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A HARD DAY'S NIGHT
(mono)
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! CD:1987年2月26日 CP32-5323 LP(モノ・ステレオ) 1964年7月10日(イギリス) 1982年1月21日(モノ・日本) EAS-70132 1964年9月5日(ステレオ・日本) EAS-80552 |
収録曲(曲名をクリックすると詳細が表示されます) |
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1 | A
Hard Day's Night
(Lennon-McCartney) ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (2'29") |
レコーディング場所 プロデューサー エンジニア レコーディング日時 アウト・テイク |
2 | I
Should Have Known Better (Lennon-McCartney) 恋する二人 (2'41") |
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3 | If
I Fell (Lennon-McCartney) 恋におちたら (2'54") |
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4 | I'm
Happy Just To Dance With You (Lennon-McCartney) すてきなダンス (1'55") |
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5 | And
I Love Her (Lennon-McCartney) アンド・アイ・ラヴ・ハー (2'28") |
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6 | Tell
Me Why (Lennon-McCartney) テル・ミー・ホワイ (2'06") |
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7 | Can't
Buy Me Love (Lennon-McCartney) キャント・バイ・ミー・ラヴ (2'11") |
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8 | Any
Time At All (Lennon-McCartney) エニイ・タイム・アット・オール (2'10") |
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9 | I'll
Cry Instead (Lennon-McCartney) ぼくが泣く (1'44") |
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10 | Things
We Said Today (Lennon-McCartney) 今日の誓い (2'35") |
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11 | When
I Get Home (Lennon-McCartney) 家に帰れば (2'15") |
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12 | You
Can't Do That (Lennon-McCartney) ユー・キャント・ドゥ・ザット (2'33") |
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13 | I'll
Be Back (Lennon-McCartney) アイル・ビー・バック (2'20") |
アルバム製作に至るまで
1964年はとても忙しい年で、1月のフランス・ツアー中に「I Want To Hold Your Hand」「She Loves You」のドイツ語版をレコーディング、同日に「Can't Buy Me Love」もレコーディング。 2月にアメリカへ行き、エド・サリバン・ショー出演とコンサート、戻ってきてすぐに初主演映画のサントラ曲のレコーディングに入る。 その音源を元に演奏シーンを撮影するため、事前に曲を仕上げておく必要があったからなのだ。 3月2日から始まった撮影の後半(4月)にアルバムのB面曲のレコーディングを行う。 リンゴが「It's been a hard day(忙しい日だった)」と言いかけたが、すでに夜になっていることに気づき「It's been a hard day's night that was」と付け加えた。 これがきっかけで映画のタイトルが決まり、ジョンとポールはタイトル曲を急遽作成し、レコーディングしなければならなくなったのだ。 また、このセッションに平行して録音され、映画に使われなかったカバー3曲とオリジナル1曲が4曲入りEP「のっぽのサリー」として発売された。
ちなみに1964年3月20日に6枚目のシングル「Can't Buy Me Love」を発売し大ヒットしている。 (イギリスでの予約100万枚、アメリカでの予約210万枚)
