グレンギリー蒸留所はハイランド地方で最も古い蒸留所の一つ。
創業は1797年と言われていますが、
1785年には蒸留が行われていたことを示す資料が残っているそうです。
グレンギリーの名前の由来となっているギリーの谷は、広大な大麦畑の広がるアバディーン地方有数の穀倉地帯です。
長年、仕込み水の確保ができずオーナーが何度も代わり、順調な歴史を歩んできたわけではありません。
1994年にサントリーがオーナーに。仕込み水確保のため、近くの野原に深い井戸を堀り長年の課題だった水源確保に成功しています。
グレン・ギリーがユニークな点は、スチルの熱源などに北海油田からの天然ガスを使用していること、
モルトの半分をフロアモルティングでまかなっていること、
さらに冷却水の余熱を利用して温室トマトなど栽培しているなど、非常にユニークな蒸留所です。