フッ素の急性毒性
1.
急性中毒について 急性毒性については、”フッ化ナトリウム(NaF)の飲み込み”が一番心配されるところでしょうが、その心配はないでしょうか? ・フッ素による急性中毒症状 とは
・急性中毒量:NaFの急性中毒最小量に関する文献の検討
・各文献に見られる急性中毒量
@.の資料の見込み中毒量は、救急車で病院に運ばれる場合(重篤な場合を含む)を想定した濃度と考えたほうがよく、この量を元に計算するとその1/10の0.5mg/kgが最小中毒量という事になる。A.2Fmg説(1899年のBaldwinの論文による)で考えれば、一回の洗口液の10倍近くを飲み込まなければ急性中毒は起こらないと言われているが上記の文献を見る限りでは不安も残る。C、Dの論文は著者自らが飲んで体の反応を調べたものである。
フッ素洗口のフッ素濃度は225〜450ppmFとされている。(臨床家のための口腔衛生学、永末書店p135、1996) 上記文献記載の最小急性中毒量(MT)うち最低の0.1mg/kg、中間的な0.5mg/kg、最大の2.0mg/kgでその洗口液量を求めてみた。
ここで、仮説だが0.1mg/kgを人によっては急性中毒を起こす量、0.5mg/kgを多くの子が起こす量、2.0mg/kgを誰でもが中毒となる量と考えてみよう。小学生の低学年ほど飲み込み量が多いと言われているが、体重10kgの子供がの1回分の洗口溶液5ml(2.25mgF含有)を誤って全量を飲み込んでしまえば、ある程度の子が中毒を起こす量となる。洗口時に気持ち悪がった子を”気のせい”ではすまない可能性がある。いずれにしろ集団応用を行う場合、児童の体質、体調、栄養状態を調べ、慎重に行わなくてはならない。 ・急性致死量について
ある見解では「フッ素の急性中毒で死亡した幼若ラットの血清中のF濃度(8〜10mg)から逆換算すると4mg/kgで既に危険値である。」(う蝕予防を目的としたフッ素の有効性と危険性に関する文献的調査研究報告書2002.1.31):薬害オンブズパースン会議 http://www.yakugai.gr.jp/ |