南ハイランド

グレンゴイン蒸留所は、グラスゴーから北に約20キロほど行った山中にある。ダンディーとグリーノックを結ぶ線より北がハイランド、 南がローランドと分類されるが、ちょうど蒸留所内をこの境界線が横切っていて、そういう意味では両者の中間ということになる。 ただ仕込水がきたの丘の上から流れているため、昔からハイランドモルトとされてきた。 創業は1833年。仕込水の小川が流れ出る丘の名前がダムゴイン(Dumgoyne)といったため、かつてはダムゴイン蒸留所と名乗っていた。 ちなみにダムゴインとはゲール語で「鍛冶屋の谷」の意。 蒸留所はこじんまりとしているが、建物の配置はデザイン性に優れ、敷地の奥にあるビジターセンターからは窓越しに冷却水をためる池と、 木立に覆われた小さな滝を眺めることができる。この滝から流れ落ちる清冽な水がそのまま仕込水をなっている。 マッシュタンはステンレス製だが、6基あるウォッシュバックは伝統的なオレゴン松製。 ポットスティルはボール型で、初留1基、再留2基の合計3基。1967年の増改築までは再留も1基しかなく、 スコットランドで最小の蒸留所のひとつであった。熟成庫は道路をはさんだ南側にあり、 運搬中の事故を防ぐために地下に埋設されたパイプでニュースピリッツを供給している。 この蒸留所がユニークなのは、原料の大麦麦芽にまったくピートを焚き込んでいないことで、理由は麦芽の持つ風味を純粋に楽しむため。 大麦は主にイングランド産のゴールデンプロミス種を使用し、熟成は3分の1をシェリー樽、残りをリフィール樽で行なっている。 1876年にラング・ブラザーズが買収し、以来、同社のラングスのモルト原酒となっている。 ラング社は現在ロバートソン&バクスター社の子会社で、エドリントン・グループの系列である。

o-rudo prutoni
<グレンゴイン 12年>
12年は、現在販売されている物は、カスクストレングスですが、強烈な癖が無く、クリーミーでまろやかです。


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