もう一つの仏教学・禅学
新大乗ー現代の仏教を考える会
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仏教学・禅学の批判

(この文献の中から、このテーマについて、まだ、全収録には至っていませんが、別の論考で触れているため、一応、一部を記載したものをアップロードしておきます。)
諍論するな
(A)諍論するな
「正法眼蔵随聞記」
- 「示に云く、ふるく云く、君子の力ら、牛に勝(すぐ)れたり。しかあれども、牛とあらそわず。今の学人、我が知恵を学人にすぐれて存ずとも、人と諍論を好む事なかれ。又、悪口をもて、人を云い、怒目をもて、人を見る事なかれ。今の世の人、多く財をあたへ、恩をほどこせども、瞋恚(しんい)を現じ、悪口を以て謗言すれば、必ず逆心を起す也。」(1)
- 「今の学人も門徒も、其の跡を思ふべし。学道勤労の志有ば、時光を惜で学すべし。何の暇まにか、人と諍談すべき。畢竟じて自他ともに無益也。何況や世間の事においては、無益の論をすべからず。君子の力らは、牛にもすぐれたり。しかれども牛と相ひ争はず。我れ法を知れり。彼れにすぐれたりと思ふとも、論じて彼を難じ負すべからず。若、真実に、学道の人有りて、法を問はば、惜むべからず。為に開示すべし。然れども、猶を其れも、三度問はれて、一度答ふべし。多言閑語する事なかるべし。此の咎(とが)は身に有り。是、我を諌らるると思しかば、其後、人と法門を諍論せず。」(2)
(注)
- (1)「正法眼蔵随聞記」、「道元禅師全集」第7巻、春秋社、1990年、135頁。
- (2)同上、135頁。
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