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苫小牧の沼を見てみたい!

5 森田沼   6 クサイ沼   7 樽前沢沼
樽前湖沼群の中でも北側に位置するこの3の沼ですが、皆さんが目にした事があるのはNo5の森田沼だけだと思います。
No6については、地域住民ですら存在を知らないでしょう。


5 森田沼


 ここは森田遊園と言われており、以前は苫小牧市から補助金が出ていて市民の憩いの場となっていた。私の小さい頃から私の子供が小学生になる頃までは、沢山の市民が足を運び、桜や紅葉を見ながらビールを飲みジンギスカンに舌鼓を打っていた。
 
現在は以前の遊園と同じように入るわけには行かないようで、駐車場の入口には事前に電話予約をするようにと書いてあった。

この沼に入る川はなく、周りからの清水と 一番南側にある島近傍からの吹き出した湧水が水源のようで、ここから出た川はクサイ沼と繋がることなく、樽前沢沼からの流れと合流し、更にキナウシ沼から出た川と合流したあと樽前川に注いでいる。
 沼には四つの島があり、全てに橋が架けられ渡ることができる。また、沼周辺には遊歩道が整備されていて、四季折々の季節を十分楽しめるところで、ここの風景は、カレンダーや写真雑誌に掲載されるほどのものがあり、特に初秋から晩秋にかけたものや冬の風景が目をひく。
訪れたのは初冬であったため薄氷が張っていたが、頭上をダイサギのつがいが舞っていた。以前は多くのコイがいたが、鳥類の捕食でほとんど姿を消している。


6 クサイ沼


 この沼は、上に掲載している航空写真をじっくり観察すると分かるように沼として確認することはできず、現地を確認しても吉原が密集していてその体裁はない。沼跡地には多くの獣道(鹿)が走り、その蹄の跡に水が所々たまっている程度で、既に沼ではない。
 この沼の「クサイ」は、この沼の固有名詞ではないようで、古くからこの沼の近くに住んでいる方から聞くと、森田沼の古い固有名詞とのこと。確かに森田沼にはイオウの臭いがする藻?があり、実際にイオウらしい臭いがした。現在の沼名は、森田氏が移住してきてからの名称のようだ。ここをクサイ沼と認識している人は、沼近傍にもいないようだ。


7 樽前沢沼

 この沼は、苫小牧市有樽前牧場に上がる舗装道路の途中左手に見ることができる。地図では二つの沼になっているが、実際には航空写真で分かるように瓢箪型に繋がっている。
 湖畔の周辺は泥土であり、うかつに足を踏み入れると膝まで埋まってしまうので、注意が必要だ。
 この沼の先にある苫小牧市有樽前牧場から見る樽前山はとても綺麗だが、ゲートが2カ所有り、牧場閉鎖時は第1ゲートから先に行くことはできない。



8 キナウシ沼   9 錦大沼   10 錦小沼   11 覚生大沼   12 覚生小沼

   オートリゾート苫小牧アルテン(通年のオートキャンプ場)を中心に七つの沼があります。そのうち西側に位置する五つの沼のうちNo8の沼を見たことのある人はほとんどいないものと思います。
   国土地理院の地図だけを頼りに現地にたどり着くのはとても大変でした。でも、行ったかいがありました。


8 キナウシ沼


 この沼は、森田沼から直線の舗装道路を南に下がり、緩やかな右カーブから約480m左手に「佐々木牧場」と書かれた看板から入った。北側と南側に小山があり、その間を沼に向かって入り、ほぼ道らしき道もなく森田沼からの流れて来ている川の中を進んだ。この川は、キナウシ沼の150mほど南で合流している。
ここから先は、入り組んだ獣道を選びながら北に進み、視界が悪いので時折木に登り位置確認をしながら進み、沼畔に出た。
 そこから見た沼は、思った以上に大きいもので、流れ出ている川もはっきりしていて水量もある。
 この沼には、沼南側にある牧場から行くのが最も簡単であるが、牧場仕事で忙しい八巻氏の許可が必要で、できれば迷惑をかけないようにしたい。許可をもらったら牧場の北側フェンスに沿って北東角まで行くと川の合流地点に出るので、獣道を探して北に向かうとたどり着く。
地図上での確認ですが、森田沼から直線の道路を南に下がり緩やかな右カーブから約200m先の左手民家の南横を通る道があり、その道を進むとキナウシ沼の北西側を通り苫小牧市有放牧場に出るようだ。


9 錦大沼(大沼)


 ここ錦大沼は
堰き止め湖で、苫小牧の西部、樽前山麓の低位丘陵地に位置する錦大沼公園の中にある。この公園は、錦大沼と錦小沼をはじめ、自然林、小河川など優れた自然環境に恵まれた総面積236ヘクタールの総合公園で、昭和52年の供用開始以来苫小牧市民の憩いの場として、多くの市民に親しまれ利用されてきた。
 昭和63年度から北海道開発庁が提唱する「オートリゾートネットワーク構想」に基づき、これらの自然環境と調和した野外活動、健康維持、自然観察、家族団らんなど、オートキャンプ場を中心とした新しいタイプのレクリエーション基地の建設が進められ、国内でも有数のオートキャンプ場ができあがった。


10 錦小沼(小沼)


 錦大沼と錦小沼は、木道や遊歩道が整備され、できるだけ自然を壊さないような配慮がされている。錦の付いた名前は、
錦岡に近いことから戦後になってからのもので、以前は単に大沼小沼と呼ばれていた
苫小牧市有樽前放牧場からの川が錦大沼に入り、その後錦小沼を経由し覚生(おぼっぷ)川に流れ込んでいる。


11 覚生(オボップ)大沼(ジャッキ沼)


 覚生大沼と覚生小沼には、近くを流れる覚生川の名前が使われているが、この川とは繋がっていない。この沼に行くには、沼の東側からではなく西側の樽前小学校側から入ることとなる。高速道路の北側を行くか近傍の高速道路の隧道を南から行く二つの方法がある。どちらにしても高速道路の北側の道を東の行き止まりまで行くと大きめの掘建て小屋があり、その東側を真北に進むと150m程で覚生大沼に着く。


12 覚生小沼(柳原の沼)


 覚生小沼に行くには、覚生大沼の西側から小さな尾根を超えるとすぐに着くことができる。道に戻るには、覚生小沼から南に降りると先ほどの小屋とは違う小さめの小屋のところに出る。