創業は1894年、当事のDCL(ディスティラーズ・カンパニーリミテッド)社がブレンデッドスコッチのヘイグのブレンド用の原酒を供給する為に建設。
DCLは今や世界最大の酒類業者に成長したディアジオ社の前身で、ノックデュー蒸留所はDCLが最初に手掛けた蒸留所でもあります。
蒸留所はノックヒルの丘の麓にあり、ゲール語で「黒い丘」を意味するノックディーの語源ともなっています。
スペイサイドのノッカンドウ蒸留所と名前が良く似てますが、どちらかといえばJ&Bのノッカンドウよりも規模的にも地味な存在です。
ノックデューの仕込み水はノックヒルの丘の南の斜面から湧き出る泉が水源となっており、良質な水に目を付けたDCLが地元の灰色花崗岩で建設。
泉の水はノックの村にも引かれ、新しい駅が造られ鉄道の引き込みが成されるなど静かだった地元の一大事業となりました。
以来ノックデューは一世紀近くヘイグのキーモルトとして安定して生産されてきましたが、
1983年に閉鎖され5年後にインバーハウスの子会社が買収。1989年から新しい所有者ノックデュー・ディスティラリー社のもとで再稼動されています。
1990年にアンノック(Ancnoc)と言う名でリリースしています。