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登山探検  恵風不死岳を大沢から登ってみたい!




約10mのF4とルンゼ状の巻き道


残雪の間から見えるF4→
F4は直登せずに、左岸のルンゼ条の所(赤矢印)をほぼ垂直にロープ利用で登るのですが、かなりの腕力が必要となります。
滝自体は残雪の合間に全容を見る帰途ができましたが、残雪の先端部分や巻き道へのルートは十分の注意が必要です。
このF4からしばらく行くと、勾配がきつくなってきますが、春の暖かい日だったのでアイゼンの必要は有りませんでした。
北尾根の8合目と9合目の中間に出るには、C850付近から右手にトラバースしてから登りますが、わかりづらいかも知れませんので、前ページの写真と地図をながめて脳裏に焼き付けてから 行って下さい。
本来このルートは北尾根に逃げるのではなく、山頂東の窪みに出るのが正解のようです。
前ページ右上の写真で残雪が左手に延び、山頂中央に届いているところです。当然のようにアイゼンとピッケルは必需品ですし、窪み手前の乗っ越しは岩だったような?ここ以外に右に3本の残雪が見えますが、危険です。
前回西側の残雪を詰め、東側に逃げ(全く逃げになっていない。)てから北尾根コースに出ましたが、大変でした。無謀にもアイゼンもピッケルもなしの晩秋で、薄っすらと雪がありました。
今回の下山は、残雪を巧みに利用しての楽朕下山でした。天気の良い日に最高です。あ〜あケツが冷た〜い!!

無用な言葉:この沢を登山者の間では「大沢」と呼んでいるが、本来の「大沢」はここからモーラップに向かい、一つ目の橋「大沢橋」が架かっている沢名です。橋が架かっているところに沢名の表記が有ります。
登山口のある大沢には橋が有りません。確かに大きな沢で、中流部には流水を確認できますが、その流れは伏流水となり国道まで届かず、直接支笏湖の湖底に流れ込んでいるようです。
支笏湖の水深は360mで海抜248mと言うことは、海面より112m深いということになります。