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ストーリーで楽しむ日本の古典 徒然草 教えて兼好法師さま、 生き方に迷ったときの読むお薬!
こんなときどうすればいいのか?といった疑問にすらりと答える兼好法師。 教科書にも出てくる有名なエピソード満載で楽しめます。(岩崎書店HPより) 時代は兼好法師が現在の大阪府に住んでいた頃 南北朝時代。ストーリーで読む、この徒然草の語り手は兼好法師の姪にあたる女の子です。 見目可愛い貴族の姫ながら「おもしろい」と評されるこの子は、唐突に告げられた縁談に反発して おじさまのところに手伝いと称して転がり込みます。そこで出会った貴族の少年「けんちゃん」 おじさまが書き散らした徒然草をまとめて清書する仕事を仰せつかっている彼と、小僧の命松丸、飄々と生きるおじさまとの日常のあれこれが 徒然草の(こどもたちによる)読み解きと合わさっていきます。教科書のなかの難しく考える徒然草とちょっと違って、生活と人生の身近に感じるつれづれぐさです。 カバーのイメージは「親しみやすさ」と「昔話」感です。絵巻物の画風を参考にしました。 絵巻というと「鳥獣戯画」などが面白くて有名ですね。平安時代以降描かれている絵巻物、内容は「偉いお坊さんの一生」「平安時代の行事解説」など堅苦しそうなんですが、 描かれた絵のはしばしに絵師のユーモアがあって 眺めて面白いつくりになっています。行事を見る大衆などもただのモブじゃなく それぞれ思惑があって動いているような様子だったり。(お坊さんが女性を口説いている様子とか 飲みすぎでフラフラな人とか) 国内外とわず、いまお堅く美術と言われているものも、案外当時は面白がられるネタものだったのかもと思えることがあります。 2016.2 |