弁天沼は、苫東地域の中央部に位置する沼で、74ha(開放水面)と苫小牧で2番目に大きな湖沼です。
  沼のなぎさ線は水中から陸にかけて植生が連続的に変化していく“エコトーン”
(移行帯)をなしている。水中にはミツガシワやヒルムシロの水草類、その外側に向かってフトイ群落〜ヤチヤナギ群落〜ヨシやススキ、そしてその周囲はハンノキの低木林、更にその周辺にはコナラやミズナラの二次林が拡がってい ます。
 沼には天然記念物のマガンやヒシクイ、オジロワシ、オオワシをはじめ季節に応じて多数の渡り鳥が飛来します。特にガン類にとっては、ウトナイ湖とともに重要な渡りの中継地となっており、春と秋の夕方には多くのガンたちが、餌場から帰ってくる姿とともに大きな羽音が聞こえ ます。
  主な野鳥は、「ガン・カモ類」〜マガン・ヒシクイ・オオハクチョウ・マガモ・オナガガモ、 「シギ・チドリ類」〜オオシギ、 「ワシ・タカ・ハヤブサ類」〜アアワシ・オジロワシ・チョウヒ・チゴハヤブサ、「その他の鳥」〜コヨシキリ・ノビタキ・オオジュリンなどが羽を休めています。


   晩秋のある日、ホンダの古いオフロードバイクMTX125Rに乗ってウトナイ砂丘を見に行ったついでに地図を持たずに弁天沼の散策に行きました。
   国道235号のつた森山林(第58回全国植樹祭が開催されたところ)から南下し、2度目の右折で目的の道を見つける。この日は、@とCの分岐を見つけることなくAの分岐から入って弁天沼の姿を見た。
   この弁天沼の周辺は、開墾をしているのか大きなトラクターやユンボが入って大きな開墾地をあちらこちらで造っていた。そのため、やたらと道を探して入ることができなかった。
   Aの場所が弁天沼を見るのに一番適した位置のようである。ここからは、厚真火力発電所が見える。近くには、単管で作った観測計器を設置したところがある。また、大型車のタイヤを数個単管で固定したものが二個あったが、これは多分沼が氷結したときに氷上を平らにするか除雪のために使うものだろう。
   ここで、2時間ほどのんびりとしている間頻繁に千歳空港に向かう旅客機が近くを通って行った。その騒音を気にせずに白鳥やアオサギ・マガンなどが遠くで羽を休めていた。
   Aまでは、乗用車でも行くことができるが、幹線からの入口には鎖が張ってあり施錠されていることが多いようだ。
   @は、ジープ等であれば入ることは可能だが、傷を覚悟した方がいいだろう。でも、沼岸には車の跡が多々着いてる。
   Bは、車で行くことはできず、オフロードバイクでも苦労するところである。
   Cもジープ等で行くことができるだろうが、お薦めではない。中間地点にかなり古い乗用車が放置されていた。オフロードバイクか歩いていくのが賢明であろう。
   地図を見ると他にも沼にたどり着けそうな道を書いてあるものもあるが、無理のようだ。試していないのが東側の幹線からのトライであるが、いつになることやら。


弁天沼の鳥獣保護区指定に向け本格準備
 

 渡り鳥の飛来地として知られる苫小牧東部地域の弁天沼について、胆振支庁は、道の鳥獣保護区指定に向け本格準備に入る。道の第10次鳥獣保護事業計画(2008―11年度)に盛り込む方向で、指定年度や保護エリアの面積などを年内に固めたい考え。
 弁天沼(面積34ヘクタール)は苫東地域の中央部にある。天然記念物マガンやヒシクイをはじめ、希少種のオジロワシやオオワシなど多数の渡り鳥の飛来地で、日本野鳥の会は「ラムサール条約の登録条件を満たすほどの重要な湿地」と位置付けている。
 しかし、弁天沼に関する法的規制に関して、狩猟の鉛散弾使用の禁止区域設定以外はないのが現状。このため以前から自然保護関係者などから、狩猟禁止の鳥獣保護区に指定するよう求める声が出ていた。
 自然と産業の調和を目指す道も、工業基地にある弁天沼の保護策に目を向けた。土地所有者の苫東や猟友会、苫小牧市、日本野鳥の会など関係者から意見を聞きたいという。
 胆振支庁が頭を悩ませているのが、「どのように保護の網掛けをするか」(胆振支庁)という範囲。日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリが、今年6月と7月に弁天沼周辺のヨシ原で野鳥調査をしたところ、環境省の絶滅危惧(きぐ)種チュウヒの繁殖行動を確認したという。このため、日本野鳥の会は「弁天沼の周囲を含めた指定が望ましい」としているが、胆振支庁は「猟友会を含め、指定エリアに関する関係者の意見をどう調整できるかが難しい」としている。
                                                                                                                          文:2005/3/19 苫小牧民報
 
 


上の二枚の写真は、Aからのショットを二分したものです。正面に見えるのが、厚真火力発電所です。