アルバム・レコーディング
初めて4トラックの機材を使って製作されたアルバムであり、初めてオリジナルで占められたアルバムである。 付け加えれば最初で最後の”レノン&マッカートニー”作品のみのアルバムである。
楽器でいえば、特筆すべきはジョージが2月のアメリカ・ツアー中にリッケンバッカー社から贈呈された12弦のエレキ・ギター(リッケンバッカー360−12WB)だろう!! 楽器店でこれを試演奏する者はほとんど「A Hard Day's Night」のエンディングか「You Can't Do That」のリフを弾くということらしい。 それほどこのアルバムでは際立って目立つ新しい音である。 ちなみにジョンもリッケンバッカー325JGをプレゼントされている。 このギターで「I'm Happy Just To Dance With You」のバッキングと「You Can't Do That」のバッキングと間奏のリードを演奏している。 このショートスケールのギターを手にした者ならば、誰しも演奏したことがあるだろう。 なぜプレゼントされたかというと、ビートルズが使っていればとてつもない宣伝効果が得られるからだ。 現在でも日本のミュージシャンが誰も彼も使っているのを目にするでしょう? また、4トラックの録音機材になり余裕が出たため、パーカッションを多用している。
歌に関して言えば、「Please Please Me」のような、ヴォーカルとコーラスの掛け合いは「You Can't Do That」1曲しかない。 また、「A Hard Day's Night」「Any Time At All」では曲のキーが高すぎてジョンが歌えず、ポールが歌うという珍事も発生している。 「A Hard Day's Night」に関しては初めからミドル部分はポールが歌う予定で作っていたと私は思うのだけれど・・・。 ちなみにリンゴのヴォーカル曲が入っていないアルバムはこのアルバムと「LET IT BE」の2枚だけである。 「マジカル・ミステリー・ツアー」にも入っていないけれど、あれはアメリカ編集版なので・・・。
オリジナル曲は、ジョンが10曲で、ポールが3曲となっている。 ジョンの曲で「I'm Happy Just To Dance With You」はジョージに提供し、「If I Fell」はポールと二人でコーラスしている。 まだまだジョン・レノン優勢といったところか。
ミキシング
このアルバムからは多数のミックス違いが作られている。 モノラルとステレオの違いはもちろん、映画用、さらにはアメリカ用とヨーロッパ用とでも違うミキシングが行われている。 詳しくは各曲解説を見てくだされ。
ステレオ盤では、4トラック機材での録音ということもあり、ヴォーカルが中央になっている。
アルバム・ジャケット
映画のサントラ(A面だけ)ということで、それを意識した作風(フィルム仕立て?)になっている。 前作に使用されたハーフ・シャドウもあり。 リラックスした余裕のある表情は、映画のエンディングの中から数カット選んだもの。 しかし、当時のアイドルが喫煙しているカットを入れるなど・・・。 ちなみに真ん中の後頭部はジョージです(ジョージの段だからね!)初サントラ盤発売
1964年7月10日にイギリスで発売された。 日本ではジャケットは違うものの収録曲は同じであったが、商根逞しいアメリカでは、3枚のアルバムに分けられた。 アメリカ・サントラにはイギリス盤A面と「I'll Cry Instead」の8曲、”SOMETHING NEW”にはいろいろ混ざった8曲と、どれにも入らなかった「I'll Be Back」が”BEATLES’65”に収録された。 ”BEATLES’65”って”BEATLES FOR SALE”の編集盤で、それに「I'll Be Back」が混ざっているなんて・・・。(ある意味新鮮かも!いやいや・・・)
サントラ・アルバム「A HARD DAY'S NIGHT」はイギリスのメロディ・メイカーのアルバム・チャートで初登場1位を記録し、次の「BEATLES FOR SALE」にその座を奪われるまで、21週1位を記録した。 アルバムと同日に発売されたシングル「A Hard Day's Night」も当然ながら1位を記録したが、EP「のっぽのサリー」は20位以内というそこそこのヒットだったそうな。
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メッセージ
ーーーー余談ーーーー
管理人の想い出
やはり出だしの「A Hard Day's Night」が強烈でしょう!! あのイントロの衝撃に優るイントロってなかなかないのでは? LIVEで演奏しやすいのは「You Can't Do That」。 喉が持たないのは「Can't Buy Me Love」。 個人的に好きなのは「And I Love Her」。 ってとこか。 そうそう、サントラということもあってか”日本語のタイトル曲(邦題)が多い!”のも特徴ですね。【Dr.Jinの思い入れ】
You Can't Do That のジョンのふてぶてしいボーカル、ふてぶてしいギターソロ。やっぱりジョンはこうでなくちゃ。
【リチャード先生の思い出】
初めて映画を見た時(中2?)のことはやはり忘れられません。みんな動いてる!それが今ではいつでも我が家で……ホント,いい時代になったものです。やはりこのアルバムのセールス・ポイントと言ったら「全曲オリジナル」かな?「捨て曲」もないし……さらにマニアな方にはUA盤サントラもオススメ(入手困難?)!
【Uchiyの思い出】
(未投稿)