GEAR BLUES
CD/COCP-50001
VINYL/COJA-50019〜20  1998.11.25

1.ウェスト・キャバレー・ドライブ/WEST CABARET DRIVE
 一曲目にぴったりの曲。WORLD PSYCHO BLUES TOURの一曲目でもありました。今までの、焦燥感とか切迫感とかが無くなっていて、来るなら来い!って感じ。チバさんのメロディセンスの良さといい、声の歪み具合といい、また一段上に登ったな、と一曲目にして確信させられました。一瞬で全身の血が沸騰!

2.スモーキン・ビリー/SMOKIN' BILLY
 シングルバージョンと同じです。一瞬「愛と友情」かと思いましたが「愛という憎悪」が正解でした。「ヤニ黒焦げた 夜の左手 描き出したんだ 愛という憎悪」が好きです。「夜の左手」かあ。すごいボキャブラリーだなあ。脱帽!

3.サタニック・ブン・ブン・ヘッド/SATANIC BOOM BOOM HEAD
 ミッシェルさん達はインストと捉えているようです。途中でSPEED UPする瞬間の、加速がたまりません。イントロのキュウさんのドラムの音が気持ちいい。これからライブの定番ナンバーになるんでしょうか?かっこいいけど「ぶんぶんへえ〜」と繰り返してるとなんか笑えてくる。

4.ドッグ・ウェイ/DOG WAY
 犬も知らないんじゃイヌミチじゃないじゃん、というツッコミはさておき、チバさんの動物シリーズ、今回も健在。アベさんの艶っぽい?ギターの音に惚れます。遠吠えはキュウさんかな?
 
5.フリー・デビル・ジャム/FREE DEVIL JAM
 「あわてふためいて〜」の所をキュウさんが唄っています。ライブではもちろんピンスポットで!昔別のバンドでボーカルをやっていたこともあるそうなので、堂に入ってます。その後チバさんのボーカルが「Yeah! ストップ・ザ・モーニング!」と入ってくるところがよいです。
 
6.キラー・ビーチ/KILLER BEACH
 メロディがキャッチーで明るい曲。シングルカットしてほしかった。でも、多分歌詞がいろんな所にひっかかって、オンエア無理そうだけど。「おいらの心臓 食らえよベイビー」の所の唄い方にしびれました。その後のfu〜〜も気持ちいいですね。事件を起こした少年の部屋にあったりしたら、槍玉に上がりそうな歌詞。ミッシェルってアルバムからリカットはしないんだなあ。もったいない。

7.ブライアン・ダウン/BRIAN DOWN
 「白と黒の床にはいつくばって 太陽撃ち抜いたブルーズ鳴らせ」という一節に瞬殺されました。そして「地平に果てはあるのかブライアン ないんだろブライアン ないんだよ ブライアン...」に、ぐっときました。キラー・ビーチの次にこの曲を持ってくるとは、やりますね。絶叫ボーカルが胸を打ちます。メロディラインをメジャーコードにしたらバードメン?

8.ホテル・ブロンコ/HOTEL BRONCO
 「SON OF A BITCH」とひたすら言っているだけのインスト。「お前のかあちゃんデベソ」の下品版と考えてよいでしょう。くれぐれも英語のわかる人には言わないように。一体誰が言っているのか一時話題になりましたが、全部チバさんでした。

9.ギヴ・ザ・ガロン/GIVE THE GALLON
 「WORLD STEREO LYNCH 」のビデオの中で、一瞬だけ唄っているところが映っている、「EAT THE TV」という曲(多分)にちょっと似てます。歌詞にオレンジはよくあったけどグレイプは初お目見えじゃないかな?
 
10.G.W.D
 シングルと違って、ウエノさんの金属音のような叫び声で始まります。安直なタイトルの付け方に思わず微笑。個人的にアルバムバージョンのほうが好き。
 
11.アッシュ/ASH
 「灰になった歌が 黒塗りをつんざいた」というフレーズから出来ていった曲だそうで、チバさんはこれを作るにあたって、実際に自分の部屋で7インチのレコードを燃やしたらしいです。「なんかヒマだったから(笑)」恐るべし!

12.ソウル・ワープ/SOUL WARP
 意味のナイ言葉の羅列に見えますが、ちゃんとストーリーがあって、この順番でなければだめだそうです。歌詞間違えてもわかんないな。ハープ用のマイクで唄っているので、歪んだ感じの声になっているのがまたいい感触。チバさんのハープが聴けるのは今回この曲のみ。※最近のFC会報で、この歌詞のストーリーが明かされました。なるほど、そういうことだったのか、でもやっぱり全然わかんないってば(笑)

13.ボイルド・オイル/BOILED OIL
 ほとんど同じリフの繰り返しなんですけど、かっこいいです。ライブで聴くとさらにかっこいい。ちょっとハードロックっぽい曲。ラストに向けて少しづつスピードアップしていくところが燃えます。それと「知らねえってんだ/LOVE ME TENDER!/ぶち込んでんだ」という強引な韻の踏みかたも好きです。

14.ダニー・ゴー/DANNY GO
 ああ、ミッシェルは続いていくんだ、かきならしていくんだ、となんだか安心させられる。ブライアンに地平の果ては見えなかったけどダニーはそれでも振り返らずに行くんだ。ということでしょうか。チバさんの初期の歌詞に見られる、明日にでも消えてなくなってしまいそうな逃避願望というのは、どんどん薄くなってきています。実はそっちのほうが好きだったりして。



 CDフルアルバムでは初めて4人そろってカラーでジャケットに登場。ストレート過ぎる気もするけど、小細工なしでも大丈夫になったと解釈しました。今まで、シングルもアルバムも、アナログとは全く違うジャケットを出していたけど、「SMOKIN' BILLY」からはほぼ一緒になってしまいました。ちょっぴり残念。初回限定とかは、もうしないのでしょうか。中身も、こんなにはっきり顔が写っているのは初めて。アベさん人相悪いです(笑)ジーンズメーカーのサポートがついたからか、ちょっとはかされているっぽいジーンズ姿も披露。どれもシングルにできそうな曲ばかり。前作までのものより、どーんと腰がすわった感を受けます。




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