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| キーボードへのこだわり |  
| 私は、キーボードに求めているこだわりが2つあります。
 1つ目は配列。
 
 90年代の当時は、「メディアキー」のような余計な機能がついていないシンプルなキーボードばかりでしたが、最近は特殊キーのみならず、キーの形状や配列まで一貫性がなくなってきました。
 
 ホビーユースならば構わないのですが、仕事となると別。長年の癖で指がキーの位置を完全に覚えてしまっているので、大きさや位置が違うと、その度に手が止まってしまうので効率が悪い。行く先々でキーの配列が違うとか以ての外。
 
 
 
 なので絶対に外せない要素は、従来のキー配列を完全に継いでいること。
 つまり、この配列です。(↓)
 
 
  
 
 わたし的に、これ以外は論外。
 
 
 
 で、もう一つのこだわりが、薄くて小型なこと。
 でも、ただ薄くて小さければ良いというわけではありません。
 
 例えば、これなんかは買っておもいっきり損した例。(↓)
 
 
  
 店頭展示品でもあれば購入前に試すことができたのですが、展示品のないショップでしたので、パッケージだけを見て思わず買ってしまったのですが、いざ持ち帰り使ってみて、これが常軌を逸した使いにくさ。あまりの使いにくさにに即箱に戻して今現在も放置状態。
 
 配列はもちろん論外ですが、小さいといっても人の指の大きさを考えて限度を考えてほしいもの。モバイルキーボードのように親指オンリーでポチポチやるにはデカすぎるし、全ての指を使って打ち込むには小さすぎる。ワイヤレスに対応してるならまだ使い道もありそうだが完全な有線。
おまけに中途半端なサイズ。 一番許せないのがキーの大きさがバラバラな点。
キーを押した感触も柔らかすぎる。
 
 
 
 ――で、わたしのこだわりが見事に表現されている唯一無二のキーボードがコレ。
 
 富士通コンポーネント株式会社の
 
 FKB1420
 
 
  
 このキーボード、この文面を書いている2011年時点で、使い続けて15年以上経ちます。
 初代DOS/V機の構築時から生き残っている、唯一の周辺機器です。
 
 最初に見つけたのは偶然ですが、1996年。
 自作PC初挑戦のために訪れていた秋葉原のTWOTOPかOVERTOPか・・・とにかくやたらと狭い店舗内にたまたま無造作に積まれていたこのキーボードに目がとまり、およそ\13,000前後という、当時のキーボード事情としては法外としか思えない値段設定にも関わらずゲット――同僚や先輩からは「やめとけ」と猛反対されていましたが、もはや物欲モード全開だったので構わずゲット。
 
 それ以来、PCは何世代もグレードアップし続けていますが、このキーボードだけは変わりません。屋根裏のHP制作も、Print
AlbumやDesktop Albumなどのフリーソフト開発も、お絵描きも、DTMも、執筆も、SOHOの仕事も、すべてこのキーボードで打ち込まれてます。私にとっては絶対に外せない必需品です。
 
 
 
 このキーボードは、キー同士が15mmピッチなので結構狭く、現物に触れた大半の人が「常用には向かない」と吐き捨てるのですが、慣れているせいか、私の指には丁度合ってる感じなんです。広すぎず、狭すぎず、テキパキ打てる。フルサイズのキーボードじゃ移動量が多すぎて、むしろ疲れるくらいです。
 
 
  
 キーストロークは1.5mmなので、しっかり押した感触もあり。人によっては「キーが重くて疲れる」とのことですが、もちろんノートパソコンのパンタグラフ式のように軽くはありませんけど、全然許容範囲の重さです。
 
 
 
 ――で、15年以上使い続けるには、やはりメンテナンスも必要です。常にベコベコ押され、触られ、埃は大量に挟まり、時には糖分の多いジュース類を飲み込んだり・・・こいつの掃除が結構面倒。
 
 
  
 
  
 
  
 キー表面の文字はレーザー彫刻なので、安物キーボードのように字が薄くなることもなく
 掃除のためにハブラシで磨いてもなんともない。
 むしろハブラシの巻き添えをくってる指の方がヤバイ。
 
