸の高巻きを利用する。
 ここから980m二股までは広い河原を函をまじえながら徒渉を繰り返し進むが、最大でも腰程度の函で問題はない。また、小沢が数本入り込んで来るが、783m・876mの出合いははっきりと確認できる。ただし、縦走装備での河原歩きと徒渉は、浮き石などでバランスを崩すと修正がきかず転倒し事故の元となるので十分な注意が必要だ。

        980m二股
 ちなみに、入渓1時間で29kgの荷物を背負い前のめりに転倒し左手2本(中指軽傷・薬指中等症)を捻挫。危険を感じWストックを出して使い始めるが入渓3時間目にしてストックを中間部から折ってしまった。幸い3本繋ぎの中間部だったのでストッパーを交換して2本繋ぎで急場をしのいだ。なにがあっても単独での入渓は自分だけで、十分な装備と下調べ、そして慎重な行動あるのみと痛感する。捻挫は軍手ごと常に川に浸し、就寝前に痛みは引いた。
 980m二股は化雲の沢からの水量がほぼ同じで、正面に崖となった尾根が突き出ているので間違うことがないが、水量だけで歩いていると迷いかねないので、常に地図とコンパス、高度計があると間違いない。ここでインスタントラーメンで40分間の昼食タイムを取る。 左岸に4張りほどのサイトがある。ここから魚止の滝まで20分のはずだが・・・・・
 
 

第2の滝

魚止の滝

 魚止の滝は、川が「S]字にクランクした奥にある。この滝の写真を見ることがあり、まっすぐ撮れよと思っていたが、岩の上から自分が撮っても同じだった。あちらこちらの溜まりには痩せた小型のオショロコマ が多数確認できるが、幕営地が2時間半も先にあるので痩せたオショロコマをあきらめるざるおえない。
 この滝の手前左岸に顕著な幕営跡(2〜3張)があり、ここを通って滝を越える。幕営はここほかにも可能だ。
 魚止の滝をこえると短い急な滑滝がありその向こうに第2の滝がある。第2の滝は右岸を高巻くが危険はない。

滑滝の始まり(大きな釜を持つ)

   
    奥二股(銀杏ヶ原からの滝)
 第2の滝を越えると大きな釜を持つ滑滝が「滝ノ瀬十三丁」の始まりである。川幅一杯に苔むした河原を勢いよく水流があり、その流れに身を任せたくなるがどこで止まるのか保証ない。時間があったら是非試したいものだ。
 ここに生えている苔は長めのもので、写真で黒く見えるところ全てが苔で、薄茶色のところが岩盤だ。
 写真でもわかるが、この幅広で真っ直ぐでクッションが効いたこの滑の遡行がそう簡単に忘れられるものではない。単調な八時間の河原歩きを持っても見る価値、肌で感じる価値がある。簡単ではないが、是非体験を!
 この滑は、奥二股で銀杏が原からの水流と合流してからもまだ上流へと続き、総延長約1.5km、約一時間の遡行となり、ハングの滝までにはまた普通の河原歩きが20分ほど出てくる。
 
   

滑滝の終点

ハングの滝

 ハングの滝は、オーバーハングからの名称のようで、直登できそうにない。
 滝の2〜30m手前右岸に踏み跡があり、最初は崖に向かい、崖沿いに滝から離れるように進むと垂直の壁を残置ロープを頼りに登る。残置ロープがなくても空身なら登れるだろう。
 登り切ったところと河原の間に絶好の幕営地(2張)がある。
 二股の滝は二段の滝で全く登れるものではなく、右股から音を立てて落ちてくる滝を右に見ながら二股の滝との間のガレを注意をしながら?登ると紅葉の黄金ヶ原が見える。
 今日の行動時間を16時までと考えていたのでそろそろ幕営地を探す。

二股の滝