CASANOVA SNAKE

CD

VINYL

2000.3.1

COCP-50245

COJA-50246〜

1.デッド・スター・エンド
 いきなりオープニングから「〜〜エンド」というタイトルもスゴイです。しかも一部歌詞と実際のボーカルが違っている所があります。(「突き抜けた後」「ぶち抜いた後」)歌詞の感じがちょっと違ってきてるなって一曲目から感じました。

2.コブラ
 最後まで「GT400」とシングルカットの座を争ったという曲。どっちが良かったか今あえて言うなら、個人的に「名刺代わり」としてこっちのほうがよかったような気がします。なぜかというと、「GT400」はこのアルバムの音像を代表しているとは言えないから。 

3.ヤング・ジャガー
 前ツアー初日から演奏されていた、このアルバムでは最初のほうに作られた曲。イントロのギターが扇情的でカッコイイです。この曲に合わせてか、チバさんのギターの後ろにはトラのステッカーが貼ってありました。

4.プラズマ・ダイブ
 目下一番のお気に入り&ヘビーローテーション。タイトルも一番カッコイイと思う。うまい言葉が見つからない。イギリスで作ったそうで、このアルバムの中では比較的初期に作られた部類に入る。
 
5.リボルバー・ジャンキーズ
 ダニー・ゴーっぽいというか。赤土、トルネード、カウボーイ等「アメリカ色」の強い歌詞。「ボサノバ」を変なところで切るのが面白い。でもちょっとチバさんの大嫌いなジュ●スカっぽくも聞こえるのは気のせいか...?(笑)この曲は、お世話になっていて突然この世を去ったプロモーターの方のために作られたそうです。
 
6.ダスト・バニー・ライド・オン
 まさに語感だけで選んだ歌詞という気がします。(そういう傾向が強まってきてるのは残念でもある)「砂嵐のうさぎ畑」「デイジーのへその下の絵」というのは一体なんなんでしょうか?なんだかコワイ...

7.裸の太陽
 「今俺はその腹の中で 溶けてゆくところ」というのは母胎回帰願望を表しているような気がするのですが、気のせいかな?

8.ラプソディー
 これも、前ツアー初日から演奏されていた曲。WOWOWで放送されたライブでは、歌詞をほとんど忘れてたみたいで、ずっと「フンフン」て歌っていたのでイマイチ歌詞がわからなかったのですが、実際読んでみてかなりイイことに気づきました。「ここから咲く花の色を考える」とか、「落ち葉の鳴き声すらないマリブの森」とか。

9.夜明けのボギー
 この異常にテンションの高いアルバムのガス抜き的な作品。さすがにチバさんも多くの人の前でやるのは恥ずかしくて、エンジニアさんと二人きりで録ったそうです。適当に思いついたことを言っただけだとか。
 
10.シルク
 アーミングの音が欲しかったアベさんが、チバさんのグレッチを借りて演奏。これは歌詞がすごくいいです。特に「垂れ流れた中身 止めてくれないか 泣きそうなんだ」「もみの木に囲まれた 静寂を取り戻した」という部分がお気に入りです。
 
11.ピンヘッド・クランベリー・ダンス
 ちょっと無表情な歌い方のAメロと、血管の切れそうなサビのギャップがスゴイ。「感情のない羽が生えたんだ」という発想が面白いです。ちなみに「夜霧にぬれて」という部分は実際には「夜露にぬれて」と歌っています。

12.アンジー・モーテル
 チバさんが「ファック」なんて言葉を歌詞に出すなんてビックリ。(「プラズマダイブ」でも出てたけど)しかもトウモロコシと...

13.GT400
 シングルカット時は賛否両論あったこの曲も、アルバムの流れで聴くとごく自然に「イイ曲」と思えます。これのシングルのイメージだけでアルバムを聴かない人がいたとしたらもったいない。

14.ピストル・ディスコ
 一番きらびやかな歌詞。それに合わせてちゃんと演奏もきらびやかになってる所がすごい。(逆かな?)「虹を作る元になるアルカテノール...」ってそんなもんあったっけ?やっぱりチバ語?もともと虹は水蒸気が...ってそんな野暮な発言はやめておきましょう(笑)

15.ドロップ
 短いのにチバさんの歌詞が炸裂してます。「なめつくした ドロップの気持ち」どこからこんな発想が出てくるのか不思議。'02夏公開映画「青い春」(監督:豊田利晃、主演:松田龍平)のエンディングテーマ。



 「深く潜れ」以来、久しぶりに曲のタイトルに日本語が戻ってきた!...相変わらずという気もするし、かなり変わったという気もする。直前のアメリカツアーの影響はよく言われる所だけど、それだけじゃなくて彼らの立ち位置が変わってきたというか、「GEAR BLUES」の成功で、誰彼ナシに噛みつかなくても、誰にも潰されない存在になったということが影響しているのじゃないかと思う。
 それだけに、ミッシェルの最大の魅力のひとつであった「死に急ぎ感」(?)は足りないかもしれない。でも、それを補って余りある、シブさが加わってる。チバさんの声もちょっと心配になるくらい潰れて、より迫力を増してきてる。歌詞も、かつての、部屋のすみっこで眠れずに震えているというような繊細さは影を潜めて、よりきらびやかな感じに。
 オビのチバさんが切れないように配慮されているのがちょっと笑えました。(でもウエノさん切れてるし)ラジオでチバさんが「初回限定でブックレットが分厚い」と言ってましたが、どこが違うのかよくわかりません。
 しかしどうしてライブであれほど好評だったモナリザは落ちたんだろう?c/wオンリーにしてシングル売るため?(ちょっとうがちすぎかな)
 それにしても、「アメリカ前」「アメリカ後」で分けるなら、「アメリカ前」の曲のほうがいいような気がするのは気のせいか...?(個人的にね)




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