 
 
 でも、掃除だけではこころもとない。
 基板はおろか、キーボードの筐体が物理的に破損したら大変なことになる。
 
 ということで、5年前の2006年。
 
 予備のキーボードを確保するため探索開始――ところが、これがなかなか売られていない。ヤフオクでたまたま見つけた時は「おおっ!」と思ったら、なんと英語キーボードだったというオチ。実はFKB1420という型番はそのままで、いくつか種類が分かれてるという酷い製品だったりする。日本語・英語はもちろん、日本語キーボードでもWindowsキーが無いものとかがあったり様々。これはややこしい。
 
 あー知らずに2コも落札しちまったよ。
 ちゃんと「英語キーボード」とデカく書いとけゴルァ!
 まあ、いずれ英語キーボードに乗り換える時のためにでも取っておきますか・・・。
 
 
 
 二進も三進もいかず、ついに製造元の富士通コンポーネントに連絡し尋ねてみると、株式会社ミスミで販売されてるとのこと。早速問い合わせてみると「企業にしか売れない」とのこと(泣) 「サーバ用キーボード」という位置づけで販売されていたので、いかにも企業向けという感じですが、一つくらい譲ってくれてもいいのに・・・。
 
 
 
 諦めきれずに探しまくったところ、
 なんとこれ、OEMで色んなところから色んな型番で売られているではないかと。
 
 
 
|  | 富士通コンポーネント | : | FKB1420 |  
| 富士通コンポーネント | : | FKB1424-501 |  
| LOAS | : | FKB-1424W |  
| ミツミ | : | KEK-EA9U |  
| エレコム | : | TK-P2109JPCW |  
| メルコ | : | KMV-JM109P |  
| オーディオテクニカ | : | ATC-MKB109 |  これらは全部同じ製品です。
 バカヤロウとしか言いようがないですなw
 
 しかし、2006年の時点で唯一販売されていたのはオーディオテクニカの「ATC-MKB109」のみ。それも楽天の1店舗のみ。迷わず注文・ゲットしました。2コくらい確保しておきたかったのですが、何たって小さいくせに安くないキーボードなので、1台確保するのが精一杯でした・・・。
 
 
  
 上が新品(ATC-MKB109)、下が愛用品(FKB1420)。
 やっぱ白さが違うね。10年以上経つと年季も入るわ。
 
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| 最近、また必要性が・・・ |  
| 最近になって、今行ってる職場のDELLキーボードがデカくて打ちにくく困っていたので、
 もう一度このキーボードを探しました。 正直、以前より酷い状況。
まったく売られていません。
 
 ――と思ったら、お馴染み富士通コンポーネントから新製品が売られているではありませんか!
 
 monicaFC(モニカエフシー)
 ・FKB1424-702/P ピンク色
  ・FKB1424-703/B ブルー色
  ・FKB1424-704/G グリーン色
  
 これまでの無機質なデザインとはうってかわって、一般ユーザー向けにカラーリングされた新製品で、値段もなんと半値の\6,400!(Amazon.co.jpでは\6,181。在庫1点ありと出ていますが、私が購入しても1点のままなので、そういうものなのでしょう)
 
 なにより嬉しいのがUSB!
 これまでのは全てPS2タイプでした。
 
 中古でもいいからFKB1420をゲットして、PICでPS2->USB
HID変換させてUSBキーボード化しようかとか超大真面目に考えていたのですが、これは助かります。 本音を言えば無機質な従来のカラーリングの方が良かったのですが、背に腹は替えられないのでゲットしました。ピンクとグリーンの2台注文。
 
 
  
 一番上が従来のFKB1420で、下がmonicaFC。
 派手な色だw
 
 名前あれこれ変わってるけど、カラーリングとUSB対応以外、機能は全く同じです。
 
 
  
 キートップの文字も、今風にローマ字入力用に仕上げられています。
 筐体の形状は全く同じですが、外観がどう見てもファンシーw
 このピンクキーボードは現在職場にあります。(ピンクは今後も出向要員として活動予定)
 
