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苔の洞門が見たい!

  苔の洞門の岩壁には、エビゴケ、ジャゴケ、チョウチンゴケ類、ムクムクゴケ類など30数種類の苔がびっしりと密生しています。
  コケ植物は、一般に陰湿な環境を好みます。岩壁の溶結凝灰岩が含む適度の湿気と、木々を通ってくる弱い光が、コケの生育に適した環境をつくって、このような見事な群生となったのでしょう。
とても成長が遅い植物であり、学術的にも大変貴重な存在ですので、傷をつけないように観察して下さい。

この辺は、第2の洞門の終わりの方です。まだ結構な高さがありました。
中央上の写真は第3の洞門です。この先に進むにつれて、高さが腰ぐらいの洞門になってきますが、アングルを下げるといっぱしの洞門に見えるのが面白いですよ。
  根が2段になっている二重根の木が道の中央に一本だけ有りました。多分、今のGLが木の生えていた正常な位置で、一時的に上の根の所まで土石流により埋まっていたのではないかと思います。

ここまで私の足で約50分です。目の前にトラロープが張ってあり、ここからは沢を離れ右手の登山道を行きます。5分もすると前方が開け樽前山をはじめ山々が見えるようになります。
上中央の写真は、トラロープの上流部です。帰りは登山道ではなく、沢づたい下りてきました。
  1時間登ったところで先へ行くのを止めました。それは、ここからの眺めが東ルートの7合目から見る樽前山より遠く感じたからです。多分山頂までは1時間(シシャモナイ登山口から1時間40分と観光ガイドに書いていましたので?西峰までですけれども)では行かないと思います。現在15時。ぐるーと回って車のところまで帰ると駐車場が閉まっていそうです。熊にも会いたくありませんのでここまでにしときます。