1.      その他の危険性

フッ素洗口は小学校低学年から中学まで長期にわたって行わなければ効果は薄いといわれる。応用期間が長ければ長いほど、口腔粘膜からの吸収と誤嚥による全身への影響も考慮しなければならない。急性中毒を起こす事もなく慢性中毒からも逃れたが、フッ素洗口をした場合は、しない場合よりフッ素の体内への取り込みは確実に多くなっている。量的に少なくあって欲しいが、フッ素が臓器に蓄積する化学物質である事を考えれば、今、目に見える障害がなくても後日、他の臓器に対する影響の事を考えておくのは当然であろう。腎機能に障害のある人は、当然骨などへの蓄積量は多くなる。

以下、文献を検索してみた。

@アメリカの国家研究機関:NTPNational Toxicology Program1990)報告では、幼若な雄ラットにフッ素を全く含まない水、低用量、中用量、高用量のフッ素を含む水(NaFとして0ppm,25ppm,100ppm,175ppm, Fとしてそれぞれ0ppm,11ppm,45ppm,79ppm)を自由に飲用させた。この用量は体重あたりではそれぞれ0mg,0.2mg/kg/日、0.8mg/kg/日、2.5mg/kg/日、4.1mg/kg/日と推定されている。・・・この結果、骨肉腫が、オスの中用量群で50匹中1匹、高用量群で80匹中3匹(皮下に発生したものを含めると4匹)発生した。弱いながらも用量―反応関係を認めた。・・・・

更に、フッ素は骨に蓄積する事、遺伝毒性がいくつかの哺乳動物の培養細胞で示された事、しかし、雌のラットやマウスでは認められなかったことなどを総合的に考慮すれば、確実とはいえないが、フッ化ナトリウム(NaF)の投与と雄ラットの骨肉腫の発生との間の関連を弱いながらも支持している、と結論している。」

更にこの結果を受けてUS Public Health ServiceAd Hoc Reportの勧告で、フッ素と、発ガン、骨肉腫の発生に対する更なる研究を今後の実験計画に含めるべきであると述べている。http://www.yakugai.gr.jp/(薬害オンブズパースン)

A2つの研究(Hoover,1990and1991)でフッ素化地域にすむ若年男子に骨肉腫との関係がみられた。

Bフッ素を1ppm添加した飲料水でミルクを作ると通常の母乳(0.01ppm)の100倍の濃度のミルクを新生児に飲ませることになる。(Institute of Medicine,1997)ここにはリスクのみで何のメリットもない。自然は大きな問題を起こさない。新生児に害のないものなら神は母乳の中へ通過させるであろう。

Cフッ化物はテストチューブの中で(Waldbott,1978)、口腔内の細菌の中で(Den Besten,1999)そして骨の中で(Krook and Minor,1998)、その他の組織の中で(Luke,1998)酵素を阻害する。

D動物のオスの精子に不毛傾向が見られ(Chinoy, et al,1995)、USの最近の研究で3ppm又はそれ以上のフッ素を含む地区において女性に不妊の傾向が見られた。(Journal of Toxicology and Environmental Health

A、B、C、D:http://www.fluoridealert.org/index.htmFluoride Action Network

 フッ素の量的な問題を考慮し、又、論文を精査しなければならないが、いずれも体内で何かが起こる可能性を示唆する発表だと言わざるをえない。発がん性にしても硬組織の中毒症状(斑状歯や骨変形発育)にしても、生殖細胞の問題にしても、エリクソンの大アトランタにおけるダウン症の医学統計論文(フッ素添加の高い地区の、若い妊婦からダウン症が多く生まれるという論文:統計が雑だから無効を唱える論文もある)にしても、レントゲンのように標的は若い細胞であるようだ。この他にも甲状腺や脳、DNAに対する影響などの論文が毎年研究発表されている。安易な使用は慎むべきであろう。

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