 ちなみにこのピンク。キーがまだ馴染んでいないせいか、TABキーがペッコンペッコン鳴って戻りにくかったので早速バラして直しました。慣れてるわw 現役FKB1420は馴染んできたせいか、トトトトトトトという感じで、かなり落ち着いた良い音を出すので、早くこうなってほしいものです。
 
 
 
 ――というか、このUSB版。
 筐体の仕様もキーの配列もまるっきりFKB1420と同じですよね。
 てことは、もしかして基板だけ入れ替えたらFKB1420のUSB化完了とか!? (>▽<
)
 
 
 
 ということで、私が持っているFKB1420を机に列挙してみました。
 このキーボードが私にとって如何に必需品であるか、再認識させられます・・・。
 
 
  
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| ついに本家が動いた (2013/06/21追記) |  
| 富士通コンポーネント楽天市場店というのが出来ていて、
 なんと従来配色のFKB1420を販売しています!! しかもUSB版です!!
 正式な型番はFKB1424。 値段は9,800円。 従来品より安くなってますね。
 
 もちろんカラフルバージョンのmonicaFCも売っています。
 コイツ探しに何年も悩んでいたのがバカらしくなってきますな。
 
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            | モニカFCを真っ黒にした (2017/07/23追記) |  
            | 出先要員と化しているモニカFC(ピンク)ですが、さすが毎日使っているだけあって、あのピンク色の器でも最近変色してきました。
            どう変色したかと言うと、ファミコン本体が年々茶色くなってくるのと同じ現象。
 
 それに、厳つい顔に、あまりにも似つかわしくないピンクのちっちゃなキーボード。地味に目に付くらしく、からかわれることも多いので、定期清掃と、グリス補充(静音化)のついでに、おもいきって色を変えちゃいます。
 
 とりあえず、いつものようにバラす。
 
 
  
 このキーボード、オリジナルFKB1420とはベース素材が違うのか分かりませんが、タイプ音がやや酷い。
 なので、以前静音化目的で、「シリコンスプレー」を試しに使ってみたのですが、音にはあまり効果がなかったうえに、キーが重くなるわ、あちこちがスベスベして油っこくなるわで最悪でした。
 それがまだ残っているので、中性洗剤でキートップからプラケース、内部のラバー製品やその他もろもろ、全てを洗浄。
            ラバー製品は洗いにくいので、ビニールに閉じ込めてグシュグシュした後、一晩つけ置きします。
 
 で、塗装工程をいちいち説明するほどのことでもないので、いきなり塗装完了。
 見事なほど真っ黒です。
 
 
  
 
  
 なんだか、真っ黒の生地に桜が描かれた着物みたい。
 ファンシーから一転、なんか梅沢富美男氏の「夢芝居」が聞こえる。
 「夜桜」とでも名付けようか。
 
 
  
 
  
 当然、「monica FC」 の文字も消しちゃいました。
 
 ちなみに、諸事情があり、裏蓋も今回は塗装しません。
 諸事情というほどでもないのですが、ゴム足とかラベルとかマスキングするのが面倒。
 
 
  
 まあナイトライダーのKARRのように、ツートンもれっきとしたデザインの一種。
 アポロチョコみたいだけど。
 
 で、もう一つの目的だった静音化。
 今回はプラスチックに対応したシリコングリスを使用。
 
 
  
 タミヤのグリスが良いみたいなことを、あちこちで見かけるのですが、すぐに入手したかったので(最近のアマゾンは配送が遅いとか、配送されないとかトラブルも多いらしいので)、とりあえずカインズで条件に合ったグリスを買ってきました。
 
 このグリス、ちょっと固い。
 注射器で隙間に注入する予定だったのですが、固すぎて注射器に吸い込めない。
 仕方ないので、綿棒や爪楊枝にグリスを付けて、キーの穴全てを一つ一つ丁寧に処理。
 
 結果、パチャパチャ鳴っていたキーが、ポコポコという静かな音に変わりました。
 グリスを盛りすぎて重くなったキーもあるので、そこは調整ですな。
 
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